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吸血少女ののんびり気ままなゲームライフ  作者: 月輪林檎
吸血少女と邪神?

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世界の変遷

 その日は皇帝が復活するという事もなく、ログアウトして眠った。その翌日。私はお昼前にログインする。アカリと合流して、リリィルーナと過ごしていく。アスタロトやニュクスさん達とも会って、いつも通りの日常を過ごしていく。

 そうしてゲーム内で一日過ごした後、ゆっくりと横になっていると、胸がざわざわとし始めた。その理由はナイアルラトホテプだ。加えて、何かがこっちを見ているのも感じる。


「ノーデンス?」


『肯定』『皇帝』『復活』『世界』『変遷』


 ナイアルラトホテプが教えてくれる。私はすぐにリリィルーナ達を集める。アカリも一緒にいるから、シュラもアカリにくっついて怯えていた。


「ハクちゃん!?」

「皇帝が復活して世界が変わる。でも、私の領域は維持されるはず……ヘスティアさん達は一旦向こうに戻ってください。何が起こるか分かりません」

「分かった。気を付けてね」


 戦闘があまり得意なわけじゃないヘスティアさん達女神を元の星に帰す。テイムモンスターの皆も同じだ。シキドウジとフレンダさんを小屋に入れて、アテナさんに小屋の周りに結界を張ってもらう。

 同時に私は小屋を血液で覆う。メイリーンは海の水を操作して球体を作り、小屋の中に上がって貰っている。

 アーサーさん達は外だけど、結界と血の内側にいる。


「領域が削れてる……」

「えっ……じゃあ、ここも危ない?」

「いや、アテナさんと私の血で持ち堪えられる……と思う。駄目押しで奇跡も合わせよう」


 私も心配だったので、祈りを捧げる。小屋全体と私の血とアテナさんの結界が奇跡により光る。結界と血が合わさり、領域が維持される。大体五分くらい経った頃に、世界の変遷が終わった。


「土地が変わったわ。さっきまでの場所じゃない。そもそも星自体が一回り以上小さくなったような感じね」

「星が? じゃあ、ドリームランドが切り離された?」


『肯定』『カダス』『被害』『抑える』


 カダスって場所への被害を抑えるために敢えて世界を切り離したみたい。でも、元の星というわけではなく、相変わらず過去の世界を投影した場所というのは、シキドウジ達が生きている事から分かる。


「ノーデンスが見ていたのは、タイミングを合わせるとかそういうの?」


『肯定』


 ひとまず、大きな問題はなさそう。安全にドリームランドと切り離すことができたみたい。皇帝の力が皇帝に集約し、世界に及ぼす影響が薄まったから出来たみたいな感じなのかな。最初から出来たら、最初から時間を掛けてやっていただろうし。


「それじゃあ、ここからは皇帝との戦いって訳だ。というか、そういう事なら変遷を防がなくても良かったかな」

「いえ……下手すれば……また全員が……バラバラだったわ……」

「確かに……こっちに来た時に同じような感じでしたしね。ひとまず周辺の確認と皇帝の動きを見る感じで行きましょう。アーサーさん、結界を解きます。周辺を調べてください。細心の注意で」

「承知した」


 アテナさんに目でお願いして、結界を解除してもらう。そして、アーサーさんに周囲の安全確認をお願いする。ひとまず近くに海があるという事は、小屋の中に入ってきている水から分かる。


「私は私で水質調査っと」


 水に手を触れ、その水がどういう水なのかを確認する。触れても特に嫌な感じはせず、普通の海水と同じようだった。触れている海の部分から全体を意識する。そこから嫌なものを感じたら、メイリーンを入れさせないけど、特にそんな事もない。


「メイリーン、こっちに移動しても大丈夫そう。一応、この小屋の中にはいてね」

「は~い」


 メイリーンを海に戻した後、私は小屋の外に出る。周囲の地形はさっきと変わっている。いや、本来のものに戻ったというべきか。


「ガイアさん、海の方の防御を固めます。手伝ってくれますか?」

「任せなさい」

「シキドウジ、フレンダさんはここに置いて、ワンスアポンを調べてきてくれる? 世界の変遷で何か変わっているかも」

「危険があるかもしれないって事だな。分かった。フレンダ、ここに残っていてくれ」

「ええ。分かったわ」

「調べるものの目安はあるか?」


 シキドウジに言われて、私は五秒ほど考える。変遷により変わった何かを調べるという点で、何か大きなものがないか。


「異神に関して、何か情報がないかとこの前の集団昏睡事件の事。騎士の誰かを一緒に連れて行って。アーサーさん! 良いですよね!?」

「ああ。ガレス、ガへリス、アグラヴェインは付いていってくれ」


 アーサーさんに許可を得て、騎士と一緒に派遣する。ガイアさんと一緒に海を調整しながら、周囲に意識を向けて、何か危ないものはないかを確認する。


「ナイアルラトホテプ。皇帝は?」


『不動』『時間』『経過』


 時間経過で動き出すけど、今はまだ動いていないみたい。これならもう少しここの防衛力を上げられそうだ。やるならもう少ししっかりと防衛力を持たせる。私はハルファスとマルファスにここを要塞へと仕上げて貰う。その後に私の領域に変えるつもりだ。

 そうして準備をしている間に、ナイアルラトホテプ達に質問を続ける。質問の内容は皇帝が動かない理由などだ。そこで分かったのは、皇帝に動きがない理由は、私が一部の純色の世界を奪ったから。純色から力を補給していくのが、皇帝が身体に宿している異神の力らしい。つまり、私がやっていた事は間違いじゃなかった。

 四体の純色の世界を奪っているし、少しは楽に倒せるようになるかな。問題は私が世界を奪った結果、どのくらいの時間を稼げるのかというところ。ここまで皇帝が動かなかった事がその時間稼ぎなのかという問題もある。いつでも動けるようにだけはしておく。

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