第六十四話 嬉しい帰宅
ギルドで世界の情勢を聞き、協力を惜しまない事を約束したフィズ達は、ルルとシャナが待つ家に帰って来たのだが、
「ただいま~…おーいシャナ?ルル?帰ったよ?」
「ふえッ?!フィズさん!?みんなもお帰りなさい!」
「ああ、ただいま。良い子にしてたか?」
「むー、子供扱いはやめて下さい!ちゃんとお家を守ってたんですからね!」
「あはは、ごめんごめん。ルル、変わりないか?」
ぷんすか怒るシャナを宥めつつ、飛んできたルルにも挨拶をする。
「変わりないよ。でももう少し遅くなるかと思ったけど、随分と早い帰りだったな?」
「おう!セシリアや皆が居たからな。すぐに解決したさ」
「まあ、いろいろあったけどね」
「ん、ライカは大変だった」
「こんな大変な目に遭う事はもう無いですよね!?俺、体が持たないですからね?!」
「ん?ライカ?女の子の時の名前か?そう言えば、ライオさんはまだ女の子のままなんだな?」
「本当だ!女の子の姿が気に入ったの?」
ルルやシャナの質問に当のライカは、
「あ、いや~、まあ、その内ライオに戻るよ。あ、これ鉱山の町のお土産」
「わあ、ありがとうございます!」
「今、お茶を入れるよ。みんなはリビングで休んでてくれよな」
「ルル、ありがとう。じゃあ、ゆっくり今回の話でもしようかな。シャナ、悪いけど軽く晩御飯の用意を頼めるかな?」
「ハイ!少々お待ちくださいね」
シャナとルルに支度を任せると、僕たちはリビングで休憩し、ちょっと遅いご飯を食べながら今回の事の顛末を2人に話した。
「ええッ?!元のメンバーだった人たちに襲われちゃったんですか!?」
「ま、まあね…」
「ん、あとちょっと遅かったらライカも…」
「ちょっと、スー、怖い事言わないでよ?!」
「パラサイトタイタンか…確かにそんな化け物が鉱山の奥に居たのは変だな…」
「ルルもそう思うか?…ん、この肉美味いな!」
焼かれた肉を食べながら、お茶をすするルルに話を振る。ルルはうーんと難しそうな顔をして、
「そうだね。パラサイトタイタンなんて化け物は、もっと魔王の領域に近い場所に居る魔物だからな。ギルドの言う女性型の魔物ってのは、魔王軍の関係者だと思うぞ」
「やっぱりそうなのか…セシリアは知ってたよね?」
「ええ…伊達に歳は取ってないわよ。弱いなりにどうにか魔物に勝とうと、ギルドにある文献や他の冒険者の話を良く聞いていただけよ」
「へぇ、努力してたんだな」
食事を終えたセシリアはデザートを食べながら、恥ずかしそうに此方を見ていた。
「それで、その化物級の魔物を倒しちゃったんですね!凄いですね!」
「そうだよ♪フィズさんとセシリアさんの2人であっという間にね」
「ん、そのお陰で、私達はライカを助けに行けた」
「いや~ホント、あの時はもう駄目だと思ったよ」
「ライカさんに何があったんですか?」
「えぇ~と、魔物に寄生された元メンバーに犯されちゃったんだよね…」
「うわぁ…大変だったな…」
「ははは、本当にね…しかもその反動で、その日の夜はまた大変で…」
その後の事を興味津々で聞くシャナとルルは、終始興奮した様子だった。
「さて、そろそろ休むか…ん?」
話を切り上げて席を立った僕の服をセシリアが掴むと、
「約束、覚えてるわよね?」
「…あ、ああ、マッサージの件ですね…仕方ないな、ほら、行くぞ?」
「ええ」
「あ、ずるい~!」
「ん、平等大事!」
「お、んんっ、私もお願いします!」
「なに!?俺も宜しくだぜ!」
「わ、私も!」
セシリアの腕を掴み部屋に向おうとした僕に、他の皆から待ったが掛かった。どうやら皆、甘えたいらしい…ふむそれなら…
『分身体』だ!
1人2人3人と分身し全部で6人の僕が出来上がると、
「じゃあ、皆、早く寝るんだぞ!」
僕は彼女たちとそれぞれの時間を過ごした。結果として、朝方まで寝れなかった僕は、疲労が蓄積した結果、朝になってもベットから起き上がれなかった。
「フィズさん…大丈夫ですか?」
「ん…シャナか…おはよう…」
「もう昼ですよ?ご飯食べます?」
「え?あぁ、食べる…お腹ペコペコだよ…」
「ハイ!今準備しますね!」
テキパキと僕のご飯を準備してくれるシャナを見ながら、
「他の皆はどこ来行ったの?」
「ルルちゃんは外で作業してますよ。他の人達はセシリアさんと魔物退治に出掛けました」
「皆元気だな…」
「ふふっ♡フィズさんの魔力のお陰じゃないですかね!私も元気いっぱいですから♡」
「そ、それは良かった。シャナはこれから何かするのか?」
「ウ~ン、今日のお仕事はもう終わらせちゃいましたから、あとは晩御飯の準備くらいですかね?どうかしました?」
「いや、時間があるなら一緒に寝るか?」
「はっ///良いんですか?!」
「ああ、シャナが良ければ…」
「勿論です!さぁベッドに行きましょう!」
「お、おう」
シャナを連れて行く筈が、彼女に手を引かれてベッドへ移動すると、メイド服のままベットに寝るシャナ。
「どうしたんですか?フィズさんも早く寝ましょ?」
「あぁ…」
白い足が黒いミニスカートから伸び、組まれた足が艶めかしい。ふっくらとした胸元に目をやれば、自分から白い肌を剥き出してちっパイを寄せていた。
「シャ、シャナ?寝るってそう言う?」
「え?!違うんですか?!フィズさん、昨日あんなに愛いしてくれたのに、てっきり、まだしたり無いのかと思って///」
勘違いに気づき、ウルウルお目々で今にも泣き出しそうなシャナに覆い被さると、
「可愛いな♡じゃあ相手をしてくれるかい?」
「ん♡ハイ♡」
目を閉じたシャナの唇を奪うと、メイド服の彼女と肌を重ねた。相変わらず拘束具のお陰で、男としての機能は機能せず、代わりに性欲が高濃度の魔力へと変換される。
シャナとの営みから生まれた魔力をほんのりと赤みを帯びたお腹に手を添えて、ゆっくりと魔力を注ぎ込んだ。




