第九十話 魔道具屋のお姉さん
女神の巫女に進化したルルの活躍と魔道具屋のお姉さんのお陰で、シャナが囚われているだろう街を特定出来た。
「ありがとうございます。じゃあ僕たちはこれで…」
「あぁ待って下さい!貴方達、どうやって街に入るつもりですか?」
「え?どうやってって、そりゃあ馬車で向かおうかと」
「時間が無いのでしょ?それに、真正面から潜入して助けるの?」
「それは…」
「ふぅん…ねえ私にいい考えがあるんですけど、乗ってみます?」
「え?」
お姉さんは不敵な笑みを浮かべると、僕達を手招きし店の奥へと案内した。所狭しと如何わしい魔道具が並ぶ通路を抜け、店の奥へと進む。暗い道をお姉さんの後を付けてひたすら歩く。
「ねえフィズ、ちょっと変じゃない?」
「ああ、僕も同じ事考えてた…この小さい建物のどこにこんな長い通路があるんだろうな…」
僕とセシリアな立ち止まったお姉さんに向かっていつでも反応出来るように構えた。振り向いて僕らの様子を見た彼女は、
「うふふ♪そう構えないでくださいよ。もう着きましたから♪」
「え?」
再び魔道具が並ぶ店内に着くと、さっきまで居たの店内とは違い、魔道具やアイテムを購入している人の気配があった。明るく賑やかな店内を隠れて覗き込んでると、
「ここはラウローズの私の店ですよ」
「え?ラウローズってシャナが囚われている場所じゃないですか?!どうやって?」
「うふふ♪それは企業秘密って奴です。いずれお話出来るかもしれません」
「お姉さんは一体…」
「そうですね…名前くらいは教えてあげますね。私の名前はルミナといいます。じゃあ、一緒に救出作戦でも立てましょうか♪」
「はあ…」
困惑する僕とセシリアにニッコっと明るい笑顔を向けたルミナさんは、いつの間にか用意されたお茶を勧めてそう言うのであった。
・・・
・・
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その頃、家で留守番をしていた4人はというと、
「じゃあ、フィズさんの精霊魔法で空高く逃げ出せたあと、家の屋根におちたんですね」
「ああ!屋根からシャナを攫った奴の事を確認したわいけど、メデューサの石化光線を浴び過ぎたみたいで、そのあとはゆっくりと動けなくなって…」
「ん、だから屋根の上で石化したって訳か。じゃああの時の突風、もしかするとフィズさんの精霊魔法がルルを落としたのかも」
「ははは…フィズさんの全力の魔法のお陰だぜ…」
「でも、いいなあ~、帰って早々フィズさんに魔力を恵んで貰えるなんてさぁ」
「ん、私達はシャナやルルの事が心配でそういう雰囲気じゃなかったしね」
「あははは…ごめんね…どうしてもスキルを使うのに魔力が必要だったからさ…」
「ねえスー、フィズさん達まだ帰らないし、ちょっとくらい摘まみ食いしても怒られないよね?」
「ん?…今日まで我慢したしね」
「あ、じゃあオレは休んでるから…ごゆっくり…」
ルルは巻き込まれない様に自ら身を引くと、布団に包まってしまった。サキュとスーは隣の部屋でぐうすか寝ているライオ君のベッドの前に立つと、
「すんすん♪ねえ、凄く匂うね♪」
「くんくん♪ん、癖になる♪」
寝入ったライオ君に添い寝する二人は、馬車を走らせ続けた弊害で、体を清める事も疎かになったライオ君の体臭を嗅いでいた。
「それに…あっちの方もやばそうだね♪」
「ん、2日も禁欲だったもん。仕方ない」
「ん、んん…」
魔物組に好き勝手に体を弄り倒れさても夢の中のライオ君は、欲求不満な彼女らに身ぐるみを剝がされると、欲望のままにその体を貪り食われた。
「全く…俺が寝れるからって好き放題して…フィズさんやセシリアさんに見つかったら怒られるよ?」
「えー!?だってルルちゃんばっかり構うフィズさんも悪いと思いまーす」
「ん。私達も頑張ったご褒美がほしい。ライオさんだって、気持ち良かったでしょ?」
「う…」
寝ていたとは言え、起きた後も最後まで致してしまった結果に、ぐうの音も出ないライオ君は、そのままなし崩しに体を求められた。ライオ君のが休まったのは、フィズとセシリアが吉報を持って帰って来く、夜までなかったのだった。




