第九十三話 キュウセイシュ
女神の結界の手助けもあり、魔物に改造された男達を正気に戻したシャナは、再び男達に囲まれて床に座り込んでいた。
「お、おい!?本当に良いのか?こんな事…くッ…」
「いや、ですか?」
「嫌じゃないッ!寧ろ嬉しいが…くあッ…」
「助けてくれた君にそんな…うっ…」
「いいんでふッ♡皆はんはわたひでひもひよふふぁってくたはい♡んじゅ♡」
「うおッ…」
「おい!喋るな!黙って聖女様の言う通りに…あッ…」
「お前もだぞ!口じゃ無く体を動かせ…おッ…」
「♡♡♡」
・・・
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コツコツコツと廊下を優雅に歩くラミーは内心不安だった。洗脳が効かない聖女が居た事で、自分の優位性が崩れるかもしれない不安が彼女の喉に引っ掛かって居たからだ。
「くッ…この私がなんでこんな惨めな気持ちにならないといけないんですの!?」
悪態を付きながら、聖女を監禁した部屋の小窓を空ける。恐る恐る見たラミーの目から先ほどまでの杞憂は完全に消え去った。中では男達に囲まれた聖女の痴態が飛び込んで来たからだ。男達の慰み者に落ちた聖女をこれで洗脳出来る。
「あッ、ダメです!」
あらあら、うふふ♡…まだ聖女の理性が残っているみたいですが、時期に完全に折れそうですわね…ラミーは小窓を締めると、晴れ晴れしい気持ちでその場を離れた。もしこの時、中に踏み込んでちゃんと確認していれば、ラミーに気付かれただろうが、
「うおッ…吸い取られるッ…」
「おお…天国だぜ…」
「えへへ♡」
パクパクパクと怪物になった男達のイチモツを咥えては射精させ、精液を回収する。結界で消費した魔力を回復するため少しでも精液が必要だった。まるでサキュバスの様な特性だが、シャナは目の前に現れたステータス表示を見て行動を起こしたのだった。
~シャナ 進化 New!~
性別:女性 (年齢:10歳)
職業:性女→吸精主Lv1 (称号:性女、聖女)
状態:フィズの幼妻、女神の加護
装備:女神の衣
Lv1
体力 20
魔力 37
力 4
硬さ 5
素早さ 6
器用さ 10
性女スキル → 吸精主スキル New!
口約束 → 制約
性結界 → 真性結界
誑かす → 蠱惑
性職 → 吸精
女神スキル
聖結界:加護により獲得した強固な結界。シャナの思いに
応えシャナを吸精主へと進化させ性結界と同化し
た。
制約 :制約を交わした相手の行動を制限する
真性結界:聖結界の強度がある結界のほか、シャナの意を
汲んで擬似的に動きや感触を再現する
蠱惑 :この声は不思議と聞き入ってしまう。
吸精 :精液を魔力として変換する。含まれる魔力が多
いほど吸収効率が良い。
「えへへッ♡皆さんのお陰で魔力が回復できました♪ありがとうございます♡」
「お、おう…寧ろ感謝するのは俺達だぜ…こんな可愛い聖女様に処理してもらえるなんてな…」
「ああ…」
「幸せでした…♡」
「えへへ♡それで、皆さんにまたお願いなんですが…」
「え?!こ、今度は何をするんだ?」
「簡単なお仕事です♪私を虐めてください♡」
「はぁッ?!」
ドラキュラであるらラミーは自分の執務室で部下からの報告を聞いていた。地下の奴隷達の状況や街の周辺の戦況等が話題に上がる中、より関心を惹かれた報告が上がってきた。
「なんですって?」
「はっ!聖女の状況ですが、聖女の元に送った改造人間部隊の知能が元に戻りました。現在は地下の雑用や防衛に従事させています!」
「ついに、ついにやりましたわ!長年解決出来なかった問題がついに!でも何故ですので?私はあの娘にまだ命令をして居ませんでしたが…」
「は!部隊の者の証言では、聖女を慰み者にした際に思考能力が向上したとの事です。現在も多くの改造人間が代わる代わる聖女の部屋で四処置にあたって居ます。継続で宜しいですか?」
…やったわ♪私の狙い通り、聖女のチカラで彼らの能力を解放出来たみたいね!色々試したけどまさか上手くいくだなんて…
「継続よ!控えの改造人間達もどんどん回しなさい!休む暇を与えないで!」
「は!了解しました!」
「他に報告はあるかしら?」
「は!新しい奴隷の運搬が先日終了しました。街の商人から購入した奴隷です」
「ハイハイ、いつも通りで良いわ。他は?…無いなら仕事に戻って結構よ」
部下たちが出て行った部屋でラミーは静かに喜んだ。先代、先々代から続いた人間吸血鬼化計画がついに完成に近づいたのだ。
「あは♡お祖父様やお父様でさえ成し遂げられなかった研究が私の手で!なんて嬉しいのかしら♪これであの生意気に椅子でふんぞり返っている魔王を、私の軍隊で倒して見せますわ!」
グラスに並々と注いだ真っ赤な血を一気に飲み干すと彼女はグラスを握り潰した。ポタポタと手から流れ落ちた血で汚れた地面を見て、これから流れる魔王の血の味を想像するのであった。
・・・
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「ほら歩け!コッチだ!」
暗い地下へ続く道を僕等はロープで縛られたまま歩いている。薄汚服を着ているだけの僕達は鎧を着た兵士の後を追った。
「今日からここがお前達が暮らす場所だ。逃げ出そうなんで考えるなよ?見ての通りこの地下からはネズミ一匹逃げられんぞ」
連れてこられた場所でロープから手枷に変えられると、
「今日は自由時間だ。明日から仕事が有るからな。食事は朝と晩の2回だ。水は適当に飲め。もっと食事が欲しければ仕事の量を増やす事だな」
兵士は簡単な説明をすると僕等の部屋から出て行った。僕達は顔を見合わせると、
「問題なく潜入出来たな…」
「それにしてもこの枷…魔力を消費させているようね。もう魔力が無くなっちゃったわ」
「うぅ…、私とスーちゃんにはちょっとキツイですね…」
「ん、チカラが出ない」
「それは面倒だな…『クリーン』!」
魔力が無制限の僕にはこんな枷の効果は意味が無く、普通にスキルを発動すると、皆の枷を浄化した。
「え?ただの枷になりましたよ」
「これで問題ないだろ?じゃあ早速行動開始だ!」
僕達は地下の闇に同化すると足早に散った。




