祠の祭祀
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祠の祭祀
祠は、柱が六本、手前から二本づつ、奥の方に伸びており、入口に階段がついていて、高床になっている。
壁は、木等で囲まれ、入口は、樹で作られた観音扉になっていた。
階段を登り扉を開くと、ケヤキの巫女、権現堂の巫女、リーダーが中に入っていった。
中から声がした。
「済まない、来てくれたな。リーダーは、もう頭じゃな。巫女を連れてきてくれて、ありがとう。権現堂の巫女様も今じゃ頭じゃ。前に座ってくれ。」
北川辺で大巫女だった祭祀は、石で囲まれた焚き火の前に座っていた。
ケヤキの巫女が話を進めた。
「祭祀様、近畿圏が騒がしい。ケヤキに風を感じている。何かご存じか?」
「儂が分かるのは、大きな白い壁の建物で、石を並べた硬い屋根が付いている。だが、、、
中にキラキラした者がある。」
「キラキラしたも?」
権現堂の頭は、興味深く声に出した。
「そうじゃ。海の向こうから来たモノとしか分からぬ。」
「古墳づくりが、飽きられたんじゃないか?北川辺は、形だけだからな、、、」
「埴輪づくりなど、皆のゆとりがあるなら、良い事じゃないか。」
「三殿台からも何も言われてないようだ。」
リーダーが、祠の祭祀に続けて聞いた。
「千葉の海の巫女はどうされてる。何かないのでしょうか。」
「特に変化は無いようじゃ。」
ケヤキの巫女は、仕方がないという様子で、話を続けた。
「リーダーに浅間山に向かってもらおうと考えています。浅間山の婆様なら、何かご存じかも、、、どう思いますか?」
祠の祭祀も、仕方がないという顔になり、返した。
「婆様なら、何かしらの知らせをいただけるかも知れるな。」
権現堂の頭は、難しい顔をして、話を切り返した。
「祠の祭祀様、権現堂を頼めますかな?儂は、浅間山に行ってみたい。と、考えているのじゃが、、、どうかな」
すると祭祀が、返した。
「権現堂を留守にしたいと申すのか。儂には、話を聞くしかできないぞ。それで良いのか?」
「はい、侍従に動きは任せるので、話しを聞いてくださればと考えます。」
「ここに世話になってるのじゃ、それくらいは任せておけ、婆様の話を聞くのは、お主にとっても良いことかも知れぬな。」
権現堂の頭は、うむと大きく頷くと、ニコッと笑った。
祭祀も、頷き、ケヤキの巫女は、仕方ないという顔になった。
外に出て、権現堂の頭が侍従に言付けをして、離れることを伝え、リーダーに向かって、よろしくお願い申し上げると、頭を下げた。
リーダーは、ケヤキの巫女と話、出かけることを確認していた。
とりあえず、ケヤキの河辺まで行き、巫女を送り、リーダーも竹弓や荷物をまとめ、利根川に戻ってきた。
権現堂の頭と二人、本庄辺まで登り、後は歩きで行くことにした。




