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魔力ゼロの勇者 〜最弱勇者の最強育成に必要なのは僕との繋がり〜  作者: アオネコ


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第十話 欲望の枷

 報奨金で武器と装備を新調した二人は、セシリアの装備を堪能して魔力供給まで達した。その日は、夜遅くまで体を貪り。セシリアの勇者紋に何発も魔力を注ぎ込んだ。そのお陰で、


~セシリア レベルアップ~

性別:女性 (年齢:113歳)    

職業:勇者 (称号:最弱)


    Lv3 → Lv4

体力  25 → 30

魔力  10/10 → 12/12

力   23 → 27

硬さ  13 → 16

素早さ 14 → 16

器用さ 9  → 10


スキル

『ソニックブレイド』魔力1

『アンガーストライク』魔力3 

『ガードカウンター』魔力2 New!


勇者スキル

 マジックバック

 

「私もレベルアップしたみたい!それにスキルまで増えたわ」

「順調だな。それじゃあ明日は、クエストで腕試しをしてこうよ」

「良いわね。じゃあ、お風呂に来ましょ?もう寝ないと・・・」


 出かける直前まで寝ていた僕らは、昼近くにはギルドを訪れてクエストを吟味した。今日は近場で簡単なクエストを選ぶつもりだったが、


「盗賊退治?」

「ええ、セシリアさんに是非お願いしたいんです!」

「別に構わないけど、なぜ私なの?盗賊くらい、他の冒険者でも簡単なんじゃ?」


 魔物を倒すより人間相手の方が簡単なはずだが、このクエストも所謂残りものだ。これまでも多くの冒険者が挑んだが、こうして残っているという事は、


「それがどういう訳かこうして残ってしまっているんです。ギルドも調査していますが、原因不明で挑んだ冒険者達も何も覚えておらず・・・」

「お手上げって事ね…分かったわ。任せなさい!」

「ありがとうございます。報酬はたっぷり弾みますね!」


 という訳で、僕たちは盗賊被害が頻発している街道へとやって来た。ギルドのお姉さんによるとこの街道沿いで荷馬車や行き交う人々が襲われているとか。


「さて、盗賊とやらはどこかしらね?」

「さあ、適当に歩いて居れば出て来るんじゃない?」


 僕らは無駄にデカいリュックを背負い街道を進んだ。町からどんどん遠ざかると大きな森に囲まれたエリアまでやって来た。この辺りが一番被害が多いスポットだ。鬱蒼と茂る薄暗い道を歩いていると、左右の茂みから男達が現れた。


「止まれ!ぐへへ、その大きな荷物を置いて往きな!」

「おお~可愛い女もいるぜ!」

「今回は大当たりだな、おいこっちの男はどうする?」

「決まってるだろ?いつも通りに、な」

「ぐへへ、女も可愛いが、こっちの男もなかなか上玉だぜ」


 僕とセシリアに短剣を向けて迫る男達。その切っ先が僕の胸へとふり降ろされると、


『ガードカウンター』! ガキンッ!

「ぐはっ・・・」

「なッ!?いつの間に!?」

「どうやらお目当ての盗賊みたいね?一人残らず倒しちゃっていいわよね?」

「いや、一人だけ捕らえようか。他にも仲間が居るかも知れないよ?」

「分かったわ。さあ、掛かってきなさい。私がたっぷり可愛がってあげるわよ♪」


 戦闘用の装備に素早く換装したセシリアが、盗賊達を煽る。


「けッ、仲間を殺しやがって!みんなでかかれ!」


 おおッ!!!という雄叫びを上げながら攻撃してくる盗賊を、セシリアの剣は難なくいなすと、リーダーっぽ男を残し切り伏せた。


「ひ、ヒぃ・・・?!なんだ貴様ら?!ぐふッ・・・」

「これでお終いかしら、呆気なかったわね」

「そうだね。高が盗賊相手に・・・ん?これは・・・?」


 僕は気絶させた男の荷物を漁ると、とある道具を見つけた。


「手枷かしら…それにこの小瓶の中身は…」

「鑑定なら任せて…なになに…」


~情欲の枷~

身体拘束に伴い、感度上昇、被虐性付与の効果を与える


~淫欲の香水~

サキュバスから抽出されたこの香りは、嗅いだ者を強制的に欲情させ、思考能力を低下させる


「…だってさ。こいつ等これを使って…」

「最低ね。フィズも狙ってたみたいだし、誰彼構わず襲っていたと言う訳ね。そりゃ、誰も詳細を話さない訳よ」

「じゃあ、他に仲間がいないか吐かせましょうか?」


 セシリアと僕は、気絶した男に枷を付けると、布に香水を湿らせて口を押さえた。十分香りを体内へ吸わせると、


「ほら起きなさい!」


 バチンッ!っと頬を叩き目を覚まさせる。痛みに気が付いた男は騒いだが、自分の状況を理解すると、騒ぎ始めた。


「た、頼む、許してくれ!コイツを外してくれ!」

「あなた、こうやってあなた達に頼み込んで来た連中を助けたの?」

「うぐ…それは…」


 バチンッっと再びセシリアのビンタが炸裂する。


「はうッ…おい、ま、まさか香水を!?」

「ああ、いい香水だったからな。試しに使ってみたよ。どうだい気分が上がって来たんじゃないか?」

「な、何?!ふぐッ…」


 暫く、男に対して主にセシリアが素手で甚振る。可愛い顔のエルフに弄られる度に、男の体に変化が起きてきたようで、


「はあ、はあ…た、たのむぅ、これいじょうは・・・あぐッ」

「あら?これ以上は、何かしら?疼いている様だけど?」


 アイテムの効果で男の体はすでに絶頂寸での様だ。ガクガクと震えるのは恐怖によるものか快楽によるものか…


「た、たのむ…も、もっと、もっと弄ってくれ!!」

「嫌よ…汚いし、そんな粗末な物無くても困らないわよね?」


 セシリアは大剣を構え男のズボンを押し上げる股間に向けて剣を構える。これの状況から考えられる最悪の結末に、男は身震いしているようだ。


「ご褒美をあげるわ。私の質問に答えて。他に仲間は?このアイテムは何処で手に入れたの?」

「ふぅ、ふぅ…仲間は居ないぃ、この魔道具はローブの女から買ったんだ・・・」

「女?どこに居るの?」

「し、知らないッ、赤い髪の女が俺達にそれを売ったんだ…これ以上はな、何もしらないぃぃ…はあ、はあ~全部話した。話したからッ!!!」

「ふふ、ありがとう。じゃあ、無様に逝け!」


 シュ!っと風を斬る音と共に、男の断末魔が聞こえた。焦らされた快楽からの解放が、その男に取って最高で最悪の、最後の絶頂だった。


「赤髪の女か…他にも情報があれば良かったけど」

「そうね。取り合えずギルドに戻って報告しましょうか…あ~、私の大事な剣が汚れちゃったわ…」

「うへ、綺麗にしてあげるよ…『くりー』ん?」


 僕がセシリアの大剣を浄化しようとした所、血と男の体液で汚れた剣がドクンっと脈打った。剣の変化に驚くセシリアだったが、空かさず僕は鑑定を掛けると、


~デモンスレイヤー~


魔人の血や男性の体液を食らう。エルフの里に封印されていた女神特製の大剣。セシリアの父親の形見。


状態:覚醒 一部能力解放済み

効果:デーモン特攻、ソウルイーター、×××(未開放)


解放条件:不明


「セシリアの剣が覚醒したみたいだよ?魔族に特攻がついて、倒した相手の魂を吸収する見たい…すごい剣だよ!」

「ええ、チカラが漲って来るわ…これがお父様の使って居た剣の本当のチカラ…」


 セシリアは剣を掲げて、淡く光を帯びた大剣を繁々を観察していた。柄に埋め込まれた宝石が、ピカピカと赤く変色し点滅するが、鞘にしまうと、


「あ、ギルドに報告に行くんだったわね。帰りましょうか!」

「ああ、一応死体は回収して置いたよ」

「ありがとう。じゃあ行きましょう」


 僕らは来た道を歩いて帰って行った。僕らは森の奥からこちらを監査する人物に気が付かないまま町へと帰るのであった。


???「ふーん、あれが勇者と伝説の剣か…隣の男の子も美味しそうだったな」 ペロリ♪


・・・

・・


「お帰りなさい。もうクエストを終えたんですか?」


 ギルドに帰ると受付のお姉さんに事の詳細を報告した。話を聞いた彼女は、


「なるほど…そのアイテムとやらの所為で、皆さん酷い目に遭ったんですね…そのアイテムは?」

「あ、いや…戦闘で壊れちゃったみたいで…最後に残った男が話した内容だから正確に分からないですよ?」

「そうですか…ではギルドでも注意を促しておきますね。取り合えずご苦労さまでした。こちらが報酬です」


 じゃらっと置かれた金貨袋はずっしりと重く、金貨200枚が入っていた。僕らは一旦宿屋に帰ると、


「もう!あんな嘘をついて、そんなにこのアイテムが欲しかったの?」

「うん♪だっていろいろと役に立つだろ」


 試しにセシリアに枷を付けてみると、彼女の顔は見る見る内に赤くなった。もじもじとし始めた彼女に、


「もう暫くそのままで。じゃあ、僕はちょっと買い物に行ってくるね」

「えぇ!?噓でしょ?このままで置いて行くの?」


 僕は身もだえするセシリアを部屋に残し例の魔道具屋へと一人訪れた。


「御免ください」

「あら?いらっしゃい。今日はお一人?」

「ええ、ちょっと見て欲しいものがあって、コレなんだけど…」


 僕は今セシリアを拘束している枷と同じものと香水を取り出した。枷は何個もあったので色々と助かるが、香水はこの一本しか無い。余りにも効果が強いため、流石にセシリアに使うのは憚られた。


「情欲の枷か、これは私の店にも置いてあるが、こっちの香水はふむ、淫欲の香水ですか」

「知っているんですか?」

「ええ、それよりこれをどこで?」

「実は…」


 僕は経緯を簡単に説明すると、冷静さを取り戻したお姉さんが、


「多分、魔物、それも知性の高い魔物から譲渡されたのでしょう。この媚薬の原料がサキュバスの体液ですから、それを普通の人間が手に入れる事はまず無理でしょう」

「魔物か…なんで魔物が?」

「理由は分かりません。でも、最近そういう怪しげな品が流通しているのは事実ですよ」

「ありがとう。助かったよ」


 僕はついでに買い物をしてからセシリアを放置してきた部屋へと帰った。


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