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吸血少女ののんびり気ままなゲームライフ  作者: 月輪林檎
吸血少女と邪神?

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全てが終わり皆はいるべき場所へ

 皇帝との戦いが終わり、私達は元の世界に戻ってきた。その時に流れたメッセージにより判明した事は、この異神のダウンロードコンテンツは、これからも遊べるという事。異神達と再び戦えるけど、報酬は通常のものとは異なる。ドリームランドにも一応入れるようになるらしい。


「あれ? ナイアルラトホテプ?」


 ナイアルラトホテプが、私の中から出て来て、すぐにどこかに消えてしまった。


「アザトースの力も抜けていく……違う。そっか。アザトースの力がダウンロードコンテンツの星へと繋がるゲートに変わってるんだ……あれ? ナス=ホルタースさんの力も? こっちはドリームランドに繋がるゲートか……城の周囲に二つのゲートが出来てる」

「私も認識出来るから、全プレイヤーに共通するみたいだね。力抜けるって大丈夫なの?」

「はい。そもそも邪神は私の中を出入りするので特に問題はないですね。異神との戦いも終わったから、皆、元の場所に戻るのかな」


 私がそう言うと、ヨグ=ソトースも私の中から出ていく。


「ヨグ=ソトースも?」


『世界』『時間』『空間』『維持』


 世界の時間と空間を維持するために、元の場所に戻るみたい。閉じ込められていたものだと思ったけど、それは良いのかな。


「良いの?」


『目的』『達成』『拘る』『必要』『否定』


 目的は達成しているから、私の中に拘る必要はないみたい。ヨグ=ソトースの空間を支配する力には、本当に助けられたから、一緒にいてくれる方が助かるのだけど、ヨグ=ソトースが選んだのだから仕方ない。


「そっか。色々とありがとうね。行けそうだったら、また会いに行くから」


 私がそう言うと、ヨグ=ソトースは何も言わずに消えていった。ちゃんと伝わったのかな。まぁ、これまでの言葉が伝わっているから、伝わっているはずか。


「マイノグーラとシュブ=ニグラスは?」


『残る』

『残る』『見守る』


 二人は残ってくれるらしい。いてくれるのは嬉しいから良いか。

 ひとまずは、これで皇帝を倒した後の変化は終わりみたいなので周囲を見回す。すると、リガイアは、城の傍で伏せっている事に気付いた。


「リガイア」

『我は眠る。しばらく浄化は必要ないだろう』


 そう言ったきり、リガイアは眠りについてしまった。まぁ、この星の浄化は終わったからリガイアも動く理由がなくなったみたい。

 そして、周辺には皇帝と戦っていた面々が揃っていた。それはシキドウジも同じだ。


「シキドウジ。大丈夫なの?」

「ああ。問題ない」


 本当にシキドウジは生き返ったみたいだ。多分、フレンダさんも同じだろう。そうなるとワンスアポンとかはどうなったのかが問題になるかな。


「ひとまず、皆のところに戻ろうか。ノマド!」


 皆をギルドエリアに帰してから、私はノマドに頼んで小屋がある場所に皆と一緒に戻る。戻って来たのと同時にアカリが駆け寄ってくる。


「ハクちゃん! 全部終わったの?」

「うん。皇帝も異神も終わったよ。奇跡を起こした結果、シキドウジとかも生き返った」

「あ、うん。シキドウジさんだけじゃなくて、ヒストリアさんも生き返ったよ」

「え?」


 アカリが指差す方を見て見ると、完全に実体化したヒストリアが立っていた。


「完全に元の身体ね。私の国も戻っているのかしら」

「それは分からないけど、他にも沢山の人が生き返ってると思う。そこら辺も調べないといけないかな」

「まぁ、それはこっちでやるわ。自分の国だし。ノマド、手伝って」


 ヒストリアがそう言うと、ノマドは渋々手伝ってくれるらしい。ヒストリアはノマドに連れられて、自国に向かっていった。ヒストリアの国が蘇っていると良いな。ヒストリアは凄く慕われていたから。


「あっ、フレンダさん」


 ヒストリアを見送ったら、フレンダさんがこっちにやって来ていた。


「ワンスアポンは普通にあったわ」

「そうなんですか? それは良かったです。住人の皆さんも無事ですか?」

「ええ。皆無事だった。私達って、この時間軸だと死んでいるのよね?」

「そのはずですが、私の奇跡の力で生きている事にしました。結構強引だったと思いますけど、無事に終わって良かったです」

「そうなのね。ありがとう」


 フレンダさんはそう言って私の頭を撫でてくれる。私のおかげで生き返ったからかな。


「ひとまずフレンダさんが無事で良かったです。シキドウジもここまで付き合ってくれてありがとうね」

「ああ。リリィルーナは、ここからどうするんだ?」

「ハクと行く」

「そうか。元気でな」

「うん」


 ここでシキドウジとは別れる事になる。シキドウジには、リリィルーナを守ってくれるように頼んだから、リリィルーナの安全が確保できる状況になった今、シキドウジを縛る必要もない。


「さてと、マールムはどうする?」

『元の場所に戻ります。そこであなた達を見守り続けましょう』

「そっか。またね。何かあったら行くよ」

『はい。皇帝の討伐ご苦労様でした。平和な世が続く事を祈ります』


 マールムはそう言って大地に沈んでいった。元の迷いの森に行ったみたい。シュラはアカリと一緒にいるから良いとして、ウロスも元の場所にいる。


「メイリーン」

「皆も戻ったみたい。でも、私はハクのところでライブしたいから残るよ。元の場所に行く?」

「そうだね。私の領域はあるし、そっちに行こうかなとは思ってる。ここも私の領域ではあるんだけど。別荘扱いかな。シキドウジとかが使ってくれても良いしね」

「じゃあ、私は先に移動してるね」

「うん」


 メイリーンは海を渡って、私が元々領域にしていた場所に戻る。それを見送った私はアカリやソルさんと一緒にギルドエリアに戻った。ギルドエリアに来た事で先に帰していたアスタロトが抱きついてくる。


「アスタロト。頑張ってくれてありがとう」

「もっと褒めてぇ」

「調子に乗るから嫌だ。それよりやる事があるから」

「ヤチちゃんを取り戻しに行かないとね」

「うん」


 アカリの言う通り、私にはヤチを取り戻す使命がある。私はヤチを復活させるため聖杯のあるキャメロットへと向かう。

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