第六話 久しぶりのお買い物
順調にセシリアのレベルアップが進んだお陰で、ゴブリンの集落を難なく制圧した二人は、新しく借り直したお部屋で魔力回復に勤しんだ。部屋を片付ける女将さんは乱れたベッドを片付けながら自分の若かりし頃を思い出し、「そうだわ、今夜は旦那を誘ってみよう♡」と、年甲斐もなく張り切っていた。いや、性欲に年齢は関係あるまい。おっさんには頑張ってもらおう。
魔力供給を終えた僕たちはお風呂で汗を流すと部屋を出た。少なくなったアイテムや装備を買いに行こうと町へと繰り出したのだ。
「えへへ、ご馳走様♡」
「お粗末様でした。お風呂がある部屋で助かったね」
「うふふ♡ちょっとだけのつもりだったけど、お風呂でもイチャイチャしたから、ちょっと遅くなっちゃったわね」
「合計3発も魔力塊を供給出来だけど、今回はレベルアップしなかったね」
「ええ、勇者紋の溜まり具合からあと3、4回って所かしらね。そんなのあっという間でしょ?それよりフィズはどうなのよ。レベルアップしたの?」
「うーん、それなんだけど…」
僕は自分のステータスを開いて確認してみるが、
~フィズ ステータス~
性別:男性 (年齢:0歳※見た目は既に15歳程度)
職業:導くモノLv1 (称号:女たらし、女神の眷属)
魔法使い
Lv0
体力 25
魔力 無制限
力 10
硬さ 12
素早さ 6
器用さ 15
スキル
基礎魔法:フレイムLv1、アクアLv1、サンダーLv1
スキル詳細
未開放
「レベルは全然変わってないんだよ…職業レベルは上がってるみたい」
「フィズも魔物を倒しただけじゃレベルが上がらないんだね」
「そう、職業はセシリアへの魔力譲渡がレベルアップの条件だろうけどね。身体機能は何が条件だかさっぱりだよ…」
「そっか、色々してみると良いかもね。私なんて113年も掛かったけどね!」
「あははは…さ、さあアイテム屋さんだよ。何を買おうか?」
エルフの自虐ネタをさらりと流し、店の中へと入っていく。食品や日用品がずらりと並んだ店内で見て回る。
「あれも取って、あとコレを買ってと、うん、こんなもんね」
「よし。じゃあ次は装備を身に行こうか?」
「うーん、装備よりも先に服を見ても良い?服なんて最近全く買えなくてさ…」
恥ずかしそうにそういうセシリア。彼女の服は着古した物が多かった。万年Lv0でまともにクエストを成功させることも、魔物を倒すことも大変だったそうだ。そんな彼女だから、まともに生活するお金を得る事は難しかったのだろう。服なんて二の次だったはずだ。
「よし!可愛い服を買おう!」
「う、うん♪」
アイテム屋の店主に、町人が普段から通う店を聞き出すと、僕たちは早速足を運んだ。その店は、裏路地近くにあり、品質はまずまずで手頃な値段で良心的な店だった。
「えへへ♪今日は久しぶりに満足した買い物をしたわ、ありがとうフィズ♪」
「セシリアがいっぱい倒してくれたお陰じゃないか、これからもしっかり魔物を倒していずれは魔王を倒そう」
「ええ、もちろんよ!私をこんな目に遭わせたアイツを絶対に許さないわ!」
服を新調しルンルンのセシリアだったが、魔王への怒りは俄然燃え上がっていた。今度は装備を整えようかと路地裏のさらに奥を通り、近道を散策しながら歩いていると一軒のお店が目に留まった。
「ん?魔道具屋さんかな?随分暗いけど、空いてるのかな?」
「何だか如何わしいお店ね。入ってみる?」
「ちょっと覗いてみようか?」
リンリーン♪と静かになるドアを開けると、店内は薄暗いが商品が置いてある所だけはしっかりと明るかった。様々な魔道具が並ぶ店内を見ながら奥へと進むと、
「18禁?」
「何この垂れ幕?」
通路を塞ぐ垂れ幕を繁々と眺めていると、
「そこはお子様はご遠慮してもらっているのよ」
「!?」
「うふふ、驚かせちゃってごめんね。私はこの店のオーナーよ。そこは大人の空間なの。見た所まだ駄目そうだけどお、その垂れ幕を通れたら入ってもいいわよ?」
暗がりから若い女性の声が聞こえて来る。どうやらこの膜も魔道具の様で、年齢制限が掛かっているようだ。
「試しに入ってみる?」
「ふふふ、面白そうね」
面白がった僕たちはゆっくりと暖簾に向かて足を進めた。店主のほくそ笑む声が聞こえた気がしたが、僕とセシリアな難なく暖簾を通過すると、そこには、
「///何ここ!?///」
「///厭らしい形の魔道具が多いわね///」
「あら?見た目に寄らず大人なのね?そこは普通の性交に飽きた人が刺激を求めて買って行く魔道具よ。興味があったら買って行ってね」
ずらりと陳列された魔道具は、どれも様々な効果があるようだ。
「うわあぁ…色々あるわね…」
「ゴクッ…うん、そうだね…」
どれもかなり高価な物が並んでいたが、
「これは?…『競泳水着』?」
「それは水の中を速く動ける耐水性の服よ。体にぴったりと張り付いて動きを阻害しないわ。ボディラインがはっきり出るから刺激的よ」
「男性物もあるのか…こんな薄っぺらいパンツ…小さくない?」
「アレが飛び出しちゃいそうね?」
「ご安心を。サイズが伸び縮してぴったりと覆う様になっているわ。ラッキースケベな事にはならない安心設計よ」
ラッキースケベ?
「買ってみる?」
「ええ、面白そうね。普段使いも出来そうよ?」
興味をそそられた僕とセシリアは、水着を買う事にした。
「お買い上げ有難うございます。またのご来店をお待ちしております」
店から出ると、左右をキョロキョロと見渡し誰も居ない事を確認すると、一安心した。なぜだろうか、一目に見られたくない複雑な気持ちだった。僕らは装備の新調は後回しにして、足早に宿へと帰った。
・・・
・・
・
「早速着替えてみようか///?」
「ええ///」
全裸になって、早速水着なる者を履いてみる。僕の水着は黒い生地が艶々としたもので、足を通して引き上げると拘束されたモノを完全に包み込みもっこりとした突起を際立たせていた。
一方セシリアも、同じよな生地を引き延ばしながら、丸く横に張り出した尻とたわわに揺れる巨乳を水着の中に収めていた。ピタッとした白い生地が際際を食い込ませ、ムチっと体のラインを作り出していた。
「凄いね」
「フィズのもね。こんなの他の人に見せちゃダメだからね?」
「はいはい、そもそもセシリア以外に見せる事はないよ?安心してね」
「そうだ!さっきのお姉さんが試供品だってコレをくれたの。マッサージに使ってね♪って言われたわ」
そう言ってセシリアが取り出したのは、小さい容器に入った液体だった。開けて手に取ってみると、
「うわ!凄いトロトロしているよ。ほら」
ぬちゃ~っとした液体を手で広げてセシリアに見せる。ぬるぬる、ぬちゃぬうちゃと彼女の手に絡めていくと、
「気持ちいいわね」
「そうだね…折角だしマッサージして上げるからうつ伏せになってよ」
僕の提案を受け入れた彼女はベッドにタオルを敷いてその上に腹ばいになった。彼女の体にローションと書かれた液体をタラ~っと垂らすと、
「冷たくて気持ちいいわ」
「塗広げていくね」
背中に垂らした液体を伸ばしながら手全体でマッサージしてく。背部がぱっくり開いた水着が濡れると下の肌が透けて見える。そのまま肩回り、背中を揉み込むと彼女の吐息が多くなった。
「今度はお尻から足をマッサージしていくね」
「はーい♪」
ぬらぬらと濡れた手で白い生地に包まれた丸いお尻の上を滑らせる。
「恥ずかしいわ」
「でも、気持ちよさそうだね。続けても?」
コクンと、頭で返事をするセシリア。今度は太ももを両手の親指で押しながら、足先までを施術する。筋肉の張った足はキュッとしまっているがその上に柔らかい肉がほんのりと覆っている。両足を揉み込み、足の付け根をマッサージし終えると
「仰向けになってね」
「いいわよ」
目を瞑り、伸ばした上肢を指先から肩へと丹念に解す。剣を持つためか足同様に筋肉がかなり凝っている様だ。僅かな振動でも共鳴して揺れ動く、張りのある巨乳を見ていると、
「魔力が溜まって来た?」
「ああ、役得です」
「ふふ、私も気持ちが良いわ」
性欲を変換しながら僕の手に集まった魔力の塊を、水着越しに下腹部の勇者紋へと添える。
「いくよ?」
「ええ。お願い」
じわりと彼女の中に吸収された魔力を見届けながら、程よく割れた腹筋をゆっくりと解すのであった。
「すごくリラックスしたわ。体が軽くなったみたい」
「へへへ、良かった」
施術を終えた彼女とお風呂で汗を流すと、ベッドに戻りお互いに愛を尽くすのであった。




