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魔物

「ねぇ、なんで戦争おきたって嘘ついたの?」

 カンドカはプシアテの顔を見上げて言った。

「そりゃ、大人数で行くよりも少人数で行った方が、特別感があるからに決まってんだろ?」

「あぁ、そういうことね」

「それよりもここは魔法が使えんのかどうかって話だ」

「え!?魔法使えないの?!」

「分かんねー、もしかして使えると思ってたのかぁ?」

「うん」

「そうか、使えたらいいな」

 そんな話をしていたら大きな声が聞こえてきた。

「ちゅーもーく!!」

(なんだ?)

 台に乗った緑服が叫んだ。

「あなた方は他の星の者だと思います。ここに来る前に聞いていると思いますが、我々は明日戦争をする!!なぜ戦争をするかというと、敵国が世界を滅ぼそうとしているからだ!!我々はそれを阻止したい。だからその敵国をぶっ壊し平和な世界にしたい!!なので、ぜひ協力してください!!」

 みんなやる気のようだ。

「ねぇ君、小さいね、何歳なの?」

「誰!?」

 カンドカは声が聞こえた後ろを振り返る。

(さっき大声で叫んでた人と同じ服だ)

「おい、てめぇ誰だよ」

 プシアテが、カンドカに話しかけてきた緑服を見て言った。

「私は、この国の騎士、アイカクという者です」

「ほーう、騎士、ね」

「はい」

「そんな騎士様が、なんのご用件で?」

「私は、この小さな子供が戦えると思いません。ですのでこの子を遠くまで連れていって守ろうと思ったのです」

「そういうことか。いいね。連れてってもらえ、カンドカ」

(確かに、死ぬと思うし逃げよっかな)

「分かった」

「じゃあ、こいつのことよろしくお願いします」

「はい。守り抜いてみせます。じゃあ準備するのでちょっと待っててください」

 アイカクは城の方に向かった。

「ねぇ、お兄ちゃんは戦うの?」

「真正面から立ち向かって勝てると思ってないよ。途中で武器奪って逃げるんよ。これ常識」

「へぇ、そうなんだ。頑張ってね」

「もちろん」

 数十分後、アイカクが大きなカバンを背負って戻ってきた。

「お待たせしました。このカバンの中に1回入っていただいて、この国を出たら出します」

「じゃあな、カンドカ」

「うん、生きろよ」

「おう」

 カンドカは色々物が入っているカバンの中に入った。

「それでは、行ってきますね」

「ああ、頼んだぞ騎士」

「はい」

 そんな会話が聞こえるカバンの中。

(物多いな)

 アイカクは走った。


(あ、寝てた)

 いつのまにか寝ていたカンドカは目が覚めた。

(くれー、カバンの中か)

「おい、開けてくれ!」

「あ、起きたんですね」

 うっすら声が聞こえ、カバンが開き光が差し込んできた。

(まっぶし)

「おはようございます」

「おはよう。ずっと歩いてたの?」

「はい。一旦ここで休憩しましょうか」

「うん・・・ねぇ、戦争ってなんでするの?」

「理由違うと思ってる?」

「いや、どんな感じなのかなーと思って」

「そうだね・・・まぁ理由は、敵が世界を破壊しようとしてるからじゃないんだ。本当の理由は、魔物を全滅させるかさせないかで争っているんだ」

「魔物いるの?」

「うん、そうだよ。君がいた星には、魔物いなかったの?」

「うん」

「そうなんだ」

「なんでそんな理由で戦争をするの?」

「えーとね、この世界には魔物と動物がいるんだ。魔物は攻撃してくるけど、ものすごく美味しいんだよ。そして、動物は攻撃してこないけど、不味いんだよね」

「そうなんだこっちの星は動物美味いよ」

「そうなんだね。やっぱ違いは出るもんなんだね」

 目の前にはでっかい湖。

 そんな湖から、ドラゴンの翼が生えた赤色肌の金髪人間が現れた。

(なんだ!?翼で飛んでる)

「さがって! 魔物だ」

 アイカクは剣を抜き、構える。

「え、魔物、これが」

「おいっ、人間か!」

「おい待てよ、喋れんのかよ」

「俺はそこら辺の奴とは違う、脳みそが詰まってんだよ!!てっかお前その服、騎士かよっ!!死ねや!!」

 魔物は、アイカクに向かって異次元の速さで突っ込みパンチをした。

「ンッ」

 ギリッギリで剣で防いだが、剣が砕ける。

 だが、魔物の拳はアイカクの剣によって軌道がずれ、アイカクは避けた。

「ぶねっ!」

「剣使うなやっ!!」

 魔物はアイカクの腹めがけてキックをした。

 アイカクの腹に魔物の脚が食い込み、アイカクの腹の骨が砕ける。

「ボエッ」

 アイカクはぶっとび、でっかい木にあたり、蚊が潰れたかのような後になっていた。

「おいガキっ、俺のゆうこと聞く?」

 魔物はカンドカの方を見て言った。

「カッケー」

「カッケーいいね!!で?ゆうこと聞くかって言ってんだよっ!!」

「言うこと聞きます!!」

「じゃあお前強くさせるから騎士団入って内部からぶっ壊せ」

「分かりました!!」

(強くなりたいけど、つまんないのは嫌だから、なんかおもしろそーになりそうでラッキー)

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