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第19話 最後の決戦

 【短編】で投稿した『ぼくは、幻聴に恋をした(改)』を【完結版】として連載投稿開始いたしました。完結しておりますので、最後まで楽しんでいただければ幸いです。

 ちなみに、第1話は、【短編】と同一の内容になっております。前作を読んでいただいた方は、第2話からお読みいただいても大丈夫です。まだの方は、第1話からお読みいただけると、より楽しめると思います。

 ぼくとヒトシさんは、謁見の間に通された。


もちろんダブロフも一緒だ。


謁見の間には、国王陛下と執務大臣がいた。


大臣は、苦虫をかみつぶしたような顔をしていた。


ダブロフは、今までになくガックリとうなだれていた。


「ホーリー見てみろ。よほどパパが怖いらしいぞ」


大臣はものすごい形相で、ダブロフをにらんでいた。


「城でのこの騒ぎは、万死に値するぞ」


「恐れながら、国王陛下、大臣に進言いたします。ここにいるダブロフが北の塔の王妃暗殺の真犯人です」


ぼくのことばに、陛下も大臣も驚きもしなかった。


「ホーリー。つまりは、そういうことだ」


「そういうって、まさか」


「セリーナ王妃に毒薬を飲ますよう手配したのは、ダブロフ。マチルダ大奥様になんらかの脅しをかけ、言うことをきかせた。マチルダ大奥様の店は、セリーナ王妃の薬を調合している。そして、乳母だったんだ。セリーナ王妃とケインのな。ダブロフに対して、命令か依頼かはわからんが、どっちにしろくそみてぇな話を、自分の子供にやらせたのが執務大臣だ。大臣は自分の娘を国王の側室にするだけでは飽き足らず、『王妃』にしたいのさ。だから、セリーナ王妃が亡くなれば、ご寵愛あつい自分の娘を、王妃にできる。そうすりゃ、国王を裏から操り、王都の支配は完成するという計略さ!!」


「それは、誠か!?」


大臣は黙ってる。


「答えろ!エーベンバッハよ!!」


「フン!ヒトシ。儂もお前のことを知っているぞ。軍務大臣の飼い犬が!!」


「まぁ、あんたならきっと知っていると思っていたさ」


「軍務大臣の犬って?」


「俺の雇い主さ。ホーリー。軍務大臣は、腐敗していく王政をどうにかこうにかしたくて、俺みたいなヤツを雇い、執務大臣の悪行の証拠集めをしていた。調べていくうちに、前執務大臣の娘のセリーナ王妃が、だまされて協力させられたせいで、無実の前大臣を処刑させられたことがわかった。無論、ケインのことも、最近だったが『関係性』もわかった。マチルダ大奥様は、口が堅くてな。手こずっちまった。乳母だった彼女は、二人のお姫様を助けるべく、粉骨砕身ふんこつさいしんした。でも、セリーナ王妃は、自分のしたことを悔やみ、妹を助けるために自ら、不遇の道を選んだ。セリーナ王妃とマチルダ大奥様のおかげで、ケインは、男に成りすまし、生き延びた。心にかたく復讐を誓ってな」


「それならば、ヒトシさん、見方が大勢」


謁見の間の扉がバーンとあいた。


「ヒーローは遅れて登場するもんだろ?ヒトシ」


「おっせーよ!はやく出てきやがれ」


「ハハハハハ!キリトが、なかなか来なかったんでな。お久しぶりです。陛下、エーベンバッハ大臣、お望みでは、ないかもしれませんが軍がクーデーターを蜂起ほうきしました」


「ぐっ軍務大臣め!貴様!!」


「おやおや、ご存じではなかったですか?さぞや、驚いたことでしょう?」


「軍務大臣、これはいったいなにごとだ!クーデターとはいったい」


「恐れながら、陛下。腐った王政を立て直すためです。民にとって良き王政をとりもどすためです」


「おまえに、執政しっせいできるのか?」


「はい。陛下にできたんです。あなたと違い、本当の忠臣との会議制政治を徹底すればいい」


「王家を排斥するのか!王家なき王政はありえんぞ!!」


「陛下、そのよな心配は不要です。陛下がいなくとも陛下の後を引き継ぐ者がおります。」


「だれだ!!」


「王家に次ぐ家柄であった前執務大臣の姫様」


「おいジジぃ、ケインはだめだぞ」


「ジジぃが、ジジぃ呼ばわりするな!!ウッホン、失礼。ケイン様でなく、なんと」


「なんと、だれですか大臣殿」


「うんうん少年、いい合いの手だ。褒めてつかわす。いやいや、失礼。その方は、『セリーナ妃』です!!」


みんな唖然とした。


「セリーナ妃は、暗殺されて」


「うんうん、そうだろうとも。でも、実は違ったんだ。少年が運んだ、あの薬は、確かにマチルダの息子がダブロフに脅されて準備した毒薬だった。でも、マチルダが、君の妻とやらにこっそり託した秘伝の睡眠薬で、セリーナ妃は難を逃れた。赤いヤツだよ?丸っこいヤツ、知らんのかね。マチルダの話によれば、その秘薬も君が、ケイン様から託された物らしいぞ。いわば、ホーリーくん!キミは王都をたすけたスーパーヒーローだ!!」


「えっ!!ぼくがですか?」


あの時のナナコさんがしていたことは、そういうことだったのか。


「なっナナコさんは、今!」


「ヒトシ。キリトからの情報で、白いキツネが黒いキツネにやられそうだと」


「それを、早く言って下さい!!」


「すっすまない。あとは私に任せて、ふたりは、白きキツネの『ナイリ神』を助けにむかえ」


「ホーリー!このまま王都の中心にいる『魔法使いのお兄さん』のところまで走るぞ」


「わかりました」


「もういますよ。『魔法使いのお兄さん』は。お前らの考えそうなことくらい、わかっている」


ぼくとヒトシさんはギョっとした。


でも、これで、ななこさんを助けに行ける!






「ナナコさん!!」


ぼくは、転送された目の前の景色が信じられないでいた。


ナナコさんが黒いキツネに締め上げられていた。


「ぼくのナナコさんから、はなれろ!!」


黒いキツネは、ぎょっとしてこちらに目をやった。


切りかかるぼくを避けるため、おもわず、ナナコさんをはなした。


「げっほっ……、ホーリーさん?」


「はい、ぼくです。助けに来ました。ナナコさん。もう、大丈夫です」


「助けにきてくれたのですか?」


ナナコさんの目に涙がこみあげていた。


「ナナコさん。ごめんなさい。ぼくは、嫉妬していました。あったこともない公子に。ぼく、ナナコさんのことが」


「オイっ!!いちゃついてないで助けろ!ホーリー、ナナコ!!」


わすれていた。


黒いキツネは、ヒトシさんに襲い掛かっていた。


「コイツこそが、今回の黒幕のバケモノだろ!!ホーリー、ナナコ!」



 お読みいただきありがとうございます。

 

 よろしければ、下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援をお願いいたします。


 面白かったら、☆5つ、つまらなかったら☆1つ、正直に感じた気持ちで大丈夫です!


 ブックマークもいただけると本当にうれしいです。


 作品作りの参考にいたしますので、何卒よろしくお願いいたします。


 

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