↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
吸血少女ののんびり気ままなゲームライフ  作者: 月輪林檎
吸血少女と邪神?

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

985/1002

遙か尊き白の彼方4

 純色の白と純色の黄の合流までの間に、純色の白の力を削ぐ。純色の白に攻撃をし続けて障壁を張らせる。カーリーさんも攻撃をしているけど、カーリーさんの攻撃はあまり通用していない。やっぱり、単純な攻撃は通用しないと考えた方が良さそうだ。

 どんどんと攻撃して障壁を張らせていたけど、完全に力を削ぐまではいかなかった。時間は足りなかった。海が黄色になっているのが見えたからだ。

 純色の黄は空を行くタイプじゃなかった。地上に現れて海をも進むタイプという事だろう。

 見えたのと同時に、私は見えない力で押されるのを感じた。純色の黄の戦闘領域が近づいて来たからだ。ゲームシステム上、二体のクエストを所有していないと、この場には入れない。例外は、NPCとテイムモンスターくらいのものだ。


「【召喚・ソラ】」


 私は蒼天竜のソラを召喚する。この戦いにギリギリ付いてこられるくらいの強さだけど、戦闘に参加して貰うわけじゃない。


「ソラ! 下にフレ姉がいる! フレ姉の足場になって!」

『ガァ!!』


 ソラが何故か水面を走っているフレ姉の元に向かう。私は範囲に押し出される前に自分から距離を取って空に向かう。カーリーさんは純色の白ではなく、海から来ている純色の黄の方に向かった。あっちは物理が通りそうだから。


「アーサーさん! 頼みます!」

「ああ!」


 スノウに乗ったアーサーさんは純色の白の足止めに向かう。ニュクスさん達も攻撃しているから大分削っているはず。だから、メインで力を削るのは純色の白だ。

 私は純色の白が通った道に来ると、その場で留まる。純色の白が染めているのは空。でも、空は物質じゃない。だからやるのは純色の世界を消し去ったのと同じ方法だ。


「ヨグ=ソトース、手伝って」


 ヨグ=ソトースと共に目の前の空間を物質化させる。私の目の前に空間が歪むけど問題はない。それに噛み付き純色の白の力を吸収する。本当は赫夜刀を突き刺しての吸収の方が安定なのだけど、空中に突き刺すのは難しいし、赫夜刀にはまだ役割がある。

 私は血液を繋げた赫夜刀を遠くに飛ばす。飛んでいった赫夜刀は純色の黄色が染めた海に落ちる。戦闘領域の外であれば、これも問題ない。

 これによって、赫夜刀を通じて純色の黄の力も吸収出来る。


「フレ姉……頼んだからね……」


 ソラに乗ったフレ姉がこっちを見たのが分かった。私の考えている事が完全に伝わっているという訳では無いと思うけど、ある程度の意図は伝わっているはず。フレ姉だから。

 私が二体の力を奪っていると、私が脅威だと判断したのか、純色の白と純色の黄の眷属の異神が殺到してくる。

 眷属は純色の戦闘領域から外に出られる。それは、私が小屋に戻ってきた時にシキドウジ達が戦っていたところからも間違いない。

 アマテラスさんが守ってくれるけど、数が多いニュクスさんもこっちに来ると戦力が心許ない。

 そう思っていると、レメゲトンからアスタロトが出て来た。続いて、メタトロンやルシファーやリリスなどもどんどんと出て来る。


「任せてぇ! 主人は守るわぁ!」


 アスタロトが抱きついてくるので、視線だけで邪魔と伝えるも、アスタロトには通じない。通じないというよりも、気にしていないという感じだ。まぁ、守ってくれるなら良しとしよう。

 そこからの戦闘は私は参加できないけど、かなりの激闘だった。フレ姉とアーサーさんが大きく動き回っていたのもあるけど、何よりも純色の白と純色の黄の戦いも壮絶だった。白と黄色の攻撃が辺り一面に広がっていたくらいだし。

 その中をスノウとソラが器用に動き回り、アーサーさんとフレ姉も攻撃を避けながらしっかりと攻撃していた。神様の皆は、平然としていたけど。傍から見たらヤバい中にいるなって感じだ。


『キサマノセカイヲヨコセ。サモナケレバ、トモニシヌダケダ』

『何を言うか。それなら貴様の世界を寄越せば良いだろう』

『ワレハウバワレタ』

『であれば渡す理由がないな。貴様を消滅させ、我が奴から世界を奪おう』


 純色の白と純色の黄がそんなやり取りをしていた。純色の白は自分の力を再び高めるために純色の黄の世界を奪おうとしているけど、そもそも純色の黄からすれば知ったことではないというものだった。実際その通りだろう。

 そして、純色の黄は、純色の白を倒した後に、私の世界を奪えば良いと考えているみたい。仮にフレ姉達がクエストを失敗したら、私も純色の黄と戦う事が出来たりするのかな。正直、戦うのも面倒くさいから、フレ姉が倒して欲しいけど。一応、力は私の方で削げるみたいだし、フレ姉なら余裕だと信じよう。

 純色と純色との戦いは絵の具のぶつけ合いみたいな感じだった。白の領域に黄色が入ったり、黄色の領域に白が入ったり、互いに色が侵蝕している感じがする。

 その中でフレ姉達が攻撃しまくり、障壁を使わせていく。順調に攻撃していった結果、先に倒れるのは、純色の白だ。そもそも世界を私が奪っているから、力の補給がほとんど出来ない状態だ。対して、純色の黄はまだ世界を持っている。そこからの補給分もあるから、純色の白よりも長く生き残る。


『ワガシロノセカイヲ…………』


 純色の白は最後にそう言って消えた。いつも通り報酬として白の欠片とお金が手に入る。後は純色の黄だけだけど、フレ姉だけじゃなくて、皆がいるから倒されるのも時間の問題だった。

 私も戦闘領域の外から純色の黄の力を奪って加勢する。純色の黒の時も領域の外に黒の通り道があったら、力を奪って加勢出来たと考えると縫い止めることのデメリットとも考えられるのかな。まぁ、あまり気にしないでも良いか。どうせ、これで終わりだから。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。