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第二巻 第十章 (善友の獲得方法)

 第二巻 第十章 (善友の獲得方法)


 また、私クセノフォンが知っている、次のような議論を、私クセノフォンは挙げる事ができる。

 (また、私クセノフォンが個人的に保証できる、次のような議論を、私クセノフォンは挙げる事ができる。※別の版)

 その議論は、(ソクラテスから、)ソクラテスの友人の一人であるディオドロスへ話された物である。

 次のように教師ソクラテスは話した。

「教えてください、ディオドロスよ。もし、あなたの奴隷の一人が逃げたら、あなたは労苦してでも取り戻しますか?」

 (次のようにディオドロスは答えた。)

「それどころか、私ディオドロスは助手として他の人達を呼び集めて、取り戻すために、報酬を大声で話します」

 次のようにソクラテスは話した。

「ええ、では、もし、あなたディオドロスの家の者の一人が病気に成ったら、その人の世話をして、その人の命を救うために医者を呼びますか?」

 次のようにディオドロスは話した。

「確かに、私ディオドロスは、そうします」

 次のようにソクラテスは話した。

「では、もし、あなたディオドロスの家の奴隷達、全てよりも、あなたにとって遥かに大事である、親しい友人が餓死しそうであったら、『労苦してでも友人の命を救うのが、あなたの義務である』と、あなたは思いますね?」


「ええ!」


「では、私ソクラテスが、あなたディオドロスに教えなくても、あなたは『ヘルモゲネスが木や石で出来ていない』と知っていますね」

「もしディオドロスがヘルモゲネスを助けたら、ヘルモゲネスは同様の種類の事物によってディオドロスに報いない事を恥じるだろう」

「あなたディオドロスの言った通りに行う能力が十分に有る、自発的な、思いやり深い、信頼できる、理性と判断力による確実な予想によって役に立つ考えを自ら考案できる、助手ヘルモゲネスを得る機会です」

「このヘルモゲネスのような人は、多数の奴隷達に相当する価値が有る、と私ソクラテスは言えます」

「優れた経済学者は、『貴重で高価な物が安い価格で入手できる時は、買うべきである』と我々、人に教えます」

「そして、とても悪い時代である現代では、とても安く、善い友人達を得る事ができます」

 次のようにディオドロスは答えた。

「あなたは全く正しいです、ソクラテスよ」

「ヘルモゲネスがディオドロスの所へ来るように(ソクラテスはヘルモゲネスを)誘ってください」

 次のようにソクラテスは話した。

「『ヘルモゲネスがディオドロスの所へ来るように(ソクラテスはヘルモゲネスを)誘ってください』だって!」

「実に、私ソクラテスではなく、ディオドロスが自ら誘いなさい!」

「なぜなら、何にしても、『ディオドロス自らがヘルモゲネスの所へ行くよりも、ディオドロスにヘルモゲネスを呼び出す権利が有るのは良くない』し、『ディオドロス自身に利益が無く成ってしまうのと同様に、ヘルモゲネスにも利益が無く成ってしまう』と私ソクラテスは理解できるのです」

 このため、ディオドロスは、ヘルモゲネスを探すために、すぐに立ち去った。

 そして、ディオドロスは、大した費用無しに、ヘルモゲネスという友人を自ら勝ち取った。

 ディオドロスの友人ヘルモゲネスの唯一の関心事、それは、現在では、「言行によって、どうしたらディオドロスを助けて喜ばせる事ができるか」なのである。

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