【結菜】ごめんね優芽ちゃん、仲間外れにして。今話したら切れちゃう~
ランチタイム終わってからは
もうやることない、みたいな?
岩盤浴とか
洞窟巡りとか
コミック読み放題のスペースも
タブレットで遊べるところも
もう、満喫したよ
てゆーか、わたし女子トークしたいんだよ
スパリゾートなんかほんとは興味ない
「美泡風呂」
「塩サウナ」
だけ試してきた
お肌はつるつるになって満足
ランチタイム終わったら
夕方16時に精算するところの前で集合
それまで自由だから
麻紀さんとカフェタイムにした
チョコパフェとベリーパフェを
それぞれ注文して
ちょっとずつシェアした
ひかりちゃんは
ずーーーーっと凪くんの係なの
麻紀さんが
「ほんと助かる〜」
こんなのんびりしたの
久しぶり〜
って言って美味しそうにパフェを食べてる
遥希くんが優芽ちゃん連れてる限り
凪くんと接触できない
少なくとも2人きりになれない
ごめんね優芽ちゃん
仲間はずれにして
女子トークしたかったかな?
ごめんね、
わたしいま話しかけたら
なにかぷちって 切れそう
麻紀さんに
凪くんとのラブ話とか
みーくんの悪口とか
たくさん聞いてもらってずいぶんすっきりした
「ところで結菜ちゃん」
麻紀さんが声をひそめて
「悠真くんって、年収いくらか知ってる?」
と、いきなり婚活モード出してきた
「え、知らないです」
「あのね、◯◯◯なんだって」
「えー多いですよね!」
いつ聞いたんだ?
「ちょっと前向きに考えようかな」
「悠真くんとですか?」
「そう」
「ひかりちゃんは凪くんになついてますよ」
「そんなの関係ない」
ひかりの彼氏にするわけじゃないもの
女の子連れ再婚だし、父親候補はそっけない、キモいくらいがいいんじゃないかと思うのよね
「キモいって…」
「あ、悠真くんのことじゃないのよ」
あんまりベタベタだと
ひかりが思春期になる頃なんか
やっぱりね、
他人の男女が一つ屋根の下に暮らすんですもん
距離がないのは危ないわ〜
と、そんなことを話してくれた。
「わたし、悠真くんはいいと思います」
年齢的にもあいそう。
それにしても年収……
あの会社がすごいのか、
悠真くんがエリートなのか
だったら遥希くんもそう?
あのマンションすごかったし。
あれ、凪くんは?
そう考えてわたし
「お金目あて」って、
思われたくないし
それはまだちょっと聞けないな
なにしろまだ、つきあいはじめほやほや。
元カレみーくんは
ハイスペイケメンエリートで完璧だったけど
中身は浮気もので不審者だもん。
それに比べたら凪くんは
天使だから
不審者じゃないし……
浮気は……してないといいな
顔だけじゃありませんように
こっそりお祈りしてたら
「結菜ちゃん、麻紀さん」
悠真くんだ!
「おー美味しそう」
俺も頼もうかなと悠真さんがメニューみてる
チラッと麻紀さんを見たら
あ、女の目になってる!
悠真くん、狩られそうだよ?
大丈夫かな?
どきどき
でも、こんなふうにわかりやすく男を見てる女なら悩まないのかも。
優芽ちゃんって、そんな気配まったくなくて
だからこそ信じられないしこわい
人に向けてる笑顔は 明るくてかわいい
でもひとりでいるとき
なんだろ
「無表情」ってゆうのかな
何考えてるかわかんない
結局後から悠真さんに聞いた話では
「なにもないんじゃないか」
という見立てだったみたい
少しふたりが
話してるところを見てたけど
ひかりちゃんと
遊んでるだけで
特になにもなかったと言ってた
ひかりちゃんを預けてたから?
もし、ひかりちゃんがいなかったらどうだった?
あれ、わたしまだ疑ってる。
やっぱり
優芽ちゃんとも話してみたい
でももうすこし
気持ち落ち着いてからにしよう
気持ち落ち着いたら疑ってたことも忘れるかも
それに今夜は、凪くんを部屋にお誘いする
そう、考えるのはそれからにしよう
ラブタイムが無事に終われば
何考えてたんだろ〜って思えるかもしれないんだからね




