08 山賊をぶっコロすぜ!
「ったく、夜中にギュインギュインうるせえなあ……!」
ボリボリと頭を掻きながら洞窟から出てくる髭もじゃの男が1人。
どうやら、オレがアナベルの枷を壊すために騒がしくしたせいで起きてきてしまったようだ。
「おい奴隷人形! テメエが持ってきたノコギリがうるさくて寝」
ギュイイイイイイイイイイイインズギャギャギャギャギャギャブッシャアアアアアアアアアアッ!!
「ホギョ゛ッ゛」
ドチャッ!! と音がして、頭を失った髭もじゃ男が地面に倒れる。
髭もじゃ男の横には、オレを装備したアナベルが返り血を浴びながら立っていた。
【山賊討伐! BP+15】
「まずは1人、やっつけた」
「ブォンブォン!(ナイスキルだぜアナベル!)」
貴族の屋敷から攫われて、山賊たちのアジトに連れてこられた自律式駆動人形・アナベル。
駆動制御の枷を付けられて奴隷人形のように働かされていたところ、ついさっきオレが枷を壊して自由になった。
このまま逃げ出しても良かったのだが、山賊たちが追ってきたらダルいので全員キックバックでぶっ殺そうかと思っていたところ、アナベルも同じ気持ちだったのか、まるで以心伝心したみたいにチェーンソーのオレを装備し、深夜の山賊ぶっ殺し作戦が始まった。
「なんだなんだあ……? モンスターかあ……?」
「静かに戦えよクソ人形がよぉ!」
「って、オイ!? なんじゃこりゃあっ!?」
夜中の洞窟に響くチェーンソーの駆動音で目が覚めた山賊たちが続々とやってくる。
そして一足先に外に出た仲間が血まみれで死んでいるのを発見し、その次に死体の背後に立っている血濡れのアナベルに気付いた。
「お、お前がやったんか……!?」
「そのノコギリでぶっ殺したんかっ!?」
「大丈夫。みんなもすぐに同じにしてあげる」
「このクソ人形がああああああああっ!!」
仲間を殺された怒りで我を忘れ、武器も何も持たずに突撃してくる山賊。
でもな、お前ら……そんな装備で大丈夫か?
「……死にさらせ」
ギュイイイイイイイイイイイイイイイイインブチブチブチブチイイイイイイイイイイイイイッ!!!!
「ぎゃああああああああああああああああっ!?」
ブッシャアアアアアアアアアア……ドシャッ。
【山賊討伐! BP+15】
「(2人目撃破だぜ!)」
突撃してきた山賊②を真正面から振り下ろしたチェーンソーでぶった切るアナベル。
なんだろう、誰かに装備されてる状態だとオレ1人で戦っている時より体が軽い気がする……この調子でドンドン伐採ポイントを稼ぐぜ!
「お、おい! 武器だ! 武器持っ」
ドガガガガガガガガガガガガッ!! ズッバアアアアアアアアアアアンッ!!
「アェ゛ッ……?」
【ベテラン山賊討伐! BP+20】
「ひ、ひぃっ!?」
「だ、誰か助けっ」
ギュインギュインギュイイイイイイイイイイイイイイイイインドッパアアアアアアアアアアアアアアアッ!!
バシャバシャバシャッ!! ブチブチブチブチイイイイイイイイイイイイイッ!!
……ドシャッ。ゴトッ。
【山賊討伐! BP+15】
【山賊討伐! BP+15】
「……あと、1人」
「あ、あ、あ……っ」
ジョババババ……
「ブォン! ブォンブォン!(うわきったね! おしっこ漏らしやがった!)」
「お、お助け……ゆるじで……」
目の前で次々と肉塊になる仲間たちを見て腰を抜かし、ションベンを漏らして命乞いをする山賊。
「あなたに襲われたご主人様たちも、そうやって命乞いをしたはず。でも、あなたたちは助けなかった。だから助けない」
「い゛や゛た゛あ゛あああああああああああああああ!! しにたくな」
ギャイイイイイイイイイイイイイン!! ドギャギャギャギャグチャグチョブチブチイイイイイイイイイイイイッ!!
「ん゛ギャああああああああアアアアアアアアっ!?」
ドチュグチュブチュベチョッ!! ブッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア……!!
「……!! ……! ……」
…………。
「ふぅ……スッキリ」
【リーダー山賊討伐! BP+30】
「ギュインギュイン!(おっコイツ結構ポイント高いな!)」




