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200話(最終話) 神の箱庭

 この世界には2つのおかしな点がある。


1点目

 宝珠が分離可能であることが、そもそもの欠点でもある。

 昼夜のみの世界であれば宝珠をめぐる争いは起きなかった。昼夜の世界ならではの争いのみである。

 だが分離できたことで、昼のみの世界、昼夜の世界という2つの世界が存在し、それを許容できない勢力との争いも生んでいた。


2点目

 天上人が極端に闇を忌避する種族であること。

 天上人自身も書物に記していた。

 なぜ夜のある世界で夜に適性のない我々が存続できたのか不思議であり、このような欠点を抱えていては、絶滅してもおかしくない、と。

 だが実際に絶滅することなく、存続している。


 この2点のおかしな点が今回の騒動を巻き起こし、今後もこの世界に同様の騒動を巻き起こす種となっている。


 この2つの"何故"の答えは、簡単に言ってしまえば神の仕込んだものだから。

 大司祭が天球管理装置で昼夜の世界に改編したときに表示された文字列の1つに "天球モード" というものがある。

 この世界を作ったときから宝珠が分離されることを見越して天球が作成されていたこと、そしてそもそも天上人を使って宝珠を分離させる気でいたからこその"天球モード"であった。


 今回の騒動は、古代の浮遊大陸人である天上人が、宝珠を分離して昼のみの世界を作ったことで始まり、これが争いの種となった。大司祭が事件を発生させた形であるが、これは結果であって原因は神がそうなるように世界を、そして人種を作成したからに他ならない。

 神の意図しない出来事については神の使いを遣わすことで調整し、昼だけの世界と昼夜の世界の交代劇を延々と繰り返す世界を神は造ったのだ。

 それはつまり、この世界の人々にはこの騒動が将来にわたりついて回る事柄ということでもある。

 平穏が永続することのない世界。それがこの世界のコンセプトだった・・・



 神によって造られた世界。

 自分の思い通りに世界を転がすその様は、まさに"神の箱庭"であった。



 これにて本編は終了です。

 この後はおまけとなります。

 バッドエンドみたい感じなので、ハッピーエンドも一応おまけで作成しました。

 あとは神様って何者?という部分のネタバラシもおまけでやります。


 約1年、お付き合い頂き、ありがとうございました!

 初投稿作品であり、色々拙いところがございますが、ここまで書き続けられたのも、読者があったからこそです。重ねてお礼申し上げますm(__)m

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