第八十二話 闇の奥
ダンジョンから帰還した僕たちは、双方向性のポータルが使用出来るようになった事をギルドマスターのガイに報告した。条件はあるのだろうが、3つ目のポータル前に居るミノタウロスを倒せば、その条件が達成されるのかも知れないと伝えると、
「おいおい、お前達の報告を聴く限り、そこの場所に行けるような冒険者は殆ど居ないぞ?誰だよこんな変態ダンジョンに作り替えたヤツはよ!全く…」
「あははは…まあ、そうですよね…本当に厄介なダンジョンですよ…そうだ、そう言えばクロイツェル家の冒険者に声を掛けられたんですが、彼らは何者ですか?」
僕の言葉にガイは驚いたようで、
「まさか、そいつらに喧嘩を売ったりして無いだろうな?」
「ん?セシリアや僕の仲間を拭き抜こうとしましたけど、彼女達に拒否されて何だか怒った様ですが…」
「何をやってるんだあの馬鹿野郎は…ああ、気にするな。貴族のバカ息子が冒険者ごっこをしているのさ。まあ、腕はいい様だが、中身がな…」
「へえ、貴族…ですか」
「クロイツェル子爵は悪い人じゃないぞ?ただ、子供が多くてな、中にはああいう馬鹿も生まれちまうんだよ。おっと、この事は此処だけの秘密にしておいてくれよな?ガハハハっ」
「はあ…」
ガイさんへの報告を終えた僕は、先に町で食事を取っていたセシリア達に交流した。美味しい食事を食べ、町を見て回ったが、
「特別な物は無さそうね。武器や防具は良いのものが多いみたいだけど、今の私達の装備に比べたらどれもね…」
「やっぱり魔道具屋の方が僕達と相性が良いみたいだね」
「ん、魔石を持って帰ってあげよう」
「ああ、そうだな…あれ?サキュとライカは?」
先ほどまで一緒に居た二人の姿がいつの間にか消えていた。心配する僕を他所に、
「ああ、あの二人なら…」
「ん、夜のお仕事に行った。お盛ん…いや、仕事熱心?」
「はあ?まあ、それなら良いんだけど、スーは行かなかったのか?」
「ん、そういう気分じゃない。フィズさんと一緒に居たい♡」
「ふふッ♡モテモテね♡私も今日はたっぷり可愛がって欲しいわね」
「セシリアまで…よし!じゃあ今日は家に戻るとするか」
「ん、賛成♡」
・・・
・・
・
その頃、早速仕事中のサキュとライカはというと、
「なんだ…今日はあの男の子来てないのかよ…」
「あれ?お兄さんはライオ君狙いだったの?ツウだね♡」
「ああ、女も良いが、あの子のケツ穴は締まりが良くてな…って別に君のが緩いって訳じゃないからなッ!?」
「えへへッ♡ありがとう♡今度サービスしちゃうね♡それよりもほら、今日連れて来たあの子なんてどう?純情そうでしょ?でもあれで、後もいけるんだよ♡」
「何ぃッ?!た、確かにライオ君に似た雰囲気だが、どれ、ちょっと俺も参加してくるよッ!」
「は~い♡ごゆっくり~♡さてさて、情報収集、情報収集…♪使い魔ちゃん、それらしい人は居た?」
手持無沙汰のお兄さんをライカに嗾けると、パサパサパサ…っと暗がりを静かに飛ぶ蝙蝠を呼び寄せる。使い魔が集めた参加メンバーの記憶をサーチさせて抜き取ると、サキュはセックスの片手間に吟味し始めた。
「あれ?もうイッちゃったの?もっと頑張ってッ♡」
「あぐッ…あ…も、もう出ない…」
「うふふ♪」
サキュが楽しんでいる向こうでは、ライカの可愛らしいお尻が先ほどのお兄さんに掘られていた。
更に別の男性達に犯されるライカは、その後も全身に浴びるように性欲を受け止めていた。
「お仕事お疲れ様♪」
「うぅ、お疲れだよ…さっさと回収して帰ろうよ…」
「うふふ、了解♡」
サキュは悪魔の尻尾をユラユラと揺らすと、今宵吐き出された精液をドレインした。
「これで良し!じゃあお土産もあるし帰ろうか?」
「うう…ありがと…」
・・・
・・
・
「ねえ!そんなに見たいの?」
「勿論!」
「ん…変態…♡」
「うッ…変態だとしても、見たいッ!」
「ふぅ…もうしょうがないわね…ほらスー」
「ん♡お手柔らかに…♡」
僕の目の前には、素っ裸のセシリアとスーが座っていた。
ベッドの上で向き合って座った2人は僕のお願いを聞いて、互いの肩に手を置くと、顔を近づけて唇を合わせた。
「おお~ッ♡え?そんな事…♡」
「あ、間に挟まりたい…♡おおッ?!」
「は!お互にっ?!」
繰り広げられる百合愛を十分に楽しんだ結界、とっても濃厚な魔力が生み出された。両手に魔力を集めると、グッタリと横になった2人のお腹にタップリと注ぎ込んだ。
「くぅ〜、フィズの魔力が染み渡るわ」
「ん、疲れが吹っ飛ぶ」
僕は喜ぶ2人の裸体を、下腹部のクレバスの奥に潜む暗がりを見つめるのであった。
・・・
・・
・
暗いダンジョンの奥深く、闇の中で蠢く影がそこにはあった。3つの醜い肉の塊が地面を這い回っている。
「ああああ…あッ…」
「な、ぜえええぇ…」
「こ、ころ…せぇ…」
「くくく…」
そんな人間の言葉を話す肉塊を闇から冷たい瞳が見つめていた。




