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巫女姫の苦悩



 それは正式に聖女と認められる前、


 聖女姫がまだお転婆王女だった頃の一幕。







 大陸トップに君臨するフィリアム王国では日々、膨大な物資と情報が行き交いしている。城内もまた多忙を極めていて、使用人もこの時生まれて間もない王子の世話に追われていた。




「それにしても大丈夫かしら。王妃様が亡くなられてから陛下の体調も芳しくないのに」


「幾らエリナ様が聡明といってもこの前10歳になられたばかりよね? ほんの一部だとしても王事を代行するなんて早過ぎるわ」


「……」ゴソゴソ


「第二王女様はどう? あまり見たことはないけど女神様から聖女の称号を与えられたのよね」


「…!」


「それこそ期待し過ぎよ。同じ年頃のエリナ様ほど優秀じゃないって聞くし」


「ッ――」


「しっ! 誰かに聞かれたらどうするの」




 その頃はやはり其処かしらで国の未来を憂う話が聞こえてきた。まだ若かった王妃の崩御と、心労により度重なる王の体調不良。そして残された幼い王子と王女姉妹。不安に思わない方がおかしい。




「貴女達、口ではなく手を動かしなさい」


「やばっ」


「全く……あら? ベリト様はどちらに」


「へ? 今はベビーベッドに……ってああーーっ!!」


 


 だから話に夢中になるあまり大事な王子を取られるのだ。それも自分達で幼いと言った女の子相手に。



 アルシェ様ーー! 王子をお返しください~!!





「……」タッタッタッ


 馬車が通れそうなほど広いゴシック建築の廊下を、赤子を抱えた幼子が走っていた。


 その小さな腕にようやく首が座り始めた乳児が収まっているという事実に、大人が見てたら卒倒するかもしれない光景を生み出した元凶は子供特有の怖いもの知らずか、はたまた事の重大さを理解してないのか迷いない足取りで廊下を進んでいく。



「あ、分かれ道」



 幸か不幸かここまで誰とも会わずに来た二人(実行犯は1人)。しかし順調だった足が止まり、行く手に四辻の選択肢が現れる。



「えっと、どうだっけ……ん、【聖者の瞳】」



 少女は眼に力を通し、最近安定して発動できるようになった能力を行使する。するとどうだろうか。少女は止まったままなのに、視界だけが歩みを再開しその道を進んだ場合の未来が視えるではないか。


右。巡回していた兵士に見つかり応援を呼ばれる。

左。掃除中のメイドと遭遇し赤子を取り上げられる。

真ん中。書類を運んでいた文官とぶつかる。腕に抱えた子が泣き出してしまう。


 更に霊力を注ぎ込めばその先の結末をも見通すことができ、どの道を選んでも結局は連れ戻されていた。何処かに行くのを待っても右から来た兵士に発見されてしまう。


 少女が視るのは予定調和の運命。その瞳には本来定められた世界線しか映さないが、未来とは表裏一体だ。確定未来もあれば回避可能な運命もある。

 ただしそれを行うには自分以外の強い意志が必要だ。少女の存在は既に算出された運命に取り込まれているため、どう行動を起こしたところで覆ることはない。まさか腕の中の赤子に奇跡(それ)を期待するわけにも行かないだろう。



「う~~~ん」



 つまりは詰み。しかし少女は諦めなかった。

 小さな首を愛らしく傾げると、長考を経て一つの選択をする。







「着いた」


 数分後、そこには目的の場所へと辿り着く王女の姿が。少女の腕には変わらず小さな王子が収まっており、何とあの状況を捕まらずに切り抜けてしまったのだ。


「ア、アルシェ様!? どうしてこちらに!」

「それにベリト様まで! 一緒に連れて来ちゃったんですか!?」


 青天霹靂とはこの事か。明らかな問題案件をまさか追い返すわけにも行かず、かと言って引き留めるには荷が重すぎる相手だ。



「姉さま、居ますか?」



 あの四辻をどう突破したのか。普通に道を選んでもダメ、待っていてもその内見つかる危機的(?)状況を。


 答えは簡単、押してダメなら引いてみろに倣って一度後退したのだ。四辻の道筋から唯一残っていた選択肢を選ぶと、巡回兵をやり過ごしてから再度未来を予知した。


 すると進路を塞いでいたメイドが別のところに行き、それから誰とも会わない運命を観測したため十字路を左折し今に至る。




「エリナ様は明日の会議に向けてお休みになられておいでです。だから今はその……」


「……」



 無言。まるで部屋の中を見透かさんとばかりにジッと扉を見つめる。



「ふぇっ」


「へっ」

「は?」



 そして泣いた。いきなり目に涙を溜めて泣き始めた。



「う゛え゛えぇーーん! ね゛え゛ざまぁーー!!」


「びえええーーーん!!」


「えええッ~~~!!?」



 更にはその声につられてもう一人も泣き始める始末。気持ちよく寝ていた所を叩き起こされたのだから赤ん坊は何も悪くない。同じく何もしてないのに泣かれる守衛は可哀想だが。


「ふええ~~ん!!」

「びええ~~ん!!」


 音の相乗効果により二人の声は廊下中に響き渡った。声に反応し顔を覗かす通行人、声の主を察して現場に駆け付けるメイド達、オロオロと慌てふためく兵士が二人。しかし身分の違いが邪魔をして中々事態を収められない。

 相手は女神から称号を与えられし聖女とまだ言葉も話せないが王太子だ。最悪の場合、声掛け一つ間違えば物理的に首が飛びかねない。


 徐々に人が集まるも皆があたふたする中、ようやくその状況を打破する存在が顔を出した。



「はあ全く、ゆっくり休むことも儘ならないわね」



「嗚呼っ、エリナ様!」


「姉さまっ!!」



 この二人を抑えられるとしたら世界広しと言えど同じ王族しかいない。目的の人物が釣れた途端ピタリと泣き止み、大勢の間を縫うようにすり抜けた。目の前まで来ると弟諸共飛びこんでジャンプし、衝撃を受け流しながらも迎え入れる。



「またベリトを攫ってきたのね。危ないから供を付けなさいって何時(いつ)も言ってるでしょ」


「姉さま、姉さまっ」


「………はあ」



 聞く耳どころではない妹に頭を押さえた。皆が期待の目を向ける中、自室へと招き入れて無理やり騒ぎの終息を図った。



「あとは私で何とかします。全員持ち場に戻りなさい」



 それだけ言って扉を閉めると、城内は再び静けさを取り戻した。








◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇








「んっ」


 艶やかな声が空気に溶け込み、浅い睡眠から覚醒する。

 部屋に掛けられた時計を見れば眠ってからそれほど時間は経っていない。それとベリトに膝枕したまま寝ていたからか足が痺れを訴えていた。


「私は……あのまま寝てしまったのね」


 この世界の人なら誰でも一度は想像するであろうエリナの自室。大陸一の王女らしく煌びやかな内装を普通はイメージするだろうが、そこには夜通し作業を進めるための机や衣装ケースなど必要最低限のモノしか置かれていない。


 女の子の秘かな憧れも、実際のところ無駄を省きたい彼女の性格を示しているに過ぎないのだ。


 その中で数少ない趣向を凝らした天蓋付きのベッドに、部屋の主たるエリナと弟のベリトが横になっていた。正確に言えば寝ているのはベリトだけで、エリナの方は膝枕をしてあげながら子守唄を聴かせている。

 さっきまで不安に瞳を濡らしていたが、彼女の紡ぐ心地好いメロディーに促されスヤスヤと寝息を立てていた。


「夜も眠れていないというのは本当だったようね。こんなに疲れた顔して」


 髪を一房だけ掬いそれをサラサラと流すように戻した。まるで母親のように――事実ベリトには片親代わりとしてこれまで振る舞ってきている。


「今回ばかりは大目に見ましょうか。人前で泣くのも我慢してたみたいですし」




 九年前――エリナ達三人の産みの親である王妃は無茶を承知で弟に生を授け、自分はこの世を去った。それからというもの責務に追われる父に代わって何かと手の掛かる二人の面倒を見ていたのだが、いつの間にか弟は自分と母を重ねるようになっていた。

 否、そう言うと語弊があるかもしれない。本当の母親というものを知らないベリトは一般的なイメージから成る理想の人物像に、十以上年の離れた自分を当て嵌めたのだ。


 それに気付いたのはわりと最近。大きくなるにつれてアルシェと自分とで甘え方に差が生じ、妹の前だと見栄を張るようになったのが自分だとそれがない。どころか前にも増して酷くなっている気もする。


「ごめんなさいベリト、貴方に優しくできない不器用な姉を赦して。寂しい思いをさせてるでしょうね。だけどこれだけは信じてほしいの。私は今も貴方を愛してる」


 けれどいつもはそんな期待に応えれないから、今回ばかりは思い切り甘やかそうと決めた。産まれた時にしか受けられなかった母の愛情を、代わりに注ぐように。


「だから泣いちゃダメ。あの子は必ず連れ帰る。そしてまた皆が笑顔でいられるようにするわ――〖巫女姫〗の名に誓ってもね」


 寝ついた今も髪を撫でる手は止めず、暖かな眼差しで健やかな様子を見守っていた。それで自然と固まっていた表情筋も綻ぶ。




『うむ、中々に良い心掛けだ! それにしても久しいな、お主がこうも自分の気持ちを表に出すのは』


「――っ!!」



 そんな時だった。ベリトと二人しかいない筈の部屋で、彼以外の声が聞こえてきたのは。気が緩んだ所に不意を突かれ肩どころか大きく膨らんだ胸まで上下した。



『最近では我にさえ打ち明けないから心配でならなかったぞ。やはり姉弟の絆が善いようだな!』



 寝てるとはいえ一切の反応を見せない様子のベリト。どうやらその声は彼女にしか聞こえてないらしく、折角緩んだ表情が険しさを帯びて何を捉えるでもなく虚空を睨み付けている。



「エスタ様、いつからお目覚めに?」


『当然最初からだ。人間が奸計を巡らすのは興味深いからな…今回は気を遣っていたに過ぎない』



 まあ退屈ではあったがな、と冗談のような余計な声も聞こえてきた。そしてやはりベリトには聞こえていないようだ。エリナはこの現象について特に疑問は感じないようで、嫌々ながらも慣れた様子で会話を続ける。



「そうですか。ノイズが無く快適だったので惰眠でも貪っているのかと思ってました」



 遠回しに何時もそれだけ静かにしてくだされば助かるのにと口撃する。元々アルシェに比べて言い方に棘があるが――というよりアルシェがエリナの真似をした――、今はそれが特に顕著だった。



『フハハハハ! そう褒めるな。何せ我は空気の読める雄だからな!』


(褒めてないですって)



 珍しく感情を前面に出してここぞとばかりに不満をぶつけるが、当の本人に堪えた様子はない。それに頭を抱えながら心の中で本音を綴る。



『沈黙は金というのが分かった。お陰でこうしてお主の本心が聞けたのだから』


「そうですか。では私が死ぬその時までずっと黙っていてください。そうすれば本音の一つや二つ聞けるでしょ」


『ぬうっ、ならぬぞ! 我は再び地上へと戻るのだ!?』



 その後も何やかんや言っていたが聞き流して話題を先の会議に持っていく。理由はどうあれ起きていたなら好都合だ。



『それよりもだ、どうやら釣れたようだぞ。まあ龍の娘が動くと聞いて随分動揺していたしな。お主が宣言した時の顔、滑稽だったぞ』


「それが見たかっただけでしょう」



 大きく息を吐いてまた頭を抑える。今回の聖龍が動く云々について、実はエリナが提案したのではなくむしろ逆――会議に出席していた者達と同様に彼女も本人(本竜?)から聞かされた側だったのだ。この流れはエリナとしても不本意と言える。


 確かに人の手で捜索網を張り巡らすよりも早く確実だろうが、彼女(・・)()離れる(・・・)リスク(・・・)を考えると諸手を挙げて喜びづらい。まあ決まってしまったことを今更どうこう言うつもりも無いが。



「それよりも……あの話(・・・)は本当なんですね」


 あの話…? と分かってなさそうな返答が聞こえてくるが強引に話を進める。




「自分の言葉にもう少し関心を持ってください。(アルシェ)の霊力が変化しているという話です」


『おお! そうであったな、誠にその通りだ』


「本当に忘れてたんですか」

 

『緩やかではある。しかし確実に霊力の質そのものが変わってきている。おかげで気配が辿りづらい』


「ゆっくりならその都度記憶していけば良いのでは?」


『それが魂核(コア)を持たぬ者ならそうだろう。だが「発現者」の霊力変質は最早その域でない。一つの物質が別物へと置き換わっていくといえば分かるだろう』




 今はまだ良いが…このまま変質が進めば見失うのも時間の問題だ。そうなれば追跡は困難となり、アルシェの居場所を知る手掛かりが絶たれるということだ。

 つまりそれを迎える前にアルシェを回収できなければ最終手段に打って出るしかないということ。それはこの国だけでなく――自分や家族、ひいては世界(・・)()()()もアルシェを失うことだけはあってはいけない。



「しかし【嫉妬】の変質ですか。只でさえ厄介なのに」


『悪い予感しかしないな。我の時も中々だったが、ヒト(・・)()()()()()戒禁など無事では済まな…』


(……)


『ああいや、少々不躾だった』


「気にしないで下さい。私も皆も覚悟はできてます。今は命があると分かるだけで安心できます」


『う、うむ…』



 声の主は己の注意不足をこの時初めて嘆いた。エリナは今でこそ気丈に振る舞っているが、最初の頃など不安で夜も寝られなかったのを知っている。

 人目を忍びながらこっそりと枕を濡らし、ひたすら妹の無事を願い続けていた。その痛みをほじくり返してもただ辛いだけだろう。




――妹からは決して目を放さぬことだ。この国を護りたいならな




 彼からこの言葉を受け取った時、私はまだその意味を理解していなかった。


 いや、言った当人でさえその時はまだアルシェの【戒禁】を計り兼ねていたのだろう。そうでなければ目を放すな等という曖昧な指示ではなく流石にもっと具体的な提案を寄越したはず。


 故にこの一言だけで全てを推し測るのは不可能だし、仮に出来たとしても政事を治める立場になかったあの頃に防げたとも思わない。それでもその言葉通りアルシェの面倒は見てたのは成り行きによるものだ。


 病気の母と多忙の父。この二人に挟まれ幼くも気遣いのできた妹は、当時手持ち無沙汰だった私の隣を陣取って決して離れようとしなかった。何をするにしてもアヒルの子みたく四六時中傍にいたので先の指令にも苦労した覚えは無い。



 だがそんな中で異常は起きた。最初に壊れた(・・・)のは私達からすると親戚にあたる貴族の娘。女は血走った眼を自分と妹に向け、兵に押さえられながらも必死に手を伸ばしていた。


「もうウンザリなのよ! 他人と比べられてっ、愛想尽かれて! 挙げ句の果てに私の男まで奪うなんて!」


 その時の事は鮮明に覚えている。その時はアルシェを後ろに隠し耳を塞いでいた。幼かった妹には聞かせられないくらいの罵詈雑言がその時放たれたのだ。

 およそ名高い令嬢に似つかわしくなく怨嗟の声をぶちまけ、自分達を睨むその顔は鬼気迫るものがあった。場は騒然となるが、怒りで我を忘れた女は自分が何をしているのかも理解していない様子だった。

 それだけの感情をぶつけられれば、彼女の憎しみが如何程のものなのかも窺い知れる。



(これは…なに?)



 しかし直接の面識は数える程しかなかった筈。だからどうしてこれだけ恨まれるのかが分からなかった。自分達は普通に過ごしていただけだというのに。


「アンタ達なんか、いなければよかったのよ!」


 その心からの叫びが今も胸の内で燻っている。

 後から聞いた話ではどうもその女、家柄とその容姿で周りからチヤホヤされて生きてきたらしいのだが、国中で私達の噂が立ち始めると次第に見向きもされなくなったのだとか。それで逆恨みしあの凶行に走ったという。



(でも…それだけであんな後先考えず行動するかしら? わざわざ自分の身を貶めるような真似をしてまで)



 あのまま押さえてなければ本当に自分達を亡き者としていたに違いない。それほどの憎しみをエリナならまだしも、言葉を覚え始めたばかりの幼児(アルシェ)に抱くか甚だ疑問だった。

 女神の加護を授かったとはいえ、それだけで人生を棄てるような愚行を犯すなど到底理解できるものではなかったからだ。


 結局その娘は勘当されその日以降の事については行方が知れなくなった。周りも元々そういう妄想癖があったからと深く考えずに時は過ぎた。


 今思えば、あれはほんの前兆に過ぎなかった。彼女をそうさせた原因――アルシェの持つ【嫉妬】が時を重ね蓄積されるものだと知るのはその数年後。


 国を越えて他国の人間にまで猛威を奮ったのが確認されてからだった。





………

……





『そういえばお主の妹といる筈の勇者とやらはどうする。そっちの都合だと必要になってくるのだろう?』


「…あぁ勇者ですか。そっちは別に。最悪他の者を代わりに立てますので」



 咄嗟に話をすり替えてこの重たい空気の払拭を試みた。その意図に気付き一瞬呆けたものの、差し出された助けに乗っかってまたいつものようなやり取りへと戻っていく。



『ヌゥ? 随分とあっさりだな。あの者達と話を聞いてる限りでは最優先に上げられていたではないか』


(確かに勇者は必要ですよ。体面上は(・・・・)ですけど。そもそもアレが無意味だと教えてくれたのは他ならぬエスタ様ではないですか。世界のシステムが分かっていて特別目をかける必要もないでしょう)


『まぁその通りではあるな。特殊保持者が何人いたところであの迷宮は攻略できん』



 勇者に与えられた役割。それは迷宮の奥底に封じられた〖精霊姫〗を救い出し、新たな契約者として認められること。そして契約した勇者が自国のであれば、その国は他の国に対し大きな影響力を持つだろうと云われている。


 しかしエリナはその裏にある〝真実〟を知っている。


 勇者を迷宮に潜らせても攻略が不可能という事実を。


 多くの国や州が自国の利益のため血眼になって攻略を目指す中、それを無意味と言ってのけた。いくら頑張ったところで結果は知れてると断言できる。

 勿論人前ではそんなこと言わず王女としての立場から勇者に期待している風を装うが、心から応援できるかと言われれば答えはNOだ。せいぜい未到達領域に踏み込んでくれれば上々、といった感じで全く期待していない。



『少し憐れに思えてくるな。茶番のために喚ばれた勇者や、決して届かぬ理想に縋りこの七百年を過ごしてきた者達が』


(私も…その真実さえ貴方から伝えられなかったらアルシェと同じように勇者を崇拝していたのかもしれませんね)





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