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君の知らない僕のダークサイド〜救ってくれるもの  作者: 水波瀬 凪
第二章~まだ俺は救われない【交際編】

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【凪】変な夢を見ていたのか、それとも頭がおかしいのか、俺って誰?

「おまえ、本気で優芽を守れるか?」


湊が壁際に遥希を追い詰める。


その目はヤバい、そんなに見ないでくれ!


遥希が湊から顔を背けてる。


「こっち見ろよ」


湊に顎クイされる遥希


「目を見て誓え、優芽をどうするつもりだ」


「当たり前だ、ちゃんと守る!」


俺はもう守れない。


遥希に託すしかない。


信じていいのか?


「凪が優芽にしてたこと、遥希おまえ知ってんの?」


「なに…って」


遥希、女が好きだって言ったよな?


それで俺を避けてたよな?


だいたいおまえは、言い訳ばっかで


「マジごちゃごちゃめんどくさい」


そうやってごちゃごちゃ守りに入ってる隙に、樹からも守れね―し、終わったあとに来たって遅いんだよ、


なんですぐ動けねーんだよ、体あるくせに。


なにが距離が離れただ。


ずっと優芽と疎遠にしやがって。


でもな、ようやく、凪の体になじんできた。


優芽は遥希より、俺のことが好きだった。


そして俺は、


優芽が好きだし、遥希、


「おまえのことも好きだった」



「……湊、俺は、俺は湊のことは…」





「うわ! わわわ!」


びっくりした!


なんだ、夢?


てゆーか兄貴、遥希となにした!


男同士だぞ、なにした!


わーー!


変な夢、見ちゃったー


湊って、両方いけちゃうやつ?


「なんか、ずるいな」


俺だって遥希が好きだし優芽も好き。


もちろん一番は結菜だけど、みんなみんな、好き。


でも、湊の好きとは、なんか違うけど


え、


遥希ごちゃごちゃめんどくさ、て、湊のセリフ?


ようやくなじんだって……


いや、いまこれ、どこ?


俺どこに寝てた?



「あ………」


優芽が寝てる?


あれ、遥希は?


ぐるりと部屋を見回した。


女の子の部屋で、俺ここ知ってる。


「優芽のばあちゃんち」


来たの初めてなんだよ。


「写真とかで見たのかも?」


ふと見ると、部屋は真っ暗闇なのに、なぜか部屋が明るく見えて、優芽の顔もはっきり見える。


「…ん、凪くん?」


優芽が目を覚ました。


「あのさ、優芽、これってどういう状況?」


わかる?


「わたしも凪くんも服着てないから、そういう状況なんじゃない?」


そういうと優芽が手を引っ張ってきた。


「ね、もう1回しよ」


「うん、それはいいんだけど、するのはいいんだけど、でも、なんで?」


みんなは?


みんなって、誰のこと?


それは、遥希とか結菜とか、あ、確か悠真さんは先に帰ったんだ。


「知らない、はるくんなら知ってるよ」


「どこいる?」


「ここにいるよ」


優芽の手の先に、優芽の隣に、遥希が寝てた。




やっぱこれって夢だよな?



変な夢。




あれ、なんか違う。


優芽も遥希も、若いよ?


若いってゆーか………


中高生くらい。


どきどきしながら俺は


「あのちょっと待ってて」


部屋を出て洗面所に走った。


あれ、なんで迷わず洗面所に来てる?


そしてその鏡を見て、俺は悟ったんだ。


「これは……」


やっぱり夢?


良くわからないけどあれは「夢」てことで、いったん受け止めた。


いったんだよ、いったん。


だって夢にしては優芽の肌触りがリアルでさ。


だけど夢じゃないなら、遥希起きるだろ、普通。


めちゃ動いてんのに、ベッド揺れ揺れなのに?


もしかして遥希、地震で起きねーってやつ?


なんだ、鈍感だな。



そんなんじゃ優芽を守れない!


ほんと湊の言ってたこと当たってるじゃん


「遥希はかわいそうだけどな、優芽は俺が守る」


ほえ?


いま誰かなんか、言った?


あれ、まだ夢の続きか、耳空?


違う、そらみみ。


ヤバ混乱してる。


俺の脳と俺の目が!


「俺じゃないときがある」



病気かもな。


精神病?



死ぬのかな?



俺、三途の川ってやつ渡ってない。


てゆーかね、そんなのなかったんだ。



たとえるならプラネタリウム。


宇宙に浮かんでるんだよ。


ふわふわ?


いや、ぶかぷか。


そして星を眺めてるんだ。


セカオワのスターライトパレードが流れる中でいい気持ちなんだ。


眠くなるけど眠れない夜。



あとから聞いたらうちの母親が病院で、ずっと俺の好きなセカオワを 流してくれてたらしいんだ。


だからさ、眠ってる間に出た歌でも知ってて。


たぶん、耳が覚えてた。


それでさ、タイムマシンにも乗れるんだけど


「あたなは乗れません」


て言われてさ。


あなたはこれから、やるべきことがある


「えー、タイムマシンのりたいー」


「わがままです」


「てかさ、お姉さんかわいいね」


「そんなこと言われても無理です」


ちぇ、つまんねーの、かわいくねーな!


「あーもう、あなたさっさと、現実に戻りなさい」


確か、それから俺、本当に目が覚めたんだ。



ここはどこだ?


病院のベッドの上だって気づくまで時間がかかった。


しばらくしたらまわりが騒がしくなって、いろんな人がいて、


「あ、遥希」


遥希の顔を見つけて、名前呼んだら


「うわあああ、良かったあぁ」


「遥希泣きすぎめんどくさ」


母親も、じいちゃんもばあちゃんも泣いてたけど、一番うるさかったの遥希。


でも遥希かわいいな、しょうがないから俺がずっとそばにいてやる。


だから遥希も、どこにもいくな。


優芽のことも一緒に守ろう、と思ったんだけど


「優芽ってだれ?」


その当時の俺はまだ優芽のこと知らなかったはず。


やっぱり、湊が俺の中にいるんだ。


きっとそう。


夜だけ出てくんのかな?


いや、違う。


優芽のまえだけに、でてくるんだ。


あれ?


そしたら、優芽としてるとき、自覚あるし


てことは、


3人で?……



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