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吸血少女ののんびり気ままなゲームライフ  作者: 月輪林檎
吸血少女と邪神?

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最終段階へ?

 皇帝は皆の攻撃の中でも私への攻撃は止めなかった。攻撃による怯みはあるから、私も避けやすいけどね。赫夜刀と白百合、黒百合、混沌の属性刀、私の血、私の肉体による連続攻撃も合わさり、皇帝と七色の異神の乖離が進む。

 その乖離は皇帝に苦しみを与える。呻き続ける皇帝に対して、私は攻撃を止めない。皇帝の七色の拳に対して、身体を傾けるだけで避け、赫夜刀を叩き込み、白百合と黒百合と混沌の属性刀を連続で突き刺す。

 そんな私の攻撃の中で皇帝も攻撃を仕掛けてくる。私は空いている血液の尻尾をその拳に巻きつけて、そこを支点として身体を持ち上げる。

 私がいた場所を通るようにして、ゼウスさんの雷霆が皇帝に命中する。私は空中にいる間も白百合、黒百合による攻撃を繰り返す。


 皇帝と異神の乖離は進み、姿が二重になっていく。その内、皇帝の方の頭を鷲掴みにする。ここまで乖離すれば、片方だけを掴み取る事も出来るみたいだ。


「おらぁ!!」


 皇帝の頭を掴んだまま振り被って、皇帝をぶん投げる。皇帝の急激な移動により、皇帝と異神が大きく離れる。でも、何か管みたいなので繋がっているのは見える。

 その管を全属性を乗せた赫夜刀で斬る。空間が捻れて、管が飲み込まれていった。それを見た異神は自分から管を引き千切る。


『貴様……我の計画を全て……この星ごと消し去ってくれる!!』


 七色の異神はそう叫ぶと地面に吸い込まれていく。その瞬間に大地に七色の異神の力が浸透するのが分かった。


「ガイアさん! この周辺の大地を切り取ってください!」

「分かったわ!」


 ガイアさんが浸透する皇帝の力を星から切り離すように周辺の大地を星から切り離して空中に持ち上げる。若干ルルイエが露出するけど、これは仕方ない。


『貴様……どこまでも邪魔をするか!!』


 七色の異神が叫ぶと、浮遊した大地が動き出す。私達はその瞬間に地上へと転移させられる。


「ハク……大丈夫……?」

「はい。お母さん」


 ニュクスさんが私を受け止めて、空を見る。その視線に釣られて空を見ると、ガイアさんが空に上げた大地が七色に光り輝き、その形を変化させていた。


「ハクちゃん、あれが最終段階?」

「分からないですけど、皇帝は引き剥がしました。皇帝の身体がどこにあるのか分からないですけど、ひとまず段階は進んだかと」

「皇帝を探すのは、こちらにお任せを。地上に落ちているのだとしたら、必ず見つけ出しましょう」

「ランスロットさん……お願いします!」


 騎士の皆がアーサーさんを残して、皇帝の捜索に動いてくれる。あの時思いっきり投げたから、本当に遠くの方まで投げ飛ばした可能性がある。ランスロットさん達が動いてくれるのであれば安心だ。


「さて、ハク、あれをどう倒す?」


 アーサーさんがロンゴミニアドを携えて傍に来た。

 七色の異神は、その土塊の身体を巨人の上半身に変える。下半身は無数の蛇のような怪物だ。その大きさは切り取られた大地の大きさ。多分、小さな大陸くらいはある気がする。城を持ち上げていた山とその周囲の大地から身体を作っているから、その大きさも納得だ。


「問題はあれが地上に落ちた時に侵蝕が発生するかどうかです。全てを考慮するなら、あれを落とさずに消滅させる必要があります。なので、私、リリィルーナ、イノで地上にあれを落とさず落下する破片を完全消滅させます。私が二人の力を制御して合わせれば出来ない事はないと思いますので。アーサーさん達はスノウ達を足場に攻撃を続けてください。アテナさん! 皆の防御をお願いします!」

「分かったわ!」


 最近、アテナさんの負担が凄まじい気がするけど、一番頼りになる防御がアテナさんの障壁や結界なので仕方ない。


「さてと、リリィルーナはブラックホールを、イノは虚無をあいつの下に展開して」

「うん」

『分かったの……』


 イノを抱っこしながら、私は二人が出したブラックホールと虚無を融合させる。同時に私自身の引力と虚無の力を添える。全てを吸い込み、虚無へと返す恐ろしい空間が出来上がる。

 二人は力を放出し続けてもらい、私はそれを完全に制御して皆が被害に遭わないように調整する。これは、さっきのブラックホールの調整で完全にマスターした。

 その間に、皆が七色の異神を次々に削っていく。神様達もいるし、天使や悪魔、精霊、妖精、妖怪達も皆が一斉に攻撃してくるから、七色の異神も完全に防ぐ事は出来ないし、七色の異神の攻撃もアテナさんが次々に防いでいるから、一切問題ない。


 特にソルさんの動きが凄まじい。閃断刀による切断は大きな破片を作りだして、七色の異神を次々に削っていく。鳴神の一撃は七色の異神の身体に大きな穴を開ける。そこに車輪による掘削も加わるので、ソルさん一人での破壊はかなり範囲が大きい。

 そんなソルさんに負けないくらいの動きをしているのは、アーサーさんだ。エクスカリバーとロンゴミニアドを使って、次々に身体を削っている。

 そんな中で素手で滅茶苦茶削っているカーリーさんがヤバすぎるという事がよく分かる。

 そして、地上からも魔法などが七色の異神に向かって飛んで行っていた。それは私達ではなく、他プレイヤー達による攻撃だ。私達の戦い方を見て、七色の異神をどうやって倒せば良いのか分かっているらしく、何も言わずに協力している。こういうときに無駄に絡んで来ないのは有り難い。

 そうして、七色の異神を削っていき、その身体を消失させていく。このまま身体を削っていき、七色の異神本体を出して、それを叩く。ここまでは順調に進んでいる。このまま倒しきれば、またヤチに会える。頑張らないと。

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