第六十九話 旅立ちの朝
魔道具屋のお姉さんの依頼で、僕たちは魔王が支配する領域の近く、前線に近くにあるダンジョンへと向かう事になった。今日は朝から、支度をしていよいよ出発だ。
「じゃあ、シャナ、ルル。行ってくるね」
「フィズが居るから心配ないと思うけど、暫く宜しくね」
「ハイ!頑張って来て下さいね。お家を綺麗にして待ってますから♪」
「美味い野菜を沢山作って待ってるぜ♪」
「うん、セシリアもみんなも安心して行って来てくれよな」
分身体の僕と、シャナ、ルルに見送られた僕たちは、借りた馬車に乗ってダンジョンを目指し出発した。町を出て街道を進みながら、僕は馬車を引く馬の手綱を握る。
「あなたって馬車も扱えたのね…」
「うん、意外と簡単だよ。セシリアもやってみるか?」
僕はそう言うと、手綱を彼女に渡し見守る。恐る恐る握るセシリアの体が緊張で強張って、手綱が強く引っ張られる。馬は「速く走れ」と勘違いして、急に速度を上げてしまった。
「きゃあッ!?」
「おっと…大丈夫かセシリア?」
「え、ええ…」
「こうやって手綱を少し緩ませて、肩の力を抜いて…そう、そう…な、落ち着いただろ?」
「…う、そ、そうね…意外と簡単ね!」
「あははは…」
僕はセシリアの後ろに周り、後ろから手を支えながら手綱を引き速度を上げた。多少のでごボコはあるがそれなりの速さで走る馬車はガタゴトと揺れる。
「懐かしいな、最初の頃、二人で馬車に乗ってマーマンを退治しに行ったっけな」
「そうね。荷台が硬くてお尻が大変だったわね」
「ああ、それに、荷台を汚しちゃって…あのおじさんには悪い事しちゃったね」
「もう…あれはフィズがあんな事するからでしょ?!思い出すだけで恥ずかしいわよ///」
「こうやって後ろからセシリアを抱きしめられるのは、僕だけだしね♪」
「そうね!有難く思って欲しいわね…それにしても、後ろは随分と賑やかじゃない?」
セシリアは少し慣れた手綱さばきで馬を操る余裕が出来たのか、やっと幌で隠れた荷台の様子に気が付いたようだ。激しく揺れる荷台から漏れ出る喘ぎ声を聞こえた様で、
「ああ、ライオ君が2人と頑張っているみたいだな。元気でいいじゃないか」
「ホント元気よね、あら?そう言えば朝まで男同士で楽しんでたんじゃないの?」
「うーん、まあそれなりに?でもやっぱり僕は男の子とするよりもセシリア達としている方がやっぱり好きだな。ライオ君とは、またいつかライカになった時にでも楽しむよ♪それにしても…♡」
「あッ♡ちょっとッ♡んッ♡馬車が揺れちゃうわッ、んッ///」
「ちゃんと手綱握っておいてよ?僕はこっちを…」
「もうッ///誰かに見られたら」
後ろからセシリアの大きな胸を揉み上げる。柔らかく沈み込む指が服に皺を作る。
なだらかな街道を進む馬車は、草原に甘い音を零しながら軽快に進むのであった。
・・・
・・
・
「よし、今日はここで野宿だ。ライオ君とサキュ、スーは順番に見張りをお願いな」
「はーい♡」
サキュ達は何やら3人で楽しそうに夜を過ごす様だ。僕とセシリアは明日も馬車を走らせるので、夜は寝させてもらう事にした。野営のお供、『防音の天蓋』を設置すると、
「よし、セシリア、休もうか♡」
「///ええ…///」
天蓋の中に入った僕とセシリアはベッドの前で唇を合わせ舌を激しく絡め合った。操作中、隙を見ては胸やお尻を撫で廻し悪戯を仕掛けていたが、そのお陰で彼女の方から積極的だ。
ベッドに横になると上にかぶさり密着してくる。口を塞ぐように舌を絡め取り、大きな胸を押しつけて来る。
「んッお返しにいっぱい魔力を作ってね♡」
「任せてよ♡」
僕とセシリアは暫く二人だけの時間を楽しんだ。
「凄く気持ち良かったよ♡」
「私も。それにお腹が重いわ♡フィズの魔力でいっぱいよ」
「もう少しだけしても良いかな?何だか凄く切なくて…」
「いいわよ♡でも珍しいわね?そんなに気持ち良かったの?」
「ん?あ、ああ、セシリアのお陰でいつも気分が良いよ♡」
今日は、何だか普段よりも興奮が収まらない。セシリアと一緒に居るだけで、性欲がどんどん溢れ、魔力へと変換されていく。原因は分かっているが、今はセシリアとイチャイチャするのに集中するとしよう。




