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君の知らない僕のダークサイド〜救ってくれるもの  作者: 水波瀬 凪
第二章~まだ俺は救われない【交際編】

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【遥希】優芽の推測と凪の右目の謎とフライドポテトと……?? 混乱中

「凪くんがおかしい」


早くきてと優芽からのLINEに、俺は深夜のコンビニに急ぐんだが、なんで凪が優芽のアパートにいる?


凪は結菜ちゃんと帰ったよな?


俺、優芽を送り届けたはず。


「とにかく急ごう」


「あ、遥希ー」


俺を見つけた途端、コンビニ前に座り込んでた凪が立ち上がり手を振ってる。


優芽も立ち上がると


「はるくんありがとう、呼んでごめん」


「なんだ? なにがあった?」


聞きたいことはいろいろあるけど、凪を見るといつもの凪で…


「遥希、腹減った、ポテト食いたい」


「は?」


優芽だ。


「は? 何言ってんの、あんたさっき…」


「は? は? ばっかで優芽うるせー、いいから早くポテト」


ひとりで店の中にはいってく凪の背中を、優芽が信じられないという顔で見てる。


「優芽、ちょっと待っててな」


優芽にいうと、レジカウンターのところで待ってる凪に、フライドポテトを買ってやる。


ポテト食いながら凪は店からでて。


「凪くん、さっきの話さ」


「あ、なんだっけ?」


「は? なんだっけって、なに?」


「あ、優芽もポテト食う?」


凪がポテトを1本取ると、優芽に向けて


「あーんして?」


半ば無理やり優芽の口に突っ込んでた。


優芽も嫌がってるってふうでもなく、条件反射みたいにもぐもぐしてる……


「美味しい…」


もう1本欲しい、なんて凪に言ってて


「えーしょうがねーなー」


今度は凪が口に加えたばかりのポテトを、そのまま優芽に向かって差し出す。


優芽が口を少し開けて近づいて、


「おい、やめろ」


それ、ポテトキスに、なるやつじゃん。


「優芽も! 乗せられんな」


黙ってみてたらヤバいことになってきて焦る。


「遥希、邪魔だな」


「おまえ、ポテト買ってもらっといて」


「遥希ごちゃごちゃめんどくさ」


うるせーほんと。


言うと凪は、なぜか優芽の手を引っ張って歩きだすから


「どこ行く!」


てゆーか、なんで手を!


とりあえずふたりを車に乗せて、俺のうちに連れて帰ることにした。


優芽まで連れてきてしまったけど、良かったのか?



うちに着くとまたいつものように、凪はシャワーにいった。


その間に、優芽に詳しく事情を聞くことに。


「なんかね、凪くんがいきなり来て」


優芽から話を聞いた俺はびっくりした。


「え、凪が湊…だって?」


「なんだろ? 乗り移ってんのかな」


「いや、そんなことは…」


そういう話なんか、作り話だろ?


異世界とか、転生ものとか、そんなジャンルの話でさ、ここでする話題じゃない!


「あと、わたし想像なんだけど」


本当は亡くなったのは「凪」


あれが、湊?


いや、違うだろ!


どうみても湊じゃねーし!


そうは思うものの確信はない。


長い時間、長い年月、意識不明だったんだし、人格が変わるとかそんなことが…


「優芽は、あると思うか?」


「ん、わかんないけど、なんかないの?」


ホクロの位置とか、歯並びとか、見分ける特徴みたいなのだよな?


「湊の右腰に、ホクロはあったけど、でも」


事故で凪の右半身、ボロボロなってて、たぶんホクロもボロボロ……?


「…そんなひどい傷あるんだ?」


暗くて見えなかったけど、そうなんだ…


優芽がつぶやいた言葉に、なんか違和感。


「あーすっきりした。スパリゾートで俺、なんっもできなかったから汗だくだったー」


と言いながら出てきた凪は


頭からタオル被ってる。


…凪だよな?


とりあえず聞いてみるか


「おまえ、湊なのか?」


「え、遥希なにいってんだ? 頭大丈夫か? 俺に決まってんじゃん」


「だ、よな」


優芽を見ると意味わかんないって言いたそうだけど、なにも言わない。


このまま、なにもなかったことに、してもいい?


「凪、ところでなんで優芽と…」


「あー頭いってー、がんがんする、割れそう、無理、寝る」


凪が逃走した。


ベッドルームに逃げた。


「大丈夫かな、あいつ」


「凪くん、どきどき、確かに人格変わる気がする」


優芽が思い出したように、ぽつり


「あのね、はるくん、これは想像、もし知ってたら教えて」


「うん、俺が知ってることなら」


「凪くんの目…って、本物?」


「え、あ、カラコンのこと?」


「そうじゃなくて、目だけ大人に見えるっていうか」


優芽が言った「想像、推測」は、ハッとするものだった。



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