第三十三話 海の魔物
宿屋の娘シャナは、好奇心からフィズ達の泊まっている離れを覗いてしまった。暗い静かな部屋の中には不思議な天蓋が設置されており、その中から現れたセシリアに見つかってしまった。そんなシャナを受け入れたセシリアに導かれ、シャナはこの日、男女の営みを直に見る事となった。
「どうだった?」
「あの///とっても素敵でした。二人ともとても気持ち良さそうで///」
「貴方も何れこういう経験をする時が来るはずよ。その時は、今日の事を思い出して、沢山気持ち良くなりなさい」
「はい///」
その後もライオ君とサキュは、未だにセックスを続けていた。この所、レベルアップとともに絶倫の称号を得たライオ君は、萎える事の無い肉棒でサキュの欲求に答えている。
~ライオ レベルアップ ~
性別:男性 (年齢:13歳)
職業:ヒーラーLv5(称号:お猿さん、射畜、絶倫 New!)
状態:従属化、ネトラレ属性、メスイキ New!
Lv4 → Lv5
体力 25 → 30
魔力 30 → 35
力 12 → 13
硬さ 14 → 16
素早さ 12 → 14
器用さ 13 → 14
スキル
回復魔法Lv5 ヒールLv5、ガードアップLv4、リジェネLv3、プラスアーマーLv2、リフレクトLv1 New!
パッシブスキル
盾の守護者
称号鑑定結果
お猿さんLv2:射精ごとにスタックする。射精欲の上昇、2スタックを消費して1.2倍濃度の精液を分泌する
射畜:射精でしか経験値を獲得出来ない。魔物から得た経験値は精巣の能力向上に消費される。自慰は効果半減。
ネトラレ属性:サキュバスに刻み込まれた性癖。戦闘への影響は殆どない。
盾の守護者:盾を使ったタンク適性アップ。受け適性あり。身体がタフになる。
メスイキ:射精を伴わない絶頂。お猿さんのスタックはカウントされる。射畜の効果は発動しない。
「順調に成長してるわね。でも、メスイキって…男の子よね?」
「あ~…これはサキュの所為だろ?ほらウケがどうのこうの言っていたし…」
「そっちにも目覚めさせちゃったって事かしら…全くあの子ったら…」
「さあ、今日はこれで終わりよ。もう夜も遅いわ。しっかり寝ないと健康な体に成れないわよ?」
「え、もうお勉強は終わりですか?」
「今日はね。また今度一緒にお勉強しましょうか?だから、今日はもう寝なさい?」
「うん!じゃあ、ありがとうございました。おやすみなさい」
「うん、おやすみ」
「またね、シャナ」
ペコリと頭を下げて自分の部屋に帰って行くシャナを見送ると、
「ほら魔力だよ。たっぷりあるからしっかり受け取ってね」
「ハイ♡」
そんなこんなで魔力を注ぎ終えると、
「さてと『クリーン』!セシリア、お風呂に行くよ?もう休もうね」
「はぁい…ふぃず、たてにゃいからつれてって///」
「はいはい♡よいしょ、っと」
セシリアを抱きかかえてお風呂に行く。先に入っていたサキュとライオ君に先に休む様に伝えると、僕とセシリアはしっぽりと温泉を楽しんだ。
・・・
・・
・
翌日の朝、
「おはようございます♪」
「おはようシャナちゃん、元気だね?」
「はい!なんだかスッキリ眠れました♪朝ごはんの支度が出来ましたよ」
寝ぼけ眼で出迎えたシャナちゃんは、元気いっぱいだった。相変わらず髪留めで前髪を上げ可愛らしい顔で笑いかけて来る。昨夜の色っぽい顔とは違った色気があった。
「おはようシャナ。体調はどうかしら?」
「先生、おはようございます!体調はバッチリです♪」
「せ、先生?私の事よね?」
「もちろん!セシリアさんは私の先生ですから!昨日だってセッ・・・」
「あわあわわ!シャナ、それは先生たちとの秘密よ!?」
「はッ!?そうですね///」
顔をほんのり赤くしながら、運んできた料理を並べてくれるシャナ。美味しそうな料理に朝から食欲が止まらず、ペロリと平らげてしまった。
「ふうー、美味しかった」
「ありがとうございます。ところで、今日はどうされるんですか?また海に遊びに行きますか?」
ちょっと期待が籠った質問で申し訳ないのだが、
「あー、今日はちょっと海の魔物狩りに行こうかと思ってるんだ。海賊の事も気になるしね」
「そうですか…」
「あら?シャナはまた私達と遊びたいの?」
「あ、いえ…その…はい///」
「ごめんな。また今度一緒に遊ぼうな?」
「はい!じゃあ、皆さんお気をつけて。美味しいご飯作って待ってますね♪」
「ああ!」
ちょっと落ち込んだ様子だったが、元気を取り戻したように部屋から出て行ったシャナ。彼女にもいい仲間やお友達が早く出来るればと思いながらも、
「フィズ?まさかとは思うけど、シャナを手籠めにしようとは考えてないわよね?」
「なに急に!?そんな事、考えてないからね?!」
「そう?なら良いけど…」
変に勘繰られてしまった様だ。流石に…ね…?シャナがどう考えているか分からないが、彼女とはそういう関係には成らないだろう。
「さて、準備が出来たらまずはギルドに行くぞ?」
「ええ、楽しみだわ」
「はーい」
「皆さん、怪我は無い様にして下さいね?」
各々準備を終えると、宿からそう遠くないギルドへとやって来た。ここでも朝早くから冒険者がクエストを目当てに集まっているようだ。
「凄い人ね」
「あぁ、ここら辺の冒険者が集まってくる街だって女将さんが言っていたからな。ほら、海のそばで大きな港も有るから、人が集まるんだろ?」
受付に並びながら、周囲を観察する。屈強な男達に紛れて女性の冒険者も居るが、ごく僅かな様だ。
「女の子が少ないですね?」
「確かに…ムキムキの男性が殆どですよ」
受付のスタッフも男性のみ。華が無いがこうも男が多い理由って…。
順番待ちをしていると僕らの番が来た。対応してくれたスタッフに魔物の情報や海賊の事を確認しつつ、その理由を聞いてみる。
「あ~ぁ、それはですね…」
・・・
・・
・
「だってさ」
「へぇ~そんな理由なの?」
海の狩場に移動しながら聞いた事を纏めると、なんでも海に出る魔物が女性を魅了してしまうらしい。男性には殆ど効果が無いとの事だ。海賊についてはどうやら魔物らしいが、正体は掴めて居ないそうだ。狩場の遠浅の海に現れるとの事で、注意してくださいと警告を貰った。
「さて、着いたぞ。ここの狩場は甲殻類の魔物が多いそうだ。美味しい料理の素材らしいから沢山狩って帰るぞ!」
「「「おー!!!」」」
海に入ると、海の中から蟹や貝の魔物が襲い掛かって来た。硬い甲羅や装甲で攻撃を防ぎつつ反撃してくるタイプの様だが…
「そんな装甲程度…はあッ!」
『サンダー』!
「同士討ちでもしてね!『チャーム』!」
「うわあ!水の魔法!?『リフレクト』!」
ズバッと斬られた大きな爪を持つ蟹、雷で殻ごと感電死した貝、八本の足で互いに首を絞め合うタコ、水の魔法をそのまま反射してダメージを負った魚を、協力してバンバン倒していく。
「結構な量を倒したわね」
「ああ、ギルドに卸せば良い金額になりそうだぞ…ん?どうしたライオ君?」
そこには疲れたような顔をしたライオ君がこちらをボンヤリと見つめていた。僕の声が聞こえないのか。返事は無いが、代わりに手に持った盾を構え、猛ダッシュで突っ込んでくる。
「・・・・・」
「おっと!どうしたんだライオ君!?」
「ライオ?!ちょっと、変よ?!フィズ、これって?」
「ああ、鑑定の結果は黒だ。どうやら『支配』されているようだぞ」
「『支配』ですか?『魅了』の上位版ですよ?一体だれがどうやって…ねえ、ライオ君、元に戻って!」
「・・・・・」
サキュの声も届かない様子で、突進し、盾で殴りつけて来るライオ君。浄化しようと『クリーン』を放つが『リフレクト』で弾かれてしまう。僕やサキュでは足を止めるのが精一杯だ。
「もう…少しくらい我慢してね」
「・・・・・」
再び突っ込んで来たライオの盾に、セシリアは大剣を構えると、
『ガードカウンター』!
バシッ!っと盾の突進を弾くと、大剣を振って腹に一撃を決めた。強い衝撃を受け意識を失ったのか、その場で前かがみに倒れたライオ君。今ならと、
『クリーン』!
パアァッと淡い光に包まれたライオ君は、浄化された様でステータスから『支配』の状態が消えていた。今はセリシアの大剣を受けてぐったりとしているが、剣の腹で撃たれたのでその内に気が付くだろう。
「サキュ、一応ポーションを使っておいて、ほら」
「あ、はい。ライオ君飲めるかな…って気絶してるんだった…あ、なら///」
サキュはキュポンとポーションを開けそれをグビッと口に含むと、ライオ君に口づけをして何とか口に流し込んだようだ。まあ、口からじゃなく、体に掛けるだけでも効果があるんだけどな…まあ、副作用が無ければいいが…




