【結菜】元カレから卒業したくて参加した合コンで見つけた彼は天使みたいだった
「うわあ〜、きれいな男の子……!」
天使みたい。
凪くんを見た瞬間、 本気でそう思ったんだよね。
一年前くらいに、失恋の傷を癒すためのバスツアーに参加した
そこで知り合った麻紀さんに誘われて、ある合コンに行くことになった
そこで凪くんって子に一目惚れすることになるんだよね
斜め前に座ってる凪くんは、超美人の莉愛さんって人と仲良さそうに話してる
とてもはいってゆける雰囲気じゃなかった
凪くんと話せなかったから、ちょうど隣に座ってる悠真くんって人と、気づけばたくさん話してた
会話をリードしてくれるし、気をつかってくれるし、自然におしゃべりを楽しめた
結局
第一印象で一目惚れだった凪くんとはひとことも話せなかったし、わたしのことなんか全然みてもくれなかった
うまく行かなくて落ち込んだ
でもね、あのあと凪くんからLINEが来た
ドキドキしながらLINEを開くと『◯月◯日◯時に会いませんか』って書いてある。
え! ほんとに?
『はい!会えます』
『楽しみにしてます!』
即返信しちゃってしかも2個。
もう少しじらさなきゃだめだったかも…
それでわたし、わくわくしながら待ち合わせ場所に行ったんだよ?
そしたら、凪くんじゃなくてなんで悠真くんがいるの?
そしたら次々にみんなが集まってきたから、
「なんだ、凪くんは飲み会の連絡係だったんだ」
わたしったら舞い上がっちゃって、恥ずかしすぎるよー
その証拠に凪くんは、やっぱり莉愛さんの隣をキープしてる
そしてやっぱり、わたしの隣には悠真くんがいる
悠真くんが悪いわけじゃないけど、
「あーあ、つまんないよー」
わたしはトイレの鏡の前で肩を落としてた
そしたらそこに莉愛さんがきて
「悠真くんといい感じね」
ていうからさ、
「莉愛さんは凪くんといい感じですね」
「お互い頑張りましょ」
莉愛さんは言うと、
「凪くんには近づかないでね」
にこっと笑いながら
少し上からわたしに言うの
「私も悠真くんに近づかないであげるわ」
みんなのところに戻ったわたしは、なんか気分悪…って思いながら飲んでた
そしてようやくお開きになり、わたしはスマホのLINE画面を開いた
凪くんと過ごせるはずだったのに、わたしの勘違いだったなんて
返事を保留してたけどOKしておこう。
相手は、元カレだ
浮気されて一度は別れたけれど、なんだかんだで時々会ってる。
駅前までは、悠真くんが送ってくれた。
「また飲もうね、結菜ちゃん」
おやすみ!
と言って悠真くんと別れた。
1人暮らしの部屋に私が帰ると、元カレであるみーくんはすでに来て部屋の前で待っていた。
みーくんとのつきあいは長かったけど、1年前から都合のいい関係に落ちてる。
やることやって、バイバイ。
だけどね、会ってるときは、つきあってるときみたいに優しくされる。
それはまるでペットをかわいがるかのような、ゆがんだ溺愛。
翌日の日曜日
お泊まりしてたみーくんに
「公園行きたいな」
ってお願いしてみたんだけど、
「公園に何しに行くの?」
「えと、散歩とか?」
「わかった」
みーくんはそう言うと、クローゼットの中からヒモを持ってくるの
「散歩行くなら必要でしょ」
結局、外へお散歩には行けなかった。
夕方までみーくんに遊ばれて、そしてやっと帰った頃にはもう外は真っ暗。
「公園、行けなかったな…」
それから1週間後の三連休。
やることなくて退屈してたとき、
そういえば凪くんから
3回目飲み会のお知らせLINE来てたなって思い出す。
どうせ連絡係でしょ
返事なんかいらないでしょって、ほったらかしてたんだけど
「返事してみよ」
凪くんに
今度はお話できるといいですね〜って返してみた。
そしたら返事がきた!
何回かやり取りしてたら、
なんと、お誘いされてしまったんだ。
凪くんが、いきたいところあるかって聞くから、みーくんが連れてってくれなかった
「公園にいきたい」
って言っちゃって。
今度こそちゃんと話せるかなって、スマホ見ながら何回も笑っちゃった。




