武力の確認
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武力の確認
翌朝、リーダーが、宇都宮豪族の兵の動きを見ておこうとなった。
巫女の話では、那須を越えて白河より先で東山道の工事が進んでいるらしい。
リーダーと権現堂の頭は二人で向かった。
東山道らしき道を避けて那須を抜けて山に入った。
山を超えて、白河方面に抜けると、東山道らしき道の工事が行われている所をみつけた。
道幅を測り、土を削り、真っ平らにしながら、トン、トン、トンと叩いて叩いている。
一塊に五、六人の人足が働き、それが何十メートルも先まで、何組かになって道を作っていた。
兵は、周りに気をつけながら、人が入らないように見張っていた。
道の先の方に沿って小屋が建っていて、全体を監視してるのだろうか、ふんぞり返った兵隊が、小屋の前に座っていた。
すると、平らな道路とは別の林のような奥から荷物を担いだ男が、小屋に向かってやってきた。
やってきたのは地元の縄文集落のものだろうか。
何をしているのだ。黙れ、仕事の邪魔だ立ち去れ、などと言い合っているのだろう。
リーダーと頭は、通り過ぎ、先に向かった。
山を抜けて来たこの辺りは平地が続いていた。
工事の人足から離れ先へ進んだ。
それなりに起伏のある所を初めは東山道の作りかけの部分に沿っていた。
先を見据えて進めているのだろう。
そのうち道がなくなり、田んぼが増えてきた。
集落もあった。
リーダーと頭は、弓だけ抱え、歩いて集落に入ってみた。
田んぼを守る兵がいた。
弥生化の兵だった。
兵と話した。
「那須からやってきたものだ。ここの弥生化は、何処の指示だ?」
「我らは、宇都宮のものだ。宇都宮の豪族がここを指示した。」
なるほど、道を作る前から豪族が来て弥生化をしていたのだ。
那須は、宇都宮の豪族が指示していたらしい。
リーダーは知らずに聞いていた。
戦いが見えると思っていたが、戦う前の段階のようだ。
確かにここら辺は、平野が広い。
新たな領地なんだろう。
郡山と言っていた。
リーダーと頭は、顔を合わせ、もういいなと思った。
白河の関は険しい道だったが、渡ると割に平坦だった。
地元の縄文集落もあるだろうが、田んぼを作る理窟をもたらしながら進んでいるらしい。
二人は山で一泊して、那須に戻り、宇都宮まで帰った。
宇都宮の巫女と見たことの感想を話し、実際の彼らの族長の話などをしたりした。
二人は宇都宮の巫女が縄文の理の中で宇都宮にとどまれる意味を理解したようだ。
それから下り、何泊かかけて、権現堂の竹藪の祠に戻ってきた。
ケヤキの巫女も来ていた。
空は青く、白い雲が高い所で、筋状になっていた。
風が爽やかだった。




