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もう一つの武士の誕生  作者: 熊さん
第一章:国の動き始め
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宇都宮へ

1-8

宇都宮へ



浅間山の森を抜けて、緩やかな坂をのぼる浅間山か見えなくなった。


「このように消えてしまうのは、何か変な感じだな。」


山は、近づくと手前の森に隠れてしまう。


「山には、見る場所で、見え方が変わるようです。」


なるほど、と権現堂の頭が頷く。


そして、峠に入っていった。

林のような所を官道というより細めなのでくるくる回る道を下っていった。


坂道は、降りていくと勢いがつき過ぎる。


休憩する場所を見つけ、平らな部分の石に押しをかけて休憩した。


峠の道は、険しいというより、長いのだ。

登るときは感じなかったが、降りるのは意外に膝にくる。


リーダーは婆様が話した《宇都宮を忘れるな》の言葉を思い出していた。

しかし、宇都宮を通るとなるとかなり方向が変わる。


「お頭様、婆様がおっしゃった《宇都宮を忘れるな》ということ覚えていらっしゃいますか?」


「宇都宮か、、、巫女がいるんだよな。よし、行ってみるか。ついでだ。」


「ついでっていうより、かなり別の道になります。」


峠を抜けて、高崎を越えて、日が傾きかけてきたので、タヌキを見つけ、狩った。


焚き火を起こし、毛皮を剥いで肉を裁く、タヌキの皮も丁寧に処理しておいた。


高崎あたりの弥生化は進んでいるようだった。


「弥生化の集落はすっかり豪族化していたな。」


「はい、北川辺のような兵が目立っていました。ケヤキにも兵が攻めてくることもあるんです。」


弥生化於豪族化は進んでいて、やはり次の段階への準備のようなイメージもあった。


古墳の作りも落ち着いているようで、次に何かが来る感じだった。


近畿圏の動きは様々なんだろう。


二人は、焚き火の前で話し合った。


次の日は、朝から集落を見ながら進んだ。


伊勢崎、足利、佐野、栃木は小さく、弥生化して豪族化していた。


小さい集落が固まりを作って、田んぼの中心に館が構えていた。


建築の様子が、かなり立派な気がした。


東山道のせいかもしれないと感じた。

信濃の土地柄とは、また別な感じがした。


権現堂の頭も新しい集落の様子に緊張が走っていた。


リーダーは、その手の変化に慣れていたので、頭を落ち着かせ、進んでいった。


「リーダー、宇都宮も豪族化が進んでいて、巫女には話が合わないのでは?」


「は、は、は、宇都宮の巫女様は大丈夫ですよ。ほら、そこに鳩が来てるでしょう。」


鳩は、地面に降りず木の枝につかまっていた。


頭は確かに珍しいと思った。


「あれは、宇都宮の巫女様の鳩だと思います。祠の祭司様の鷹と一緒。」


頭は、なるほどと感じた。


那須の巫女が話したのかなと、リーダーは感じていた。


そして、次の日、宇都宮に着いた。


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