『第十一話 魔法…じゃなくて術です!!』
「やっとこの時がきたー!!」
叫んだ私の声で近くにいた鳥が飛び立っていった。
ごめんなさい。
でもね、仕方ないと思うんだ!
「長かった、長かったよー!シオンさんに騙されて勉強し続けて2年!ようやく術を習える!!」
「騙したとか人聞きの悪いこと言わないでください。本当のことしか言ってませんよ。だって、“普通の勉強が終わったら”っていったじゃないですか」
「2年前のことを覚えてる!?す、すごいですね…」
ありえない、この人。なんで記憶力がそんなにいいんだ。
「まずは、霊力を流してみましょうか」
「はい!」
流す…、流す…。
確か、血液の流れを意識するように…って勉強したな。
ぐるぐると体をめぐる血液の流れを思い浮かべてみると、体が熱くなっていく。
「それでいいです。それの応用が身体強化となります」
「へぇ…。あ、そういえば、シオンさんの属性って何ですか?」
「闇と精神系ですね」
「あぁ…、精神系…(納得)」
「今、失礼なことを考えませんでしたか?」
「すみませんでしたー!!」
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「術の属性は覚えていますか?」
「はい。えっと風、水、火、土の4属性と特別な闇、光、氷、炎の4属性です」
「えぇ、そのほかにもありますがそれは次に教えましょう。属性はほとんど遺伝です。ですが稀に天性的に持つ人も居るようです。少し、霊力を出してください」
言われたとおり、右手からさっき思い浮かべたイメージを思い出しながらやってみる。
「その霊力を出しながら属性を思い浮かべてください」
目を閉じて…えっと、まずは風から。
風かぁ…、そういえば前世では台風とかあったな…。
この世界の天気ってどうなんだろう?
それにしても、今日は風が強いな…。
吹き飛ばされそうになったよ、全く。
次は水かな?
あー、なんかのど渇いたな。
前世であった炭酸が飲みたい!!
しゅわーって、あー、考えたらもっとのど渇いてきた!!
ばしゃぁあああ!!
って、何かかかった!!
顔がしゅわしゅわする…って、
「え!?なんで炭酸!?」
おもわず目を開けてみると、炭酸飲料が服や顔にかかっていた。
「えー…」
どうすんのこれ…!?
服が…、この高そうな服が!!
とりあえず、シオンさんを呼ぼう!
「シオンさーん、シオンさーん!」
「…なんですか?」
呼ぶとシオンさんがこっちに向かってきた。
「どこ行ってたんですか…?」
「いきなり吹いた突風に吹き飛ばされたんですよねぇ?」
もしかして、この風って私のせいだったの!?
「えぇ、そうです」
「心は読まないでほしいなぁ…」
「さっさと風を止めなさい」
「スルーされた!?私、悲しい!!」
「杏樹さん?」
「ごめんなさい」
謝ってばっかりだなんてことないよね!?
シオンさんとの会話で1回は謝ってる気がする。
うん、気のせいだ!!
「…シオンさん」
「なんですか?」
「風の止め方、わからないんですが…」
「はぁ!?」
その後、鬼畜シオン先生にみっちり教わりましたとさ。
杏樹の感想
「死ぬかと思った」
ブクマ登録が50件を超えたので、お祝いに活動報告に番外編を載せました。
見て頂けたらうれしいです。




