第七十二話 揺れる馬車
目的のダンジョンへに向け、フィズとセシリアの操る馬車は今日も揺れる。ライオ、サキュ、スーの3人は昼間は現れる魔物や盗賊を倒し、夜の見張りを引き受けていた。
そんな3人は暇な時間を馬車の荷台で過ごしていた。初日からセシリアが気が付いた様にそれは賑やかに。
「ハイ、ライオくんの負け~♪じゃあ罰ゲームは今日1日、射精を我慢ね!」
「はぁ!?何それ?!酷いよ!!」
「ん。面白そう。ハイ、じゃあコレ着けて」
スーちゃんは俺に金属製のリングを手渡してきた。何処かで見たことがあるような…見た目より重く感じる輪っかを手に取ると、
「それこの前買ったんだよ♪フィズさんの拘束具と同じ様に着けてね♪」
「あ~、確かにソックリだね…効果は?魔導具何だろ?」
「ん、正解!着けてる間、射精出来ないはず。奴隷に着けるものだってあのお姉さんが言ってた」
「げっ…本物か…本当に着けなきゃダメ?」
「もちろん!罰ゲームなんだもん、ほら♪」
「うわぁ?!」
サキュちゃんとスーちゃんは俺のズボンを脱がすと金属製のリングをするっと嵌めた。根本をきゅっと締め付けたリングは俺の魔力を吸い取ると内蔵された術式を発動したようで淡く光っていた。
「くっ…痛くないけど、何だかキツイね、コレ…」
「じゃあ性能チェックしようかな」
荷台でイチャイチャプレイを始めようとした3人にフィズから声が掛かった。
「お~い!悪いな、盗賊さん御一行のお出ましだ。なんか凄くいっぱい居るけど、お願い出来るかな?」
「はぁ…チェッ!タイミング悪いな…」
「ん、ボコボコにしてくる」
「あ、待ってよ!」
馬車を囲むようにズラッと十人程度の盗賊が剣や弓を構えて居る。その内の数人が此方に向かって、
「死にたくなかったら馬車と荷物を置いていけ!」
「早くしろ!」
「おい!荷物がねえぞ?!」
「ああ?!あれだけ大きく揺れてたんだ。きっとたんまり荷物がある筈だ!」
「おい!荷物を何処にやった?!」
盗賊達は揺れの大きさから僕等の馬車を狙ったようだが、
「荷物なんて無いぞ?僕等はこれからダンジョンに行くんだからな」
「ええ、残念ね」
「くっ…じゃあお前らの装備を置いていけ!」
「頭、コイツらいい女が多いぜ!」
「女は捕らえましゃうぜ!」
「グヘヘヘ…」
盗賊達はイヤらしい顔でニタニタと笑っている。そんな奴らの言動に苛立って居る人物が、
「はぁ…もうぶちのめしちゃって良いかな?」
「ん、さっさと倒しちゃおう」
「ちょっと2人共、怪我しないでよ?」
「何をゴチャゴチャと…ッゲバッ?!」
「カシラ~ッ?!」
スーが戦闘モードに変化して1人を殴りつける。
「カシラ!ぐおッ!おい!何をしやがる!?敵はアッチだろ!」
「うう…」
後方まで殴り飛ばされた仲間を心配する盗賊達を尻目に、サキュは魅力を放ち同士討ちを始めさせる。
「くっ…コイツら、クソ、皆!やっちまえ!」
「おおッ!」「くらえッ!」「死ね!」
「おっとっと、もー危ないな」
飛んでくる矢に、迫りくる剣をライオ君の盾が安々と防ぐ。僕とセシリアは馬車の上からのんびりとその様子を観ていた。
「あの3人もなかなかやる様になったね」
「ええ、魔物退治でも活躍してるのよ。この程度の盗賊なんて楽勝よ」
セシリアの言う通り、そうこうしている内に盗賊を全員のめした3人は、盗賊を縄で縛り上げると道端に纏めてくくり置いた。
「ふう、余計な手間掛けさせないでよね」
「ん、迷惑」
「みんな怪我は無いね。ふう…危なかった」
「お疲れ様。じゃあ、出発するから中で休んでくれ」
「了解です」
俺達は軽い肩慣らしを終えると荷台の中に戻った。
「サキュちゃん、スーちゃん、お疲れ様…って?!」
「チュッ♡うふふ♡邪魔者は居なくなったしね…さっきの続きをしようよ♡」
「んッ、ちょ、っと…スーちゃんも?!」
「ん、私もキスする。ん…」
一瞬で魔物組の二人に羽交い絞めにされ唇を貪られた。両手はスーちゃんが触手に抑えられ、抵抗なんてさせてくれない。肉欲に支配されたサキュちゃんの責めが始まり、意識が飛びそうになる。
サキュちゃんの激しい責めにも、魔道具のリングの所為で射精することは不可能だった。射精できない苦しさで見悶えていると、スーちゃんも加わってきて、
「まだまだ頑張ってね」
「あああ…」
馬車の揺れは、まだ続く様だ。




