碓氷峠
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碓氷峠
本庄で降りて、安中に向かった。
道は、林にかこまれ、官道の横に獣道のような道があった。
リーダーは、獣の気配を探った。
権現堂の頭はリーダーの動きに従い後ろで控えている。
リーダーは林の間から出てくるキツネを見つけ、木の間を動く所を目掛けて弓をいった。
その隣を逃げ出すように動くもう一匹の狐がいた。
シュン、トン
後ろから権現堂の頭がいった。
リーダーは、顔をほころばせて言った。
「二匹が、狩れて良かった。さすがお頭様です。」
街道に沿って流れている河辺に行って、焚き火を用意して、毛皮を剥いて、肉を裁く、河原の石を焚き火の上において、熱くなるのを待って、肉を焼き始める。
ジュー、ジュー、ジューという音か川原に響く、リーダーは、小さな袋から塩を出して、振りかける。
焼けた肉をホオノキの葉に乗せて、頭に渡す。
「リーダーがいると便利だな。助かる。ありがとう。」
肉を口に入れると、美味い美味いと喜んだ。
リーダーも食べ始める。肉はかなり多めに取れてるので、ホオノキの葉に包み保存した。
食べると、焚き火の前で休憩した。
「お頭様、明日の朝、峠の入口に入れます。峠は割に楽なので大丈夫です。」
「権現堂から夜でここまで来れるんだな。思ったより早い。」
「いや、すみません。ちょっと急ぎました。まぁでもこんな感じです。丸木舟を降りた本庄で、利根川に沿ってさらに南に上がれば宇都宮方面に行けます。」
リーダーと頭は、いまの里の状態の話を確認したりして、一晩を過ごした。
翌朝、早くから歩き始めた。
まもなく峠の道に入った。くるくる回りながら登っていく、坂はそんなにきつく無かった。
昼前には、頂上らしきところに着いて、一息ついた。
軽く焚き火をして、ホオノキの葉の保存した肉を炙り少し食べた。
その先は、道が平らになり、くだり坂に変わる。
権現堂の頭は、峠を折り始めて、左側に広がる草原が広がるのを見て、感動していた。
「素晴らしい景色だな」
「お頭様、田んぼも広がっています。こちらも弥生化しています。馬が見えますかね。ここの馬が関東で飼育している馬です。」
なるほど、と思いながら頭はリーダーの後を付いていった。
右側に大きな山が見えた。
「お頭様、この山が浅間山です。」
「ほう、急に見えてきたな」
「麓に森があります。そこに入ります。」
なだらかな坂を下り、大きな岩が見えてくると、左側に獣道が見えた。
リーダーが、ここですと、頭に告げて、森に入った。




