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『第十一話 魔法…じゃなくて術です!!』


「やっとこの時がきたー!!」


叫んだ私の声で近くにいた鳥が飛び立っていった。

ごめんなさい。

でもね、仕方ないと思うんだ!


「長かった、長かったよー!シオンさんに騙されて勉強し続けて2年!ようやく術を習える!!」

「騙したとか人聞きの悪いこと言わないでください。本当のことしか言ってませんよ。だって、“普通の勉強が終わったら”っていったじゃないですか」

「2年前のことを覚えてる!?す、すごいですね…」


ありえない、この人。なんで記憶力がそんなにいいんだ。


「まずは、霊力を流してみましょうか」

「はい!」


流す…、流す…。

確か、血液の流れを意識するように…って勉強したな。

ぐるぐると体をめぐる血液の流れを思い浮かべてみると、体が熱くなっていく。


「それでいいです。それの応用が身体強化となります」

「へぇ…。あ、そういえば、シオンさんの属性って何ですか?」


「闇と精神系ですね」

「あぁ…、精神系…(納得)」


「今、失礼なことを考えませんでしたか?」

「すみませんでしたー!!」


**********


「術の属性は覚えていますか?」

「はい。えっと風、水、火、土の4属性と特別な闇、光、氷、炎の4属性です」

「えぇ、そのほかにもありますがそれは次に教えましょう。属性はほとんど遺伝です。ですが稀に天性的に持つ人も居るようです。少し、霊力を出してください」


言われたとおり、右手からさっき思い浮かべたイメージを思い出しながらやってみる。


「その霊力を出しながら属性を思い浮かべてください」


目を閉じて…えっと、まずは風から。


風かぁ…、そういえば前世では台風とかあったな…。

この世界の天気ってどうなんだろう?

それにしても、今日は風が強いな…。

吹き飛ばされそうになったよ、全く。


次は水かな?


あー、なんかのど渇いたな。

前世であった炭酸が飲みたい!!

しゅわーって、あー、考えたらもっとのど渇いてきた!!


ばしゃぁあああ!!


って、何かかかった!!

顔がしゅわしゅわする…って、


「え!?なんで炭酸!?」


おもわず目を開けてみると、炭酸飲料が服や顔にかかっていた。


「えー…」


どうすんのこれ…!?

服が…、この高そうな服が!!

とりあえず、シオンさんを呼ぼう!


「シオンさーん、シオンさーん!」

「…なんですか?」


呼ぶとシオンさんがこっちに向かってきた。


「どこ行ってたんですか…?」

「いきなり吹いた突風に吹き飛ばされたんですよねぇ?」


もしかして、この風って私のせいだったの!?


「えぇ、そうです」

「心は読まないでほしいなぁ…」

「さっさと風をめなさい」

「スルーされた!?私、悲しい!!」

「杏樹さん?」

「ごめんなさい」


謝ってばっかりだなんてことないよね!?

シオンさんとの会話で1回は謝ってる気がする。

うん、気のせいだ!!


「…シオンさん」

「なんですか?」

「風の止め方、わからないんですが…」

「はぁ!?」


その後、鬼畜シオン先生にみっちり教わりましたとさ。


杏樹の感想

「死ぬかと思った」



ブクマ登録が50件を超えたので、お祝いに活動報告に番外編を載せました。

見て頂けたらうれしいです。


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