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第5話:魔王♀と定期テスト

 定期テスト...それは処刑宣告。

 いかに計画的に勉強をしているかで死ぬか生きるかが決まる、全学生が嫌いな文化。


 いや全学生かは知らないが...


 はい。ともかく定期テスト(処刑)まであと2週間。


「助けて...助けて...」

「何この数式、暗号か?」

「古文ってさ、日本語じゃないと思うんだ。」


 クラスメイトが口々に叫ぶ。


 俺は諦めていたので、どうとも思わない。


 塾の先生に処刑されるだけですむ。


 誰か助けて...


 ***


 家に帰るとマオが号泣していた。


「もうやだ、魔王城帰りたい...」

「自分でこっち側の世界に来たんだろ...」

「授業なんて、お義兄ちゃんのこと考えてて1ミリも聞いてなかった...」

「馬鹿がよぉ...」


 マオは馬鹿だったようだ。

 ちゃんと授業も聞かないとか...


 まあ、授業中にノートに好きなキャラ描いて『ぐへへへへ』とか言ってる俺が言えないけどさ。


 マオは確か、中1のはずだ。

 さすがの俺でも中1の問題くらいわかる...


「マオ。勉強教えたるから俺の部屋こい。」

「なんの教科?保健体育ならウェルカ―――『国数英だよ?』おもしろくないなー」


 うちの義理妹は下ネタを話さないと死ぬ病気でもあるのか...


 ***


 勉強のため、俺の机にマオを座らせ、後ろで腕を組んでわからないと言われた問題の解き方を教える。それだけの作業が何分も続く。


 ちなみにマオの肩に手を置くたび、マオがやたら"反応"していた。

 マオは肩に性感帯でもあるのだろうか、


 まあ、そこはともかく、マオは3時間の勉強の末、ようやく...


「なるほど!!7×6は42か!!」


 九九を覚えていた。


 そりゃそうか、そうだよな!!異世界で九九なんて覚える機会なんてなかっただろうしな??


 異世界から来たばかりで九九を3時間で覚えられたのも十分すごいさ...


「うん。定期テスト、頑張れ...」

「?ありがとう。」


 俺は諦めた。




 追伸:マオは全教科テストで100点を取ったらしいです。


 ...いやなんでだよ。

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