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転生したらチェーンソーだったのでスキル強化で最強を目指す!  作者: ふぃる汰


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57 狙われたベニーだぜ!



「ウッサウサウサ! ウサウササ~!」



「ベニー、何言ってるか分からない」



「ギュルルンギュルルンギュルルンルン(ウサウサはもはやウサギの鳴き声でもない気がするぜ)」



 人魔人間の特殊能力により、メタモルフォルムという魔物のような姿に変身したベニー。

随分と凶暴そうなウサちゃんになっちまったが、鳴き声を聞いてるとパチモン感がすごい。

ウサギはウサウサって鳴かねえよな?



「チャウンシーのメタモルフォルムと、全然違う」



「……メタモルフォルム、もとのまもの」



「人魔人間を構成する魔物の種類によって、メタモルフォルムの姿も変わる?」



「……そゆこと」



「ウサウサァ!」



「ブロロロン(なるほどだぜ)」



 メタモルフォルムは元となった魔物によって変わるから、ヴォルフグールと人間を組み合わせた人魔人間のチャウンシーと、グリムラビットと人間を組み合わせたベニーだと違う姿になって当然ということだな。



 それにしてもベニーのやつ、さっきからウサウサしか喋らねえな……やっぱメタモルフォルムになると理性がなくなっちまうんだな。



 ダダダダダッ……!



「こっちだ!」



「あの沼地にいるぞ!」



「さっきの人たちが、戻ってきた」



「ウサウサ!」



「……うま、めし」



「ドッドッドッド(馬は食べちゃだめだぜチャウンシー)」



 街道の南側から、沼地に馬をけしかけるだけけしかけてから逃げて行った2人組の男たちが戻ってきた。

しかし今回は仲間を引き連れていて、戻ってきた男たちを含めて3頭の馬に2人ずつ、計6人の武器を持った男がやってきた。



「あれ? あの魔物がいねえな……」



「ついさっき囮に使った馬を食ってると思ったんだが……」



 男たちは慎重に沼地へ近づいてくる。

しかし、そこにいるはずの魔物が見つからないのか、不思議そうな顔でこちらに話しかけてきた。



「なあ嬢ちゃんたち、さっきそこで魔物を見てたよな?」



「ウサ?」



「って、なんだコイツ!?」



「見たことねえ魔物がいるぞ!!」



「グリムラビットの変異種とかじゃねえか!?」



「ウサウサッ!?」



 沼地の近くにいたオレたちに話しかけてきた男たちが、メタモルフォルムに変身中のベニーを未発見の魔物だと勘違いしてはしゃぎだす。 

人の姿に戻っていたチャウンシーは魔物と認識されなかったようだけど、これはちょっとマズいことになりそうだぜ……



「おい、コイツがさっき言っていた沼地の魔物か? 写真と随分違うじゃねえか」



「いや、こんなちっこいやつじゃないが……」



「この際コイツでもいいんじゃねえか? 見たことねえし、地下オークションに出せば高く売れるだろ」



「(もしかしてコイツら、地下オークションとやらで売るための魔物を探してるハンターってやつか……?)」



 それで沼地にいたチャウンシーを捕獲するために仲間を呼んできたら、チャウンシーの代わりにメタモルフォルムのベニーがいたから捕まえようとしてんのか……?



「この子は、わたしの仲間。捕まえちゃだめ」



「はあ? 魔物が仲間ってなんだよ、嬢ちゃんの使い魔か?」



「そういうわけじゃない」



「じゃあいいだろ。おい、捕まえるぞ!」



 ちょっとマズい展開だぜ……ここでメタモルフォルムを解いて元の姿に戻ったらそれはそれで珍しいから捕まっちまいそうだ。



「……ベニー、つかまえる、だめ!」



「ブォン、ドッドッド……(お、おいチャウンシー……?)」



 ボキッバキッ、メキメキ……!



「ヴォオアアアアアアッ!!」



「えっ?」



 ベキッ!! ベチャッ!!



「…………」



 ドチャアッ……ベチャベチャッ。



「「「……は?」」」



「(あ~あ、やっちまったぜぇ)」



 ベニーを捕まえようとしていた男たちの前にチャウンシーが立ちはだかり、メタモルフォルムに変身して先頭にいた男2人の頭を横殴りにした。

チャウンシーの強烈な一撃をくらった男たちは、2人まとめて首がもげ、血を吹き出しながら息絶えた。



「こ、こいつ……沼地の魔物だ!」



「お、おい! 戦闘準備っ!!」



 しょうがねえ、こうなっちまったら……全員まとめてぶっ殺すしかねえよな!



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