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『女王様とエンジニアと私。 〜ボロアパートからのドーム逆転劇〜』  作者: たい丸


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第15話:【バズの方程式と、王者の影】

オリジナル曲『深海(ここ)から、ドームへ。』が投稿されてから48時間。再生数は100万回を超え、SNSのトレンドは『Q.E.I.』の文字で埋め尽くされた。

「……計算外。バズの加速度が、私の組んだ予測アルゴリズムを200%上回っている。……これ、何かが『火』をつけたわね」 凛が険しい表情で画面を見つめる。

原因は、ある一つの「引用リポスト」だった。 発信者は、大手事務所『エターナル・ティアラ』に所属し、V界の絶対王者として君臨する天ノ川星羅(あまのがわ せいら)。

『泥臭いのが正義だなんて、いつの時代の話? 偽物の宝石は、本物の輝きを知らないから幸せなのね。』

この辛辣な一言が、星羅のファンと、Q.E.I.を支持し始めたリスナーとの間で大炎上を巻き起こした。しかし、それこそが世間が彼女たちに注目する決定打となった。

「……星羅。かつて私が舞台を降りたとき、一番に笑った女よ」 湊が、かつてないほど冷たい怒りを瞳に宿して呟く。 「……陽葵。あいつは本物よ。でも、貴方の『もやし精神』がどこまで通じるか……試されているわね」

陽葵は震える手でスマホを握りしめた。 「……バカにされても、歌は届いた。なら……次は、同じステージで証明するしかないです!」


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