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アイは、生きている。  作者: LALA
第4章 IS計画
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32/46

Ep.31 ……いつかな。

 

挿絵(By みてみん)


 翌朝、目を覚ましたとき、最初に聞こえたのは金属同士が擦れる小さな音だった。

 窓の外はまだ薄暗い。夜の青さが残った空の下で、崩れた街の輪郭だけが黒く浮かんでいる。風は弱く、昨日までの雨が残した湿気が廊下の奥に溜まっていた。

 俺は上体を起こした。

 背中が痛い。

 正確には腰から肩甲骨にかけて、鈍く固まっている。

 「……歳か」

 『主様は32歳です』

 頭上から声がした。

 見上げると、ピコが天井近くを飛んでいた。2基のローターが低い音を立てている。

 「聞いてない」

 『独り言に対する補足です』

 「補足するな」

 身体を伸ばす。肩を回すと、背中が小さく鳴った。

 やっぱり床で寝たのが効いている。

 病院へ戻ってきた安心感のせいで、昨日は寝床を整える前にそのまま眠ってしまった。

 『睡眠時間、6時間42分』

 「十分だろ」

 『途中覚醒2回』

 「覚えてない」

 『主様の記憶より記録を推奨します』

 「朝から喧嘩売ってる?」

 『事実側です』

 最近その言葉を覚えてから、やたら使うようになった。

 原因は蓮だ。

 あいつとピコを会わせたのは失敗だったかもしれない。

 そのとき、廊下の向こうから小さな足音が近づいてきた。

 アイだった。

 「おはよう」

 「ああ。おはよう」

 「おじさん、いたい?」

 「何が」

 アイは俺の背中を指した。

 さっき伸ばしていたのを見ていたらしい。

 「ちょっと固まってるだけだ」

 「けが?」

 「違う」

 「じゃあ、いたくない?」

 「……ちょっと痛い」

 アイが近づいてきた。

 俺の背中を見る。

 当然、服の上から見たところで何も分からない。

 「なおる?」

 「動いてりゃ治る」

 「ピコみたいに?」

 「俺は部品交換できないからな」

 『交換可能な部位は限定的に存在します』

 「朝から怖い話するな」

 アイが自分の腕を見る。

 それから俺の腕を見る。

 「おじさん、こわれたら?」

 「壊れないようにする」

 「こわれたら」

 妙に食い下がる。

 昨日、ピコを直したことについて話したせいだろう。

 俺は少し考えた。

 「怪我なら治す。治らないなら、できる範囲でどうにかする」

 「ピコは?」

 『修理します』

 「アイは?」

 「お前もだ」

 アイはそこで満足したらしく、小さく頷いた。

 それから少し間を置いて、俺を指した。

 「おじさんも」

 「俺?」

 「なおす」

 「誰が」

 「アイ」

 「何ができるんだよ」

 「……わからない」

 「分からないのかよ」

 「でも、なおす」

 妙に自信だけはある。

 俺は笑ってしまった。

 「じゃあ、そのときは頼む」

 「うん」

 アイも笑った。

 今のところは、それでいい。

 朝食を済ませると、俺たちはすぐに準備へ入った。

 壁面端末を起動し、地図を表示する。病院を中心に半径5km。その外側へ伸びる探索済みの経路。旧警察施設、検問所。そして昨日追加した14.9kmと18.4kmの地点。

 俺はまず、14.9km地点までの経路を拡大した。

 直線距離だけなら大したことはない。

 問題は、道路が直線ではないことだ。

 『倉田蓮の証言を基準にした場合、東側主要道路は通行不能である可能性が高いです』

 「南へ迂回する」

 『その場合、実走行距離は推定19.6kmから23.1km』

 「往復40km以上か」

 『旧技術施設まで継続する場合、さらに増加します』

 俺は腕を組んだ。

 バイクの燃料だけならどうにかなる。

 問題は道路だ。

 崩落区間が多ければ、そのたびに降りて押すか、迂回することになる。途中で完全に進めなくなる可能性もある。

 「今日は行かない」

 アイが俺を見る。

 「きのうも言った」

 「昨日は帰ってきたばっかりだったろ」

 「きょうは?」

 「偵察」

 『私の出番です』

 ピコがわずかに高度を上げた。

 「調子乗るなよ」

 『上昇高度は27cmです』

 「そういう意味じゃない」

 アイがピコを見上げる。

 「ピコだけ?」

 「ああ」

 「アイもいく」

 「行かない」

 「おじさんは?」

 「行く」

 「アイも」

 「お前はここ」

 アイの眉が少し寄った。

 分かりやすい。

 「今日は戦いに行くんじゃない。道路を見るだけだ」

 「アイも見れる」

 「見られるな」

 「じゃあいく」

 「駄目」

 「なんで?」

 出た。

 俺は地図の外縁を指した。

 「この先は俺もほとんど知らない。何がいるか分からない場所に、お前を連れて行く必要はない」

 「おじさんは行く」

 「ああ」

 「おじさんも、なにがいるかわからない」

 「……そうだな」

 「じゃあ、おじさんも行かない?」

 今度は俺が黙る番だった。

 ピコの青い目が俺へ向く。

 嫌な予感がする。

 『論理的整合性については、アイの主張に――』

 「ピコ」

 『発言を中止します』

 アイはまだ俺を見ている。

 「俺は道路の確認ができる」

 「アイも」

 「敵がいたとき対処できる」

 「アイも」

 それは否定できない。

 むしろ、対処能力だけなら俺より遥かに危険なものを持っている。

 だからこそ連れて行きたくない。

 「お前のそれは使わせたくない」

 アイの表情が少し変わった。

 ガソリンスタンド。

 病院。

 自律兵器。

 こいつ自身も、何かが起きることは理解している。

 「……つかわない」

 「使わなくて済むようにする」

 「おじさん、けがする?」

 「しないようにする」

 「するかも?」

 「可能性はある」

 アイは黙った。

 小さな手が、いつの間にか俺の袖を掴んでいた。

 「じゃあ、アイもいく」

 強くはない。

 引き止めるほどでもない。

 ただ掴んでいる。

 俺はその手を見る。

 昨日までなら、単に置いていかれるのが嫌なのだと思ったかもしれない。

 今は少し違う気がした。

 「……分かった」

 アイが顔を上げる。

 「ただし途中までだ」

 「とちゅう?」

 「今日は14.9kmまで行かない。病院から10km程度まで。危険があったら即戻る。俺から離れない。勝手に触らない。敵を見つけても能力は使わない」

 「うん」

 「全部言ってみろ」

 「おじさんから、はなれない。かってにさわらない。てきがいたら――」

 止まる。

 「能力は?」

 「つかわない」

 「よし」

 『探索規則の理解を確認しました』

 アイが少し得意そうな顔をした。

 「できた」

 「ああ」

 袖から手が離れる。

 その瞬間、俺は少しだけ気づいた。

 以前は、こいつが俺についてくる理由は単純だった。

 一人になりたくない。

 知らない場所が怖い。

 俺しか知っている人間がいない。

 それだけだった。

 今は違う。

 俺が危険な場所へ行くから、ついてくる。

 その違いを、俺はまだ深く考えなかった。

 バイクの点検には40分ほどかかった。タイヤ、駆動系、ブレーキ、電装、燃料。2061年製。7年使っている。戦争も、その後の5年もこいつと走ってきた。外装は傷だらけだが、まだ動く。

 荷物は最低限にした。水、簡単な食料、工具、応急処置用品、予備バッテリー、ロープ。M-68は12発。撃たずに帰るのが理想だ。

 アイの小さな鞄も確認する。

 「歯ブラシ、今日は使わないだろ」

 「もってく」

 「まあいいけど」

 さらに何かが入っている。

 「それ何だ」

 アイが取り出した。

 古い金属のカップ。

 昨日、病院で見つけたものだ。

 「これも」

 「重くないか?」

 「だいじょうぶ」

 「何に使う」

 「わからない」

 「じゃあ置いてけよ」

 アイはカップを抱えた。

 「やだ」

 即答だった。

 「……じゃあ持ってけ」

 「うん」

 自分の物が増えてきた。

 最初は歯ブラシ1本しかなかった鞄だ。

 いつか、この小さな袋では足りなくなる日が来るのかもしれない。

 病院を出たのは午前9時を少し回った頃だった。

 空は曇っているが、雨の気配は薄い。気温も低すぎない。探索には悪くない。

 アイを前に乗せる。

 ピコが飛び上がる。

 『経路表示を開始します』

 「頼む」

 エンジンをかける。

 音が廃墟の間を抜けていく。

 最初の5kmは、見慣れた景色だった。

 崩れた住宅。

 横倒しになった標識。

 植物に覆われた駐車場。

 遠くに見える旧小学校。

 俺が何度も通った道だ。

 アイにとっても、もう完全に初めての景色ではない。

 以前なら何かを見つけるたびに首を動かしていたが、今日は違う。知っている場所と知らない場所を区別しているように見える。

 5kmを越える。

 俺の地図で、密度が急に薄くなる場所だ。

 道路情報が減る。

 建物の記録も減る。

 赤い敵遭遇マーカーもなくなる。

 安全だからではない。

 俺が知らないからだ。

 7.2km地点で、最初の問題が起きた。

 道路が消えていた。

 正確には、片側2車線だった道路の中央部分が大きく陥没している。地下構造物が崩れたらしく、黒い穴が数十mにわたって続いていた。雨水が底に溜まり、深さは見ただけでは分からない。

 俺はバイクを止めた。

 「降りるぞ」

 アイを降ろす。

 ピコが穴の上へ飛んでいった。

 『深度測定。最深部推定6.3m。路盤の追加崩落リスクがあります』

 「渡れないな」

 『推奨しません』

 アイが穴を覗こうとする。

 俺は服の後ろを掴んだ。

 「近づくな」

 「みるだけ」

 「地面ごと落ちたら見るどころじゃない」

 アイは素直に2歩下がった。

 「これ、むかし道?」

 「ああ」

 「なくなった?」

 「そうだな」

 アイはしばらく穴を見ていた。

 「なおす?」

 「俺一人じゃ無理だ」

 「いっぱい人いたら?」

 「機械と材料もいる」

 「みおたち?」

 「26人でどうにかできる規模じゃないな」

 「もっと?」

 「ああ。もっとずっと多く必要だ」

 アイは穴の向こうを見る。

 「人、いっぱいになったら、なおせる?」

 俺も見る。

 戦争が終わってから、そんなことを考えたことはなかった。

 壊れた道は避けるものだった。

 直すものじゃない。

 少なくとも俺にとっては。

 「……いつかな」

 そう答えた。

 アイが俺を見る。

 「いつか」

 「ああ」

 「アイも?」

 「何が」

 「なおす」

 俺は少し笑った。

 「その頃には、もっと上手いやつがいるだろ」

 「アイもやる」

 「じゃあその時は手伝ってやれ」

 「うん」

 その返事は、妙に嬉しそうだった。

 迂回路を探す。

 ピコを先行させ、俺とアイはバイクを押して脇道へ入った。細い住宅街は瓦礫が多く、何度か車体を傾けながら抜ける。途中、完全に潰れた家の横を通った。

 アイが足を止めた。

 「おじさん」

 「ん?」

 「これも、家?」

 崩れた建物を指している。

 「昔はな」

 「だれかいた?」

 「いたかもしれない」

 「いまは?」

 「いない」

 アイは壊れた玄関を見た。

 表札は錆びて読めない。庭だった場所には雑草が伸び、その中に小さな三輪車が半分埋まっている。

 アイが三輪車を見る。

 「こどもの?」

 「たぶんな」

 澪と出会ったからだろう。

 以前なら「これは何?」で終わったものを、今はそこにいた誰かへ結びつける。

 俺は先へ進もうとした。

 だが、アイが来ない。

 振り返る。

 まだ家を見ている。

 「どうした」

 「このひとたち、どこいった?」

 「分からない」

 「生きてる?」

 「……いや」

 「……そっか」

 アイはようやく歩き出した。

 俺の横まで来る。

 数歩進んでから、小さな声で言った。

 「生きてたらいいね」

 俺はすぐには返事をしなかった。

 「ああ」

 それだけ答えた。

 8.6km地点。

 ピコが急に停止した。

 『主様』

 声の調子は変わらない。

 だが、それだけで分かる。

 俺はバイクを止めた。

 アイも俺を見る。

 『前方約620m。微弱な電磁反応を検出』

 「種類は」

 『特定不能。周期性あり。自然発生とは考えにくいです』

 俺はM-68へ手をかける。

 アイの視線がそこへ落ちる。

 「敵?」

 「まだ分からない」

 『移動反応なし』

 「止まってる?」

 『その可能性があります』

 周囲を見る。

 右側に崩れた集合住宅。左側には低い店舗群。道路の先は緩く曲がっていて、反応源は見えない。

 「ここで待つ」

 アイの顔が変わった。

 「俺とピコで見る」

 袖が掴まれた。

 「アイも」

 「さっきの約束」

 「はなれない」

 「そうじゃなくて」

 言いかけて止まる。

 約束は確かに「俺から離れない」だった。

 こいつの解釈の方が正しい。

 『主様』

 「分かってる」

 俺は息を吐いた。

 「後ろにいろ。俺より前に出るな」

 「うん」

 バイクを建物の陰へ隠す。

 そこから徒歩で進んだ。

 ピコは高度を落とし、屋根の高さより下を飛ぶ。

 俺はM-68を抜いた。

 残弾12。

 撃ちたくない。

 曲がり角まで約80m。

 50m。

 30m。

 俺は壁際で止まる。

 ピコだけを先へ出した。

 数秒。

 『視認しました』

 「何だ」

 『旧式通信中継器と思われます』

 「兵器じゃない?」

 『現時点で兵器反応なし』

 俺は角から覗いた。

 道路脇に、小型トラックほどの金属設備が傾いている。外装は錆び、上部のアンテナは半分折れていた。軍用か民間用か、一見しただけでは判断しづらい。

 それでも。

 動いている。

 5年経った今も。

 小さな表示灯が、一定の間隔で点滅していた。

 『信号を解析します』

 「近づきすぎるな」

 『了解』

 ピコが停止する。

 アイが俺の後ろから覗く。

 「ひかってる」

 「ああ」

 『信号強度、微弱。通信距離は限定的と推定』

 「内容は?」

 数秒。

 ピコの青い目が僅かに明滅した。

 『……奇妙です』

 「何が」

 『旧軍通信規格の一部と一致します』

 俺の指がM-68のグリップを握り直す。

 昨日。

 真壁。

 検問所。

 IS。

 全部が頭の中で繋がる。

 「どの規格だ」

 『技術支援系統。正確な識別には追加解析が必要です』

 俺は設備を見る。

 目的地はまだ先だ。

 14.9km。

 18.4km。

 今日はそこまで行く予定じゃなかった。

 それなのに、8.6km地点ですでに古い軍用系統が生きている。

 『主様』

 「今度は何だ」

 『信号内容の一部を復号しました』

 「読め」

 短い沈黙。

 『《中継待機》』

 それだけだった。

 「他は」

 『破損しています』

 「送信先は?」

 『不明』

 「受信元」

 『……不明です』

 俺は舌打ちした。

 だが、次の瞬間。

 表示灯の点滅が変わった。

 一定だった光が、一度消える。

 再点灯。

 そして速く点滅する。

 ピコが即座に反応した。

 『主様』

 「分かってる」

 『信号強度上昇』

 俺はアイを見る。

 アイは何もしていない。

 ただ通信設備を見ている。

 髪も浮いていない。

 周囲の電子機器にも異常はない。

 能力を使っている様子はない。

 それでも。

 『受信を確認』

 「何を受信した」

 『解析中』

 数秒がやけに長い。

 俺は周囲を警戒する。

 建物。

 窓。

 屋上。

 道路。

 動くものはない。

 『復号率、低』

 「読めるところだけでいい」

 ピコが答える。

 『《識別――》』

 ノイズ。

 『《――IS――》』

 俺は息を止めた。

 アイが顔を上げる。

 『《――003――》』

 空気が変わった気がした。

 実際には何も変わっていない。

 風も。

 空も。

 崩れた街も。

 ただ、5年間ほとんど死んでいたはずの通信設備が。

 アイがここへ来た直後に。

 その番号を受信した。

 「ピコ」

 『周囲を走査中。移動する機械反応――』

 一瞬、間があった。

 『ありません』

 俺はM-68を下げない。

 「送信元を探せ」

 『了解』

 アイが俺の服を掴む。

 「ゼロ、ゼロ、さん」

 「ああ」

 「アイ?」

 俺は答えなかった。

 いや。

 答えられなかった。

 通信設備の表示灯が、またゆっくりとした点滅へ戻っていく。

 まるで、必要なものだけ受け取ったみたいに。

 『主様』

 「何だ」

 『送信元の方向を限定しました』

 「どっちだ」

 ピコが身体を回す。

 2本の青い目が向いた先。

 北東。

 俺たちがこれから向かおうとしている方向だった。

 『推定直線距離――』

 わずかな演算音。

 『13km以上』

 俺は端末を取り出した。

 現在位置を確認する。

 8.6km地点。

 そこから北東。

 地図の先にあるものを見る。

 18.4km。

 真壁が示した旧技術施設。

 完全には一致しない。

 距離も誤差が大きい。

 途中の中継設備を経由している可能性もある。

 それでも偶然として片づけるには、出来すぎていた。

 「今日は帰る」

 アイが俺を見る。

 「いかない?」

 「ああ」

 『賛成します』

 俺は通信設備を見た。

 もっと調べたい。

 分解すれば何か出るかもしれない。

 ピコに長時間解析させれば、送受信記録を拾える可能性もある。

 だからこそ、今は触らない。

 こちらが相手を知らない以上、向こうに何を知らせることになるか分からない。

 「位置だけ記録する」

 『記録しました』

 「信号の内容も」

 『保存済みです』

 俺はM-68を収めた。

 アイがまだ設備を見ている。

 「行くぞ」

 「うん」

 数歩歩いたところで、アイが振り返った。

 「おじさん」

 「ん?」

 「アイのこと、呼んだ?」

 俺も一度だけ振り返る。

 錆びた通信設備。

 小さな光。

 《IS-003》

 「たぶんな」

 「だれ?」

 「それを調べに行くんだよ」

 アイは少し考えた。

 それから俺の袖を掴んだ。

 「いっしょ?」

 「ああ」

 「ピコも?」

 『同行します』

 アイが頷く。

 「じゃあ、いく」

 俺たちは来た道を戻り始めた。

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