奇霊な少年 ~ Psychic
*クシビナショウネン ~ 霊能力者*
幽霊に襲われ殺されかけていたら、お寺の僧侶っぽい男の子の空泡くんに助けて貰った。
空泡くんもこの先にある大門道病院に用があると言うので、僕は空泡くんに"一緒に行かない?"と誘いだす。
空「…お前、一体何をぬかしているんだ?」
射「話し相手が欲しいなって、丁度思ってたんだ♪
この森、何だかずっと静かだからさ」
空「………」
この暗い森の獣道をずっと一人で歩いていたけど…ずっと寂しい気持ちでいっぱいだった。
幽霊なんかと喋っても楽しくないし、理解も出来ないから、喋るなら生きた人間じゃないとね♪
空「…断る」
射「えっ………
どうして?」
空「あのなぁ、お前が行こうとしてる場所は最恐最
悪って言われてる心霊スポットなんだぞ?
普通の人間であるお前が行っちゃいけない場所
なんだ、行ったらさっきみたいな幽霊がうじゃ
うじゃ居る筈だ
だからお前は帰れ」
射「えぇー?僕は幽霊なんか見慣れてるから平気だ
よ?
襲われてるのにも慣れてるし」
空「…あ?」
僕は空泡くんに"幽霊が視える事"を教える。
幼少期の頃から幽霊が視えていた事、それから何故廃病院へ行こうとしている理由全てを話した。
空「…………」
射「だから一緒n」
空「"廃病院に行こう"とはならねぇよ?」
射「えっ?」
(バシッ!!)
射「うわっ!?」
空泡くんは誘いを断ったと同時に、いきなり僕の頬に何かを貼り付けてきた。
触って確認してみると、紙の様な物が付けられており、取ろうと思っても、取る事が出来ない…
空「…それは魔除けの御札だ
付けてる間は霊に襲われにくくなる」
射「えっ、何それ凄い」
空「もう一度言う、お前は戻ってろ
廃病院で行方不明になったお前の親友は俺が見
つけだしてやるから」
射「えっ?」
空「それじゃあな
その御札は安全な所に着いたら外れる様になっ
てるから、真っ直ぐ帰れよ」
射「あっ…空泡くん!」
空泡くんはそう言い残して、先へ進んで行ってしまった…
一人取り残された僕は空泡くんの言う通り家に帰るか、森の入り口で待つかを考えてみる事にした…
射「………
"このまま帰れ"か…」
|
変なやt……射竜と別れて、俺は先に進む。
さっさと大門道病院に向かって、そこで起こっている怪事件の調査に向かわないといけないんだ。
空「(情報屋曰く、"森の中にも廃病院で殺された人
達の霊が現れる"って言っていたけど…)」
さっき退治した以降、幽霊とは出会っていない…
空「…おかしいな、情報では幽霊が有象無象居ると
言われていた筈なのに…何も感じない…」
幽霊特有の背筋にゾクっとする様な感覚が無い…
何だったら、生き物や虫の気配すら無い…
空「(そういえば射竜も…"森がずっと静か"だと言
っていた…
コレも大門道病院による影響なのか?)」
(パキッ!)
空「!!」
(バッ!!)
背後から木の枝が折れる音がして、俺は咄嗟に錫杖を構える。
念の為持ってきた錫杖が結構役に立つ…備えあれば憂いなしってやつだな。
「空泡くん、僕だよ僕」
空「って………お前は…」
目の前に立っていたのは、幽霊ではなく変な奴だった…
錫杖を突きつけられたせいか、両手を手にあげている…
空「お前!何で着いてきた!?」
射「やっぱり、空泡くんに任せるのは申し訳無いと
思ったんだ
それに家に帰るのも時間がかかっちゃうし、そ
れだったら、真っ直ぐ行った方が良いって思っ
たんだ♪」
空「お前な………
良いか!もう一度言うけどこの先は!!」
射「それから、空泡くんに親友の事を話してなかっ
たと思って」
空「…だからって」
(ガサッ!!)
空・射「!!」
射竜に説教をかまそうとしたら、草木からボロボロの幽霊が現れて…結構は速さで突撃してくる…
「アァア"アァア"アァア"アァア"アァア"!!」
空「(拙い…このままでは射竜がまた…)」
射「空泡くん、ちょっとしゃがんでくれるかな?」
空「……はぁ?何をっ…」
射「良いから良いから」
空「ッ…」
射竜に言われるがまま、俺はその場でしゃがみ込む…
何だったらこの隙に幽霊の足を攻撃して、転ばせれば良いんじゃないかと思った瞬間だった。
(パシャッ!!)
空「!?」
「ア゛ァ゛ア゛!!??!?」
背後からシャッター音が聞こえると同時に、目の前の幽霊は苦しみ始めた…
空「んなっ…!?」
射「よしっ!
空泡くん!逃げよう!」
(グイッ!)
空「ちょっ…」
射竜に引っ張られて、先へ進む…
一応、幽霊が追いかけてこない様に御札を投げつけて、完全に消滅させる…
それにしても…射竜って一体………
────────────────────────
必死に走って、少し開けた場所に来た。
暗い森を走るのは危険だと言うけど…僕の目なら無問題♪道が視えるから、スラスラとコレちゃった。
射「ふぅ、ちょっと休憩しよっか」
空「あっ…あぁ、そうだな…」
射「切り株があるし、そこに座ろっか♪」
僕は切り株に腰を下ろして、一息つく。
咄嗟の判断で幽霊を撮ったけど、効果があって、良かったな♪
空「…おい、射竜」
射「ん?なぁに?」
空「お前、さっき何をしたんだ?」
射「…へ?何って……あぁ!
このカメラで写真を撮ったんだよ♪」
空「…カメラ」
僕は空泡くんにマイカメラを見せる。
この蛇腹カメラは僕の祖父と父親が使っていたカメラであり、呪われているカメラだ。
射「そのカメラは普通に撮影するだけじゃなくて、
霊を写したり、過去を写したり…普通じゃあり
えない物を写す事が出来るんだ♪
確か名前は…」
空「確かに"カメラで撮られると魂を抜かれる"とい
う迷信は昔から伝えられてるからな、そんな事
は不思議じゃない
俺が聞きたいのは何でそんな物を持っているっ
て聞いてるんだよ」
射「僕の爺様が骨董品屋で見つけて、譲ってくれた
んだってさ♪
でも呪われてるから、妄に使っちゃいけないっ
て言われてるけどね」
空「使ってるじゃねぇか」
射「確かに呪われてるけど…コレがあると霊に襲わ
れた時の対抗手段になるから、使っちゃうんだ
よね♪」
空「………」
爺様も父さんも霊感を持ってはいたけど、霊と干渉が出来るぐらい強い霊感を持っているのは(夏芽家で唯一)僕だけで、このカメラの摩訶不思議な力を最大限活かせるのも僕だけだ。
空「…射竜、お前がそのカメラを使う理由はよく分
かった
それからお前が強い霊感のせいで、大変な思い
をしてきたのも」
射「大変?
そんな事ないよ、楽しい毎日だったよ♪」
空「………
兎に角!そのカメラはもう二度と使うな!」
射「えっ?どうして?」
空「どうしてもだ!
そのままカメラを使い続けていたら、呪いのせ
いでお前が死ぬかもしれないんだぞ!」
射「呪い死ぬ?
………
それはそれで良いんじゃないかなぁ♪(*´︶`)」
空「(激怒)(º言º # )」
|
とりあえず…もう後戻りは出来ないし、仕方が無いから射竜を連れて先に進む。
射「イタタ…空泡くん、そんな細い腕してるのに、
何処からあんなパワーが出るの?」
空「お前が馬鹿な事を言うからだよ」
俺にゲンコツをされた射竜は、頭を擦りながら俺の後を着いてくる。
結構ガチな力で殴ったからな、"呪い死ぬは良い♪"と言った罰としては、丁度良い罰かもしれない。
射「ねぇねぇ空泡くん」
空「ん?なんだ?」
射「空泡くんは、何処のお寺で修行してたりして
るの?」
空「あん?なんだよいきなり」
射「いや、なんかお坊さんみたいな格好してるなっ
て、出会った時から思ってたんだ」
空「あー?
…まぁ、俺は一応僧侶をやってるよ」
射「へぇー♪そうなんだ♪」
空「でも俺はお前が想像しているような寺で修行を
したり、神仏を信仰する様な僧侶じゃないんだ」
射「え?」
空「俺は“霊能力“という不思議な力を持っているん
だ
その力を持っている奴は皆"僧侶"って俺の地元
では言われてるんだ」
射「へぇ、そうなんだ♪
地元って何処なの?」
空「言ったって分からないよ」
射「えぇー?」
…射竜、本当にずっと喋ってんな…
幽霊も出てこないし…コレじゃただ夜の森を二人で平和に散歩しているだけじゃないか…
面倒じゃないのは良い事だけど…射竜が呑気すぎて、なんか危機感が無い…
射「じゃあ僕が幽霊が視れたり、撮れたりするの
も、霊能力?ってやつなのかもね♪」
空「まぁ、確かにこっちの世界の人間もたまに霊能
力を持って産まれる人間が居るらしいからな
俺の地元よりかは幽霊は少ないけど、たまに見
かけるし…」
射「空泡くんの地元はどんな場所なの?」
空「生きにくい場所だぜ、すっごくな」
…なんやかんや言ってるけど、俺も人と話すのが久しぶりだから、他愛ない話が盛り上がってしまう。
射「僕は髪の長い女の人の幽霊に襲われたのが人生
で一番怖かったね♪
アレは生きた心地がしなかったなぁ〜」
空「…お前ってなんでそんな(アホー)なんだよ」
射「…えっ?何?」
空「いやだから、お前って(アホォー)だよな」
射「えっ?阿呆?」
空「あ?阿呆なんて言ってないよ
(アホォォォ!!!)って言ってんだよ」
射「………
空泡くん、鴉のモノマネ上手だね♪」
空「…?鴉?」
射「さっきから"アホーアホー"言ってたけど、鴉の
モノマネをしてたんだね♪」
空「はぁ?俺がいきなり鴉のモノマネなんてする訳
無いだろ」
射「でも、さっきから鴉の鳴き声が聞こえるんだよ」
「アホォォォッ!!!!!」
射「あっ、ほら」
空「!?」
(グイッ)
射「おわっ!?」
(ばぁぁぁん!!)
何かを感じ取った俺は、射竜を引っ張って、その場から少し離れる。
その瞬間、俺達が立っていた場所に光る物体が落ちてきて、大きい音と共に破裂した…
射「なっ…なんだ!?」
空「…コレは」
射「何処から何が落ちてきたんだ…?」
「阿呆ォォォ!!こっちじゃこっち!!」
射・空「!?」
To be continued
( *・ω・)ノ丫∀☆ #モノです。
名前だけでも覚えていってくださいまし。
=====================================
キャラクター
*无色 空泡
奇霊な少年です。
奇霊ですが、感性は普通な少年です。
射竜とは少し仲良くなれたような、なれてない様な…
別世界出身です。
*夏芽 射竜
呑気な少年です。
呑気です。または暢気です。
マイペースで細かい事は特に気にしません。
お喋りくんです。




