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Ep.12 うちらのリーダー

率先垂範、和気藹々


晴明の荷解きが終わる頃、ガチャっと部室の扉が開く音がした。

「よ、やってる?」

この研究会唯一の4年生部員である桐生恒一(法学部)がやってきた。


「あ、先輩!」

いぶきが桐生にピョーンと飛びつくが、

スルッと華麗にかわす。


ドシャ!


扉に激突するいぶきだが、まぁ体は丈夫であり、

いつものことなので、桐生はあまり気にしていない。


「よ!せーめー!大学のガイダンスはどうだった?

…ていうか、なんでチャイナドレスあるんだ?」


ニヤニヤしながら桐生は晴明に問う。


「…それは私の趣向ではありませんよ。

そうですね、非常におもしろいです。

様々なことを学んでみたくなりました」


そうか、と桐生はニカっと笑った後、部屋全体を見渡す。


「さて、みんな!せっかくだから、一緒に晩飯、行かね?

俺、腹減ってさ〜!飯、俺が奢るからさ!」


「「「さんせ〜い!!!!」」」


いぶき、湊、信長が一斉に盛り上がる。


「…私もよろしいんでしょうか?」

晴明が遠慮げに桐生に尋ねる。


「な〜にいっているんだ!いいに決まっているだろ!?」

桐生は晴明の背中をバシバシ叩く。


「遠慮することはないぜ!?

…まぁ、平安貴族さんが食っていたような豪華な食事、というわけには

いかねーが、今時の大学生らしい飯ってのがここにはたくさんあるんだ!

それもまた、いい体験になるだろ?」


「ま、あとな。」

桐生は満面の笑みを浮かべる。


「俺がみんなと食いたいんだ!」


その言葉に、

晴明は一瞬だけ目を丸くする。

だが、すぐに表情を和らげた。


「…では、お言葉に甘えて、ですかね」

「おう、そうしろそうしろ!」

ガハハ、と桐生は笑う。


「せんぱ〜い!」

いぶきが桐生を呼ぶ。


「どこ行きます?それか、クラセンの1階にあるカップ麺の自販機ですか?」

「なんで一緒に飯行くのにカップ麺を選択肢に入れるんだよ?」

蓮がすかさず突っ込む。


「いや〜、せーめーさん、カップ麺は食べたことがないと思って」

いぶきがムゥと頬を膨らませる。


「まぁまぁ」

桐生がたしなめる。


「カップ麺はまた今度にしようか。でも、いぶき。

君の、せーめーに対する思いやりは素晴らしいぞ!」

「えへへ」

いぶきは嬉しそうに頭をかく。


「でも実際、どこ行きます?」

信長が挙手しながら桐生に問いかける。


しばらく考えたのち、桐生はニヤリと笑う。

「やはり、大学生の醍醐味、デカ盛り挑戦だな!

じゃあ、行くか!『ジュージュー』に!!」


ということで、大学生の、とりわけ大喰らいたちの胃袋を鷲掴みにするお店

『ジュージュー』に行くことになったのだった。

『ジュージュー』は、

少食の方でも安心なサイズも扱っています。

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