第十一話 そんなものより
盗賊退治で手に入れた淫らなアイテムで、セシリアを拘束するとフィズは一人情報収集へと出かけてしまった。情欲の枷の効果で感度上昇、ドM属性付与を付与されたセシリアは、未だに戻らないフィズの帰りを今か今かと待っていた。
「くッ、くふッ…も、もう…いつまで待たせるのよ…」
「お待たせ♪」
「もう…遅いわよ…こんな格好で置いて行くなんて、体が硬くなっちゃったじゃない」
「でも、興奮しただろ?それに良い物を買って来たよ」
じゃーん♪と取り出したのは、例のお店で買ったマッサージ器だ。
「これ、硬くなった体を解すんだって…ほら」
ブインブィンっと軽快な音を立てて振動する棒を未だに拘束されているセシリアの腹にそっと添える
「ちょ、っと///くすぐったいわよ!いやん、や、めてッ///」
「おお、凄く可愛いよセシリア。ほれ、ほれ♪」
彼女の反応が楽しくてついつい虐めてしまう。枷の影響か、満更でもさなそうなセシリアの顔を見ると、ぎゅんぎゅんと魔力が生成された。
「もーッ!!これでしょぼい魔力だったら許しませんからね!!」
「だ、大丈夫だよ、ほら」
右手に宿った魔力はたっぷりある。僕はマッサージ機で解れた勇者紋に向け、魔力を注ぎ込んだ。
「ふぅーこれでいいだろ?さあ、枷を外そ…うッぐッ!?!?!?」
「ちょっとフィズ!?」
僕は突然の激痛に襲われ意識をベッドに倒れた。幸い柔らかいベッドの上だったので怪我は無かったが、意識が飛びそうなほどの苦痛を下腹部に感じる。セシリアの心配する声が聞こえる。
ああ、これが拘束具の反動か…
転生以降溜まりに溜まった僕の精液は、体の許容限界をついに超えた。タンクの破裂寸前までパンパンに溜まった事で現状に至ったのだ。
「フィズ!しっかりしなさい!あ~もう、この枷さえどうにかなれば…」
焦るセシリアは何とか枷を外そうと奮闘するが、どっかの馬鹿がしっかり拘束したためなかなか外せない。そんな彼女の目に、ベッドに転がった魔法の杖が入った。
「あ、あれでロープさえ切れれば…えい!えい!…ああーもう!!!」
なかなか思う様には行かないようで、四苦八苦しているセシリア。僕は少しでも彼女の助けになればと力を振り絞って魔法の杖を手に取った。杖を握った瞬間、
~魔法の杖~
使用者の精嚢が限界に達しました。夢精を避け、来るべき日に向け精子バンクを発動させます。
状態:覚醒 精液バンク(解放条件:精液の過剰貯蓄)
効果:余剰精液の貯蓄、貯蓄量によるステータスアップ
握った杖に僕の体からズゾゾゾッと何かが移動する感覚に襲われる。次第に痛みが消え、意識がはっきりして来た。目の前に現れたステータス表示を確認した僕は、
「ナニコレ?」
「フィズ!?大丈夫なの?」
「ああ、何とか…この杖のお陰みたい。さすが童貞を貫いた魔法使いの杖だ。まさか、自分の射精までコントロールしちゃうなんて…」
「まあ、そのお陰で助かった訳だし、感謝しなさい?それに、ステータスアップするなんて、かなりの戦力強化になるんじゃないの?」
「そうだね。それに、拘束軍副作用も消えたって事は…」
「ますます魔力生成が楽しくなるわね♡♡♡」
セシリアの拘束を解いた僕達は、ベッドの上で魔力生成のために、奮闘した。ここでもマッサージ機が大活躍した。気持ちよさそうなセシリアだったが、
「ねえ、私フィズの温かい手の方が好きなの。手でマッサージしてくれる?」
「ああ、分かったよ」
要望通り、全身を隈なく揉み込み。凝り固まった筋肉をほぐした。
「・・・♡♡♡・・・」
「あー、やりすぎちゃった?」
「…もう動けにゃい…♡♡♡フィズ、お風呂に連れてって…」
「うん、ほら捕まって」
僕は何とか抱き着いてくるセシリアを御姫様抱っこでお風呂場へと運ぶ。ついでに『クリーン』を部屋全体に掛けて綺麗にすると、湯船へと入った。
「むーぅ…止め時が分からないわ」
「贅沢な悩みだね。ギブアップすれば良いじゃん?」
「嫌よ!なんだか負けた気がするわ。それに…私、フィズとイチャイチャするの嫌いじゃないし///」
「///僕もだよ///」
「うふふ♡ねえ?明日は何をしようかしら?」
「ああ、それなら…」
湯船の中でも彼女を抱きしめながら、僕らは明日の予定を立てるのであった。




