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魔力ゼロの勇者 〜最弱勇者の最強育成に必要なのは僕との繋がり〜  作者: アオネコ


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第十九話 パーティへの誘い

 ライオ君と再び意図せず?出会ったサキュは、相変わらず俯て歩いていたライオ君のファーストキスをも奪った。


「それで…ライオ君はこれからどうするのさ?」

「え?」

「だって、一緒に冒険する仲間が居ないんでしょ?また一から見つけないと駄目なんじゃないの?」

「うッ…」


 スッキリしたのも束の間、サキに現実を突きつけられ俺は賢者タイムのイチモツ同様、下を向いてしまった。眼下には皮が剥け大人に近づいたそれが再び皮を被ろうとしている。


「そう言えばレベルアップしたって言ってたよね?これまでレベルが上がらなかったの?」

「ああ…うん、そうなんだ。一緒に魔物と戦っていたメンバーと違って、俺は全く強く成らなかったんだ…」

「…へぇ…()()()()もなんだね…」

「俺も?俺の他にもそういう人が居るのか?」

「ええ!?…うーんと、そうだよ。会ってみる?」

「ああ!会ってみたい!お願いだ!」


 うっかり口を滑らせてしまったサキュはどうしたものかと考えたが、ここまで喋ってしまった訳だし、ライオ君に貸しが作れそうだという打算もあった。サキュは、予定を調整すると言って、ライオ君の家を後にした。


「俺の他にも…もしかしたら、何か分かるかも知れないな」


 サキの言葉にちょっとだけ前向きに慣れたライオ君は、再び目の前に現れたステータス表示を見ながら考えるのであった。


~ライオ レベルアップ~

性別:男性  (年齢:13歳)    

職業:ヒーラーLv2(称号:ー)New!


    Lv1 → Lv2

体力  12 → 14

魔力  16 → 20

力   7 → 8

硬さ  7 → 9

素早さ 8  → 9

器用さ 8  → 10


スキル

回復魔法Lv2 ヒールLv2、ガードアップLv1 New!


「やっぱりレベルが上がってるぞ!」


 ライオ君はなぜか上がるレベルに嬉しくなり、家の中を転げ回った。余りにドッタンバッタン激しい音を立てるので、近隣の住民は「ああ、昼間っからお盛んで…」と少女を連れ込んだライオ君を良くも悪くも煩く思うのであった。


・・・

・・


「で?僕らにそのライオ君とあって欲しいって訳か」

「サキュ?今回はまあしょうがないけど、あんまり外で色々と言わない事!良いわね?」

「…うう、はぃ…」


 宿に帰って来たサキュは、同じく、討伐から帰って来たフィズとセシリアに今日の事を報告した。当人に会って鑑定してみなければ分からないが、もしかすると、性行為がレベルアップに関係する人物かもしれない。


「…その子も女神様の影響を受けているのかしらね?」

「さあね。僕は君の事しか聞いて居ないから、なんとも…」


 サキュに明日の昼に会えるので、ギルドに来るように託けをお願いした。嬉しそうに返事をしたサキュは一目散にライオ君の元へと出かけて行った。


「お仕事に支障が出そうね?」

「うーん、まあ、精液集めも頑張って欲しいんだけどね。でも、今回サキュが持ってきたライオ君の精液なんだけど、数値の上りが異常なんだよ」

「異常?」

「ああ。量より質見たいな感じでさ。同じ量でも、その子の精液だと軽く2,3倍は貯蓄量が上がるんだよね」

「ってことは、同じ労力で2,3人分のお仕事って訳?凄いわね、なんなのその子?」

「ああ、会ってみれば分かるんじゃないかな?」


・・・

・・


「君がライオ君か。僕はフィズ、こっちは仲間のセシリアだ。宜しくな」

「よろしくね」

「あ、はい。宜しくお願いします…ちょっと、サキちゃん、本当にこの二人がそうなの?」

「うん?そうだよ?何で?」

「何でって、この二人、この町で最近めきめきクエストを成功させているって噂の二人だよ!その二人が…その…」


 慌てふためく彼。そう、最近の僕らの活躍がギルドに評価された様で、未解決のクエストや難易度の高いクエストを紹介される様になった。魔王討伐を目標にする僕らにとっては良い事なのだが、問題が一つ…


「サキュ…、うう゛んッ、サキさんとは友人でね。丁度ヒーラーを探して居た所なんだ」

「ヒーラーを?」

「ええ、私は戦士(※勇者は秘匿しています)で彼が魔法使いなのよ。アタッカーは事足りているのだけど、肝心の回復職が見つからなくて困っていたのよ」

「そうなんですね…でも、そんなお二人に新米の僕が務まるか…」

「まあ、今回はパーティ云々は置いておいて、君の事を知りたくてね」


 フィズのその言葉にライオ君は目を輝かせた。


「そ、そうなんです。実は僕、これまで全くレベルアップ出来なかったんですが、ここ最近、その…」

「ああ、サキさんから少し聞いているよ。しかし、何だな…ここで話すのもな人の目が多い。どうかな、僕らの宿に一緒に来ないか?」

「え!良いんですか?」

「そうね。その方がお互いにね」

「は、はあ…」

「サきゅぅ…早急に移動しようサキさんも一緒にくるか?」

「くくくッ…あ、はい…くくくッ」


 堰を立った二人に続いて立ち上がったが、調子でも悪いのだろうか、サキさんは急にお腹を押さえて苦しそうだった。その後、何とか立ち上がり、何食わぬ顔で俺と一緒に二人を追った。


「もう…何が()()によ…」

「ぐ…ごめんって…でも何とか誤魔化せたろ?」

「はあ…で、何か分かったの?」

「ああ、宿に着いたら話すさ」


 小声で話す僕らは、足早に宿へと戻った。


「まあ寛いでくれ」

「お邪魔します」


 サキュと一緒にソファに並んで座るライオ君の対面に、僕らも座る。彼は緊張している様だが、そっと彼の足に手を置くサキュが、優しいお姉さんに見えてしまう。


「ゴホンッ…じゃあちょっと鑑定してみるぞ。ライオ君いいかい?」

「は、はい!お願いしましゅ!」


 噛んだ…笑いをこらえ、再度鑑定を行う。ギルドで大まかに鑑定したが、再度鑑定し直してみた。


「ふむ…」

「で?どうなのよ?」

「ああ、ライオ君は…」


~ライオ 鑑定結果~

性別:男性  (年齢:13歳)    

職業:ヒーラーLv2(称号:お猿さん、射畜)


    Lv2

体力  14

魔力  20

力   8

硬さ  9

素早さ 9

器用さ 10


スキル

回復魔法Lv2 ヒールLv2、ガードアップLv1 


称号鑑定結果

お猿さんLv1:射精ごとにスタックする。射精欲の上昇、2スタックを消費して1.1倍濃度の精液を分泌する

射畜:射精でしか経験値を獲得出来ない。魔物から得た経験値は精巣の能力向上に消費される。自慰は効果半減。


「って言う訳で、ライオ君は魔物を倒してもレベルアップが出来ない様だ」

「そうだったんですね…だから///」


 顔を赤くしてそう質問するライオ君。隣のサキュを横目で見ながら恥ずかしそうだが、


「ライオ君、君、射精の経験は?」

「え?その///この前が初めてです///」

「なるほどね。やっぱりそれがきっかけだったのね。私もよ、113年もレベルアップしなかったの。それが彼のお陰で」

「ああ、セシリアは僕の魔力でしかレベルアップ出来ないんだ」

「は、はあ…」


 理解が追い付かないような彼だが、詳細はこの際、どうでもいい。僕は彼を是非仲間にしたいと思ったので、詳しい事はこれから説明すればいい。あとは彼がどうするか次第だ。


「ここまで、聞いたところで。君に質問がある」

「は、はい!」

「どうかな、僕らとパーティを組んでみないか?どうやら僕らには君が必要みたいだ」

「お、俺で良いんですか?」

「ああ、まあちょっと契約してもらう必要があるんだけどね…」

「け、契約?」

「そう、秘密を守るためにね。それでも良ければどうだろ?」


 この2人は俺に秘密を話してくれた。それに俺が強くなる方法も教えてくれた。そんな2人からの誘いだ。俺にも漸く運が回ってきたのかも知れない!悩んだ末に、


「契約します。どうか仲間に入れて下さい!」

「良かった。もし断られたらライオ君の記憶を消さなきゃいけなかったからね!」

「え?」

「歓迎するわ。私の剣が貴方の血を吸わなくて済んで良かったわ」

「ええ?」

「それじゃあ契約ね。はい。私の手を握ってくれるかしら?」

「え…はい///」

「そんなに緊張しないで?簡単よ、痛くないからね♡」

「は、はいぃぃ///」


 どぎまぎとしながらも、セシリアの手をしっかりと握ったライオ君。セシリアは『従属化』を発動した。


「はい、お終い。これでライオは私達の仲間よ。よかったわね()()()

「はい♡ライオ君。改めてよろしくね。私、サキュバスのサキュだよ♡」

「はえ?サキュバス?サキュちゃん???」


~従属化 ライオ~

状態:従属状態

効果:他言無用(許可が無い限りパーティの秘密を公表してはならない


「騙した訳じゃ無いが、このサキは、元々僕らの仲間なんだ。ちょっとおいたが過ぎて僕らに討伐される所を仲間になって貰ったんだ。今では僕らのサポートを任せているんだ」

「そ、そんな…じゃあ俺は最初から?」

「まあ、結果はそうだね。でも、これはサキュ自身が自分の意思で手助けした結果だ。それに、君も自分の意思で決めただろ?」

「うッ…それは、そうです…」

「まあ、納得しなくても良い。だけど、君はもっと冒険者として大きく成れるのは確かだ。それについてはサキュに任せるけど、僕達とも仲良く成ってくれると助かる」


 ちょっと不貞腐れている様にも見えるが、すでにサキュの性奴隷の影響と、従属化の影響で、彼の思考は悪い方へは行かないようで、


「分かりました。俺に出来る事を頑張ります」

「よろしくね。じゃあ、サキュ?あとは宜しくね?」

「はい!任せて下さい。私の部屋使っても良いですか?」

「ああ、僕らはちょっとクエストに行ってくるから。しっかり頼んだぞ?」

「え?クエストですか?なら俺も!」

「ライオ君。ご主人様達の()()ですよ。さあ、行きましょう♡」

「え?え?ちょっと~」


 サキュに腕を引かれサキュの部屋に連れて行かれたライオ君。彼のレベルはまだ低い。そんな彼をレベリングするのもサキュの務めだ。


「よし!じゃあ、クエストに行こうか!」

「そうね。夜までには帰って来れるかしらね」

「ああ」


 部屋を出ると、どうやら早速レベリングを開始した様で、部屋の外までライオ君の声が漏れていた。


「ははは…元気が良いね!」

「ウーンでも、声が漏れちゃうのはちょっとね…対策した方が良さそうだけど…」

「なら、例のお店に寄って行こうか?あそこなら良い物があるだろうしさ」

「そうね!じゃあ早速行きましょう」


 僕とセシリアは魔道具屋を目指し宿を後にした。


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