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Ep.10 研究会、今日も平常運転

群芳到頭、是非混淆


急いでクラブセンターの部室に戻ると、

黒髪のガタイの良い男子生徒が、

茶髪のひょろ長の男子生徒に抑え込まれており、

それを黒のパーカーを着た女子学生がスマホで写真に収めていた。


「…何しているんすか、先輩方?」

湊がはぁ、とため息をつきながら話しかけると、

「あ、湊!おかえり!」

段ボールの影からひょこっと金髪系の男子学生が顔を覗かせた。


「蓮先輩、この状況は…もしかして」

「そうそう、そのもしかしてだよ。

TNTで爆破しようとしていた神谷を、

信長が抑え込んでて、それを面白がっていおりが写真撮ってる」


抑え込まれている神谷がジタバタと振り解こうとしているが

信長の押さえ込みが完璧すぎて動けていない。


「…信長、目線」

「あいよ!しっかりナイスな写真を撮ってくれよ!?」

信長といおりは楽しんで写真撮影ごっこをしている。


湊の後ろにいたさやがスッと前を出て、

神谷が持っていたTNTを没収する。

「これで危険は無くなったんで、

そろそろ解放してあげてもいいのではないでしょうか?」


えー、っと信長は不満そうだが、渋々神谷から降りる。


神谷は疲れたのか、グターっとうつ伏せになったまま動かない。

その側にいぶきが駆け寄り、

ツンツンと神谷をつついて遊び始める。


いおりはおもむろにスマホをさやに向ける。

「ちょっと怪訝そうなさやちゃん…良き」

「え?ちょ、ちょっと、いおり先輩!写真はNGですって!」

被写体ターゲットをさやに変更したいおりは

逃げるさやを追いかけながら写真を撮り始める。


次から次へと変なことが起こる部室を眺めながら、

湊はちょっとだけ肩をすくめる。

「…まあ、いつものことなんで。

晴明さん、蓮先輩、信長先輩。段ボールの中身を確認しませんか?」

湊の提案に3人は頷いた。

部室にいるメンバー

火坂いぶき(スポーツ科学部 2年)

速水蓮(経営学部 3年)

一ノ瀬さや(情報学部 2年)

一ノ瀬湊(理学部物理学専攻 2年)

黒瀬いおり(看護学部 3年)

神谷悠真(工学部 3年)

水無月信長(人間科学部 3年)

安倍晴明(理学部物理学専攻 1年)

※ 一ノ瀬姉弟は二卵性双生児

※安倍晴明は大学内では安倍清明と名乗る


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