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Ep.25 巻き込まれる

繋新世界、太陰暴走


スマホのセットアップとアップグレード(?)を終わらせた晴明とさやは、

次にノートパソコンのセットアップに取り掛かる。


「履修登録はパソコンからやる方がいいと、

昨日賀茂先生がおっしゃっていました。

これも、Wi-Fiをつなげると、情報の保管庫に接続ができるのですね」

晴明の解釈にさやはうんうんと頷く。


「そうですね。だいたいその解釈であっているかと。

履修登録のように、相手の保管庫に自分の情報を送ることも可能です。

パソコンのほうが、複雑な内容や大量な情報を処理するのは楽ですし、

安定してるので失敗しづらいですね」


「では、太陰たいおん様もノートパソコンを依代にしたほうがいいのでしょうか?」


すると、晴明のスマホから

「する必要はないんじゃないかのう?」

と、太陰たいおんが答える。相変わらず頭だけスマホの画面から出てくるスタイルだ。


「といいますと?」

「知識はクラウドと呼ばれる、電子世界の中でほぼ一括管理されておるみたいでのぅ。

スマホでそれを見るか、ノートパソコンでそれを見るかで、差異はほぼ無いようじゃ。」


「太陰様、スマホに入ってからまだ1時間も経ってないのに、そこまでわかったのですか?」

さやがびっくりしていると、ふふん、と得意げに太陰は笑う。


「そうじゃ。色々見て回っておるぞい。

ただ、『この情報はパソコンのみ閲覧可』や

『この情報はスマホのみ閲覧可』、はたまた『IDとパスワードがないと閲覧不可』など、

色々と制約があるものもあったぞい。

これで管理しておるのじゃなー、と、感心しておるところよ」

太陰がうんうんとひとりで納得していると、

「あの」

晴明が声を上げる。

「私、置いてけぼりなのですが」

「あぁ、坊や。そんな拗ねなくても良いでは無いか」

「拗ねていません」

「顔にはそう書いておる」

「書いてません」

そのやりとりを見ながら、さやは

『本物のおばあちゃんと孫の関係にみえるなー』

と微笑ましく見ていた。


晴明たちのやりとりが落ち着いたのを見計らって、さやが話す

「ひとまず、色々やってみましょうか。

こういうのは、やってみるのが1番早いんで」

そう言って、スマホやパソコンでできることの初歩的な内容を教えてもらう、晴明と太陰たいおんなのであった。


1時間ほどパソコンを触っていた晴明は、うーんと背伸びをする。

「ずっと同じ姿勢だと疲れますね」

「そんな坊に、おすすめの動画があるぞい!」

太陰たいおんはそう言いながら、動画サイトの画面を開く。


晴明とさやがみると、

『簡単!60分エクササイズ!』

というタイトルの動画である。

「…60分て、簡単のレベルじゃ無いですよ?太陰たいおん様?」

さやが言うと、

「そうかのう?でも、運動は大切とネットにのっていたぞ?

なので、坊や。わし、実体化するから一緒にやるぞい?」

「え?」

晴明の返事を待たずに太陰たいおんはスマホから出てきて実体化する。

今回はスポーツウェアをきた、20代の女性の姿だ。

「ほれ、坊、さや。やるぞい?」


荷物の搬入が終わった湊と白虎が部室に戻る。

「おーい、晴明!昼飯で唐揚げ弁当買ってきたぞ!…って、おい、どうした?」

白虎が驚きの声をあげるのも無理はない。


床に突っ伏している晴明と、ソファにぐったりと横たわっているさや、

そして、ノリノリでエクササイズしている太陰たいおんがそこにいた。

※各話冒頭の四字熟語の一部は、作者によるオリジナル四字熟語です♪

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