第九十六話 ご褒美
俺は夢でも見てるんだろうか…目の前には俺を助けてくれた聖女様がいた。
魔物に家族を奪われて奴隷として魔族の令嬢ドラキュラが支配するこの街に連れてこられた理由だが、反抗的な態度がダメだったのか、俺と同じ様な奴らは実験と称した拷問を受けた。
今や見るも悍ましい魔物にされちまった様だが、ついこの前までの記憶は無い。正気に戻った時には、目の前に聖女様の優しい笑顔があった。
「♡」
「くっ…聖女様ッ、いけね…ダメだってこんな事ッ…」
「良いんですよ。皆さんの精液が私のチカラになるんです。いっぱい出してください♡」
結界の向こうでそう微笑むシャナに、男達は背徳感を覚えながら結界越しの聖女を犯す。形を変えて男達に纏わり付く結界は、おぞましくも屈強な体にフィットし、容易に彼女の腰を掴むと、
「ああ…聖女ッ!」
シャナが男とご褒美セックスを開始すると、スキル『真性結界』を発動した。すると男達の目の前に聖女であるシャナの姿が現れる。
目の前の彼女は男の欲望を反映させるように、あられもない姿を見せた。結界に浮かび上がったシャナに向かって欲望の限り腰を振った男。彼らの放った精液は結界で吸収され、シャナの魔力へ変換されるのだが、
「うぅ…全然満たされないです…こうなったらもっと皆さんに頑張ってもらうしか…」
シャナは自分の欲求を満たそうとするが。魔物になったとは言え男達では満足感を得られず、シャナの子宮は疼きを蓄積するだけだった。
「これはゆっくりして居られませんね。さっさと準備して早くフィズさんに会わないと…」
男達を貪り喰った吸精主のシャナは、次の行動を起こしたのだった。
・・・
・・
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「なんですって?」
自分の執務室で報告を受けたラミーはもう一度聞き直してしまった。
「は!奴隷の生産性が3%程上昇しました。その結果、食料の備蓄が底をつき始めてきます」
「かなりの量があったはずよ…」
「それが…この所の遠征続きで普段よりも消費していたのですが、奴隷の総数が多くなった事に加え、改造人間達の食料消費が爆増しています。さらに、先ほど申し上げた様にどういう訳か生産性が上昇し、歩合による配給も増加しております。このままではもってあと1週間程かと…」
「う…」
なんてことだ、自分の戦力アップの為、奮闘した結果、自分で自分の首を絞めてしまっていたのだ…
「仕方ありませんわ。街の商人から購入しましょう。それと生産した武器を街に卸して資金調達をしなさい」
「は!それともう1つ報告が…」
「今度は何かしら?」
「その…改造人間なんですが、ストックが無くなりました。現在交代制で地下の任務、聖女の陵辱に当たらせております」
「凄いわ!思った以上ね!もっと増やしたいけど今は食料調達が先ね…良いわ聖女の監視も彼らに任せなさい。しっかりと相手をする様に命令も忘れないでね」
「は!」
部下が去った部屋で、ラミーは計画が順調に進む様子に安堵した。食料に関してはいくらでも購入出来るので心配は無いだろう。
「うふふ♪待ってなさい魔王、アタナの血は全部私が飲んであげますわ♪」
ラミーは真っ赤な血が注がれたグラスを傾けながらそう呟いた。




