24 馬車を襲った賊をぶっコロすぜ!
「オラオラオラァ! 死にたくなけりゃさっさと馬車から降りなァ!」
「お、お父さん……っ」
「くっ……!」
ハワラタシティに向けて旅を続けていたオレたちだったが、いきなり馬車が賊に襲われて足止めをくらっちまった。
まったく……ビギニー伯爵の屋敷を燃やしてアナベルを攫った山賊といい、異世界は悪いヤツがいっぱいだぜ。
「数は3人。武器はボロボロのナタと釘が刺さったこん棒、1人は手ぶら。全員ヒョロヒョロガリガリの体格で、おそらく栄養状態はあまり良くない」
「ドッドッドッド……(食い扶持に困った野盗ってところか……)」
たしかに、洞窟にいた山賊たちより生活が苦しそうな見た目をしてる気がするな。
目も血走っていて、とにかく腹が減ってそうだ。
「へっへっへ……この辺りをナワバリにしてた山賊どもが数日前から姿を見せなくなった。今がチャンスだァ……!」
「な、なあオヤブン、あっちの女はオイラが貰ってもいいか?」
「ダメだダメだ。オレ様が楽しんだ後に貸してやらあ」
おいおいおい……あの野盗ども、なんだか随分とゲスい相談をしてやがるな。
荷馬車を奪うだけじゃなくてルヴィも攫おうとか思ってんのか?
「に、荷馬車はくれてやる! だが、娘だけは渡さんぞ……!」
「お父さん……っ」
ルヴィを抱きしめて庇うジョー。
さっきの身の上話を聞かされたばかりで、この状況はちょっと見てて苦しいな……よし、さっさと野盗どもをぶっ殺すか。
「__マッサツ」
「そうだね、ぎゅいぎゅい。こいつらを抹殺しよう」
「アナベルちゃん……ぎゅいぎゅい……?」
アナベルがオレを装備して、馬車から降りて道を塞ぐ野盗たちの前に姿を見せる。
「なんだ、荷馬車の中にもう一人乗ってやがったのか」
「ひゃっひゃっひゃ、こっちも可愛いじゃねえかァ……」
「お、オヤブン! オイラこっちの子がタイプだ! この子はオイラが貰っ」
ギュイイイイイイイイイイイイイイイイイイインギュヂヂヂヂヂヂヂヂヂヂブッジャアアアアアアアアアアアアア!!
「……ァ゜ッ」
グチャッ! ボトボトボトッ!
【野盗討伐! BP+10】
「まずは1人、抹殺完了」
「ブォンブォン!(伐採ポイントゲットだぜ!)」
…………。
「「えっ?」」
近寄ってきた野盗の首に思い切りチェーンソーを叩き付けるアナベル。
エンジンをフカしてフルパワーで回転する鎖刃を首元にくらった野盗は、何も分からず血しぶきを噴き上げて絶命した。
「アナベル、ちゃん……?」
「野盗を、1撃でぶっ殺しちまった……」
「あと、2人」
「ドッドッドッド、ブォンブォオオオン!(ちょっと待っててくれよな。すぐに片づけちまうからよ!)」
ギュイン……ギュインギュイイイイイイイイイイイイイイイイン……!!
「オ、オイオイオイ……待ってくれ、何なんだよォ……ソイツは何なんだ」
ギャリギャリギャリギャリギャリブジュジュジュジュジュジュジュジュッ!!!!
「ぎ゛ゃ゛あ゛ああああああああああああっ!?」
グヂャヂャヂャヂャヂャヂャヂャヂャアアアアアアアアアアブジュルルルウウウウウウウウウウウウッ!!!!!!
「~ッ! ッ!! ……ッ」
ドシャッ!! バチャバチャバチャッ!!
【野盗討伐! BP+10】
「……あと、1人」
「ふ、ふざけんなァ……オオオ、オレ様の子分をっ……ふざけ」
ギャイイイイイイイイイイイイイイイイイイガゴンッ!! ヂュリイイイイイイイイイイイイイッ!!!!
「ン゛ギャ゛ア゛アアアアアアアアアッイ゛ダ゛イ゛イダイイダイイイイイイイイイイイイイッ!!」
「リーダーはちょっとだけ太ってるから、ちょっとだけ耐えるね」
「(苦しみが長引いてドンマイだぜ!)」
グチャグチャグチャグチャグチャブチブチブチブチィ!! ブッシャアアアアアアアアアアア……!!!!!
「……ォ、ァァ」
バチャンッ!! ビチャビチャッ!!!!
【オヤブン野盗討伐! BP+15】
…………。
「野盗、抹殺完了」
「ギュインギュイン!(街道の治安は守られたぜ!)」




