第四十八話 妖精の過去
新しくなったフィズ達の住まいに突如現れたのは一匹の妖精だった。元は、魔王直属の諜報部隊ピクシーズの諜報員らしい。その子が僕らを見つけ以前のボロ屋に潜伏した際、家と一緒に『浄化』されたしまったのだ。その結果、元の家妖精に戻ったため、この家から出れずに僕らの前に姿を現したのだった。
「…と言う訳さ。俺が魔物に堕ちるのも分かるだろ?」
「…うぐッ…辛かったね…」
おお…ライオ君が号泣している。魔物になる前にこの妖精に起きた出来事と自分の過去を重ねたのだろうか…
「要するに、人間の為に家を守って、バレない様にお手伝いをしていたけど感謝もされず癪に触ったと…しかも、仲間の妖精からも出来損ないだと仲間外れにされたと…」
「全く、妖精も人間と同じような事で揉めるのね」
「ああ…しかし、お前は元々魔王側だ。ハイそうですかと信用する訳にもいかない。もし僕達の仲間なるなら契約をしてもらうぞ。どうする?」
僕の提案に高速で首を横に振りながら否定する言葉をピクシーは放った。
「仲間?!だ、誰がお前達の仲間になんかなるもんか!魔王様が言ってたぞ、欲望にまみれて数だけ増える人間なんてさっさと滅ぼしてやるってな!」
「滅ぼすって…物騒な…」
「物騒も何も、お前ら人間を滅ぼすのが魔王様の望みだぞ。その為に男どもから精を集めさせているんだ。今に人は誰も生まれず数を減らすんだからな!」
「な?!」
ピクシーが漏洩した魔王の目的を聞いた僕やセシリアは言葉を失った。くだらない理由だが、魔物を統べる魔王だ。魔物の敵である人間側の事など邪魔でしか無いのだろう。確かに、人間や人間に組する存在が生まれなければその数は徐々に、確実に減っていくだろう。
「それは絶対に阻止させてもらうわよ」
「ああ、確かに最低で救いようの無い人間達も少なくないが、それでも魔王の好き勝手にさせる訳には行かないよ」
「げ…そんな事を言っても、魔王様の軍勢に勝てるわけが…」
「僕とセシリアは魔王の軍勢も、その馬鹿げた思い込みをしている魔王にも負ける訳には行かない。それに僕らには頼もしい仲間が居るんだ。そう簡単にやられてたまるか!」
く…これが魔王様が恐れていた勇者とその仲間…魔王様が先手を打って居たとは言え、このままでは、いずれ…
「そ、そんな事を言っても、エルフの、繋がりを持てない最弱の勇者が最恐の魔王様に勝てる訳が無いんだ!」
「やっぱり色々と知っているみたいね…フィズ、もう面倒よ。この子、服従させて色々と吐かせましょ?」
「ええ…それじゃあ魔王とやってる事が変わらないんじゃ…」
「良いのよ。だって勇者と魔王って立場が逆なだけで、同じだもん。要するに最後に勝てばいいのよ!」
セシリアはそう言うと、ピクシーだった妖精に『従属化』のスキルを使用した。抵抗虚しく簡単に従属化した妖精は、
「くッ…殺せッ!一体俺に何を?」
「嫌よ。どうせこの家から離れられないんでしょ?なら諦めて私に従いなさい」
「そんな…この鬼、悪魔…」
怯えた様子の妖精に、サキュはそっと近づき手のひらに乗るほど小さな体を両手で掴むと、
「まぁまぁ♡そんなに怖がらなくてもさ。私達仲間だよ。もう貴女を蔑む奴なんて誰も居ないから安心しなよ」
「え?!」
「ん、ここはとても居心地が良い。だから怖がらないで」
「ま、魔物が人間と、まして勇者なんかと仲良し小好しできるかよ!そんなの強制的にヤラされてるだけだろ?!」
まぁ、確かに最初は強制的だったな。サキュにしたってライオ君やスーも…シャナは違うか…
「いや、確かにサキュやスーも初めはそうだったけど、今は自分から進んで行動しているぞ?な?」
「あれ?そう言えばいつの間にか私の従属化が無くなってる」
「ん?ホントだ…私の支配下も消えてる…」
繰り返し僕の『クリーン』を受け、浄化された2人からは、彼女らを縛り付けていた鎖がいつの間にか消えていた。それでも2人は変わらず僕らと行動を共にし、愛し合っている。
「な?所でサキュ、スー、2人は自由だぞ。お前達の好きにして良いんだが、これからどうする?」
「え?ちょっと、フィズ?!」
「そんな事聞いちゃうんですか!?」
セシリアもライオ君も僕がそんな事を言い出し困惑していたが、
「もうそんな意地悪な事聞くんですか?」
「ん!そんなの決まってる」
「ここからは離れる訳無いから」
「そう!これからもずっと一緒に居たい」
「ああ、僕達も同じ思いだぞ♡」
妖精を尻目に、抱き着いてきたサキュとスーをハグしながら彼女らの体を弄る。セックスの途中だった秘部はお預けを食らって熱く濡れている。
キスを交互に交わしながら2人を愛撫し続ける。喘ぎ声と、甘い匂いに当てられて、セシリアもライオ君もシャナを交えて肌を重ねている。
「な?!俺を無視して盛るなよ!?」
「ん?ああ、悪かったな?ほらお前もこっちに来い」 「ち、違うっ!そういう事じゃ…、アァ♡」
妖精を掴み上げ僕達3人の中に落とす。サキュとスー、それに僕の胸の中で揉みくちゃにされ、滴る唾液を頭から被り、ヨレヨレになった彼女は、暫く肉の同士が擦れ合う中を小さな体で泳ぐのであった。




