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1・8.イケ面よりも輝くのは・・・

もちろん

頭部!BY喜代

正直に告白しよう。


あたしの恋は佐々山先生から後はストップしている。

なぜって?

男と関わる機会がまったく無いから。


・・・周りはまだフッサの青二才共だったしな~・・・


そんな男性に面識などないあたしは、当然この

超絶!イケ面にお姫様だっこされる状況!!に赤面しなければならない。


ならないのに・・・できない。既に鬼のように赤い人物がいるから。

自分が仮面をしていない事に気がついた

鬼はあたしをそっと下ろすと、


脱兎のごとく隅の豪華なベッドに直行し、

かけ布団を頭まで被り丸くなる。


「え、何?これダンデリオン?なんで仮面はずれてんの?」

戸惑う喜代。

実は喜代は覚えていないが犯人は喜代であった。

戻ること数秒前、後ろから落ちる寸前腕を思い切り振り回し側にかけよったダンデリオンの顔に

当たり仮面が落ちた。二人は必死で気がつく事はできなかった。


「ダンデ~?出てこーい。ダンデ~?」


もそもそと動きだし、布団が少しめくれる。

「あ、ダンデ!どうしたの?」

布団の隙間からは黒い煙のような空気が見える。

「み、見たのか?おおお俺の、、、、顔面。」


「うん。イケてるね。」

なんだ、顔見られるの恥ずかしいんだ~ちょっと可愛いな。


「生まれてきてごめんなさい。」


・・・はずいのレベルがちがうぞ?

布団の隙間の黒煙は倍増されている・・・


「喜代殿が長く見ていなくてよかった、もう少し遅かったら、

・・・倒れていた。」

「なんでやねん。」

「知らん。そんな事、

俺がこの27年間探っても見つけられなかったのだ・・・!」


この状況を見ていたローズさんにあたしは説明を求めた。

ローズさんは両手をほっぺたに当ててくねりながら説明してくれる(キショ!!

「そんなの、ダンデちゃんがイケ面だからに決まってんじゃな~い!さすがあたしの弟よね!?

 ここの星の女の子って~・・結構ウブなのよね~見ただけで失神。鼻血噴出事件もあったわよ~?」


・・・あっさり解決。・・・が

「いや、そんな事など決して、決してない。。。告白すらされたことなどないのに・・・」

(だからウブなんだって・・・)あきれるローズと

地を這うような声に少しビクつく喜代


まあ、イケ面も大変なのね、、、そう思った瞬間布団がガバりと持ち上がった

「っだから兄・・・姉上!きっとこれも樹木の呪いなんだ!見てくれこの髪を!最近益々

緑色になったんだ!」自分の髪を持ち上げるダンデ


・・・!!

いきなりの事に息が止まった。

が、それ以上にダンデの髪に衝撃を受ける。

ダンデの髪は、緑色の葉っぱで出来ていた。

ベッドの上で仁王立ちするダンデを改めてみる。


首に少しかかる葉っぱの髪にローズよりも少し濃い長い眉、猫の仮面と同じ

つり目で丸く大きい目が少し年齢よりも幼く見せているが、

全体的に誠実、実直、生真面目、な言葉が似合いそうな空気。

そして、高く鼻筋の通った男性的な鼻。うすい大きな口。


「うん。やっぱりイケ、の部類に入るよ!」

ダンデが不可解そうにあたしを見る。

「・・・喜代殿、なんともありませんか?酸欠、眩暈など・・」

どんどんと近ずくダンデは腰を折ってあたしの顔に自らの顔を

近ずけた


あたしはダンデのほっぺたを包んで力強く頷いて笑ってあげる。

「うん!大丈夫!あたしのストライクは光輝く頭部を持った大人の(中年)男性だから!

 だからダンデは呪われてないよ、むしろとってもきれいだし、あたしダンデの顔

 大好き!!」


大好き!だぃすき!だ・・エコー

部屋中に広がったその声は、

のちのち波乱を引き起こすのでした。。。 

なんか、

小悪魔っぽい・・・

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