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Ep.8 賀茂先生との面談(中盤)

進取果敢、不可思議


せーめーさん呼びが今まで通りOKであることがわかって

ほっとしていると、奥の部屋からパタパタと賀茂先生が戻ってきた。

おせんべいと、A4サイズの茶封筒を持っている。


「お待たせしました。

いや〜、もう不思議なことがさっきも起こってびっくりしたよ〜」


そう言いながら賀茂先生が晴明のそばに行く。

「安倍さん、中にある書類などを確認していただけますか?」


晴明は言われるままに封筒の中の書類を取り出すと、

A4の紙2枚とプラスチックのカードが出てきた。


まず、A4の紙を確認すると、そこにはこう書かれていた。

(細かいところは割愛)


【1枚目】

合格通知書


安倍 清明 殿


京都総合大学 理学部 物理学専攻に合格したことを通知する。



【2枚目】

入学許可通知書


安倍 清明 殿


京都総合大学 理学部 物理学専攻に入学することを許可する。



偽名ではあるが、

自分の名前が書かれた合格通知書と入学許可通知書を、

晴明は交互にまじまじと見つめている。


「改めて言おう。

合格、おめでとう。安倍さん。

そして、ようこそ。」


賀茂先生のその言葉、

そして二枚の通知書を前に、

晴明は現世に来て初めて、

にっこりと笑った。



そして、驚きの言葉を放つ。


「ありがとうございます。

…申し上げにくいことなのですが、先生。

理学部物理学専攻では、どのような勉学を行うのですか?」


「「「えーーーーーっ!?そこから??」」」


大学二年生三人が流石に驚きを隠せないでいる。


「まぁまぁ、事情を知らなかったらそうなるよね。

ちょっと事情を僕から話そうか」


賀茂先生は落ち着いているが、

三人が矢継ぎ早に質問しそうになるのを察したので説明を始めた。


「まずね、安倍さんは、入試問題を全教科解いてもらっているんだ。」


「え、それって普通じゃないですか?

物理学専攻だったら英語、数学、理科2科目を大学で受験するじゃないですか」

湊が食い気味に言う。


「違うんだ。一ノ瀬。」

賀茂先生は首を横に振る。


「全教科解いてもらった、というのは、

英語・数学・国語・理科・社会の、

今年の入試問題を全部解いてもらった、

という意味なのですよ」


「「「はぁ!?」」」

三人は驚く。

無理もない。

全ての教科を受験するなど、

普通ではありえないことだからだ。


「そして、得点を考慮してどの学部に所属させるのがいいか、

いくつか候補を挙げ、最終決定は学長に委ねられたのです」


「その結果、理学部物理学専攻になりました」


「ちなみに、その理由を学長に聞いたら『面白そうだから』だそうです」


「「「え〜!?」」」

三人は豆鉄砲を食らったかのように目をまんまるにさせている。


それに対して晴明は、

ポツリと呟く。

「…それ、本当に学長の言葉なのでしょうか」


「…さぁ、残念ながら今の僕にはわからないですね。

ただ、不思議なことは次から次へと起こっているのは確かです。

さて、ここでクエスチョンです」


賀茂先生が学生たちに問いかける。


「ここに本来なら存在しないはずのものがあるのですが、なんでしょう?」

晴明さんの得点、知りたい?

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