↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『女王様とエンジニアと私。 〜ボロアパートからのドーム逆転劇〜』  作者: たい丸


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
12/17

第12話:【六畳一間の旋律(メロディ)】

登録者数も増え、配信機材も整った。けれど、何かが足りない 。 カバー曲の配信を終えた深夜、陽葵は防音材(という名の中古毛布)に囲まれた室内で、湊と凛に切り出した。

「ねえ二人とも。私、自分たちの歌が歌いたい。……私たちの、オリジナル曲!」

「……オリジナル曲? 貴方、正気なの? 楽曲制作にどれだけのコストと時間がかかると思っているのよ」

湊は呆れたように息を吐くが、陽葵の瞳は本気だった。

「カバーも楽しいけど、誰かの言葉じゃなくて、私たちの言葉で伝えたいんです。ドームに行きたいって、この場所から叫びたいんです!」

その熱量に、ノートPCを叩いていた凛の手が止まった。

「……。既存の楽曲を歌うのは、他人の書いたコードをなぞるのと同じ。非効率ではないけれど、独自性には欠ける。……いいわ。私が土台(トラック)を作る。湊は、自分のプライドに見合うステージ構成を考えなさい。陽葵は――」

凛は陽葵の胸元を指差した。

「……心臓が千切れるくらいの、一番泥臭い言葉を書いて。それが、私たちのプロトコルになる」

そこから、ボロアパートでの「自給自足」の楽曲制作が始まった 。 陽葵は学校のノートを真っ黒に染め、湊は狭い室内で完璧なステップを刻み、凛は自作スパコンをフル稼働させて音の粒子を組み立てていく 。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。