第四話 改めて初夜
お互いの気持ちを打ち解けた二人は、出会ってすぐにも関わらず、愛し合っている事を自覚した。セシリアに至っては、これまで何も感じなかった体の変化に戸惑いながらもレベルアップも兼ねた行為を楽しんでいた。
ゴブリンとオークを倒した二人はギルドへと足を運んだ。
「あら?セシリアさんいらっしゃい。今日はお連れの方と一緒なんですね」
「はい。今日は二人で魔物を倒してきました。ゴブリン3体とオークです!」
受付のお姉さんは、セシリアの言葉を聞いてとても驚いていた。
「え?!魔物をそんなに倒せたんですか?ここに来て暫く経ちましたが、月にゴブリンを1,2体を倒せれば上出来な貴方が、まさかゴブリンに加えてオークまで倒すなんて、驚きです!」
「えへへ!まあちょっとだけ本気を出そうかなってね。買取お願いね」
「分かりました。少々お待ちください」
さらさらと書類を作成すると、
「はい。これを持って買取所にお願いします。あ、それとお連れの方はギルド登録はされていますか?」
「いやまだだけど、した方がいい?」
「ええ、パーティになれば上のクエストも受注できますよ?どうなさいます?」
「じゃあ、お願いしようか?」
「そうだね。私をリーダーで、フィズを登録してもらえる?」
「畏まりました。買取所から戻ったらお声がけください」
必要な書類を記載して、買取所に行くと金貨3枚を受け取った。オークは金貨2枚とまずまずの値段だった。
「オークってお肉が美味しいんだってさ。うふふ♪金貨3枚も貰えたよ!これで何か買おうか?」
「その前に、宿のツケを支払うんだよ?また襲われても文句言えないぞ?」
「うっ…そうだね。でももし私が襲われそうになったら助けてよね?」
「もちろん!他の奴にセシリアを渡す訳無いだろ?安心しなよ」
「えへへ///」
「そうだ!さっきステータスを見たんだけど、ほら…」
~セシリア~
性別:女性 (年齢:113歳)
職業:勇者 (称号:最弱)
Lv1
体力 12/15
魔力 0 /2
力 17
硬さ 9
素早さ 11
器用さ 7
セシリアの魔力が0に戻っていた。最大値は2のままだが、これはスキルを2回使ったせいか?
「魔力が減ったね?回復するのかな?」
「戦闘後からこまめに見てたけど、体力はちょっとずつ回復しているみたい。でも魔力は0のままだわ」
「という事は…」
「魔力の供給お願いね」
上目遣いでおねだりする可愛い彼女を拒否する理由はない。金貨を受け取った僕たちは、逸る気持ちを抑えつつ、ギルドカウンターへ寄ってギルドカードを受け取ると、
「よし、まずは宿に帰って支払いを済ませちゃおうか」
「はい」
セシリアの手を引いて、宿屋へと戻った。女将さんに金貨3枚を手渡し、討伐を報告すると、
「毎度あり。暫くは支払いは要らないからね。それと、クエストもあとでギルドに申請しておくわ」
「まだ暫くお世話になるね。女将さんの美味しいご飯を期待してるから」
「ああ、腕によりをかけて作ってあげるよ」
・・・
・・
・
部屋に戻った僕たちは早速魔力の譲渡を行う事にした。僕の性欲が濃厚な魔力の塊を生産する原料と言う事もあり、僕の目の前には裸に近いセシリアが恥ずかしそうに佇んでいた。
「綺麗だよセシリア」
「もう、彼女のこんな破廉恥な姿見て興奮するなんて…フィズの性癖もなかなかよね?」
「君だから興奮するんだよ?」
「もう///馬鹿…」
セクシーな姿で抱き着いて来るセシリアをお返しに抱き返す。僕の中でドクドクと黒い欲望が沸騰するが、拘束具がそれを魔力へと変換すると、
「出来たよセシリア」
「うん♡凄く濃ゆい魔力を感じるわ」
「ああ、じゃあお腹を、勇者紋を見せてくれるかい?」
恥ずかしそうにお腹を曝け出すと、下腹部に浮かび上がる勇者紋に手を添えた。
「いくよ!」
「はい♡…んあ、す、凄く熱い!はあ、はあ…く、こんないっぱい…♡♡♡」
体をビクつかせて魔力を受け入れる姿が何とも艶めかしい。魔力を全部注ぎ込むと、勇者紋が満たされていく。
2度目の譲渡で繋がりがさらに強まった結果、セシリアの状態がより正確に判明した。一つは、勇者紋だと思っていたこれは魔王による偽の祝福だ。効果としては、
~処女の祝福~
①セシリアの感度を極端に低下させ性的興奮状態を解消する。
②精液の子宮への到達を完全にブロックしエルフの成長に必要だった繋がりの完成を妨害する。
③①と②の機能保持に元々の魔力と獲得した経験値を消費する。
これが主だった効果だ。①と②に関して言えば聖女が持つような処女性、神秘性を保つような物に似ている。これらを永続的に発動するために、セシリアは今まで魔力がゼロだったのだろう。レベルアップもしなければ、一般的な性交での繋がりを作る事が出来なかったのだ。
女神の眷属の効果さまさまだな。高位の鑑定に近い事が出来ちまうな…それに、
「セシリア、お腹を見てみろ。勇者紋が満タンに染まって来たぞ?」
「え?!あ、本当だ!これってつまり!!!」
~セシリア レベルアップ~
性別:女性 (年齢:113歳)
職業:勇者 (称号:最弱)
Lv1 → Lv2
体力 15 → 20
魔力 0/2 → 7/7
力 17 → 21
硬さ 9 → 11
素早さ 11 → 13
器用さ 7 → 8
処女の祝福(魔王による)
女神の祝福(勇者の卵)
「おめでとう。レベルアップだ!」
「ふえん、ぐすん…嬉しい、あんなに、死にたいほど辛かったのに…レベルがあがったよ」
涙を流しながら泣く彼女を優しく抱きしめる。落ち着くまで頭を撫でながら時折零す愚痴を「うんうん」と相槌を打ちながら彼女が満足するまで時間を共にした。
「落ち着いた?」
「うん…ありがとう…その、ごめんね。折角の初夜がこんなになっちゃって」
「そんな事を気にしてたの?大丈夫だよ。全然気にしてない。それよりもセシリアの事をもっとよく知れた」
「う…私、何て言ってた?あ、いや、やっぱりいい、聞かせないで!恥ずかしくて死んじゃいそう」
「分かったよ。そうだ、セシリアにも君の体の事を知って貰おうか。実はね…」
僕は彼女の祝福について丁寧に説明した。
「ええ!!?魔王の所為で私はこんな目に遭ったって訳!?もー、絶対許さないんだから!!!」
セシリアにも魔王を倒す理由が出来たみたいだ




