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異世界における事務員さんの需要  作者: 向日葵
新開発編 新しい顧客を開拓せよ
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23/25

担当の者に確認いたします


感想をいただいておりました(歓喜)

続きを書く力になります(歓喜)

待っていてくださる方がいるということが本当に嬉しいです(泣)ありがとうございます。(泣)





「スナイデル·····ですか?まあ、はい名前くらいは知ってますが」



スナイデル国はここ、サンディーン国のお隣の国で、なんでも戦争に次ぐ戦争を起こし領地を勝ち取りまくっているとか。何度もこちらから遣いを送っては説得を試みているらしいけど失敗に終わっていると、ダンセンさんが教えてくれた。お隣である我が国が狙われないのは大国であるが故に勝ち目が無いという事が相手にもしっかり分かっているかららしい。なんて物騒な国なんだと背筋を震わせたのも記憶に新しかった。

しかし何故ここで近隣の国の話が?不審に思いながらも彼女を見つめるが、高慢な表情そのままにフンと鼻を鳴らした。



「良いこと教えてあげるわ」



なんだかとてつもなく嫌な予感がした。彼女の表情、自信あり気な話し方、隣国というワード。



「あなた、スナイデル国に引き渡される事になるわよ」



おかしくて堪らないといった様子でそれでも上品にクスクスと笑う彼女に私はピシリと固まってしまった。お別れ会してあげるわね、と肩に軽く触れた彼女は私がからかった時とは真逆の表情で颯爽と去っていった。




は?引き渡される?私が?隣国に?

なぜ?????



頭の中はハテナで埋め尽くされた。邪魔になったのか?私が?『異空の迷い人』はそれなりに重宝されると聞いていたけど違ったのか。それなりに神殿にも騎士団にも貢献してきたつもりだったけど。でもあの陛下に限ってそんな事言いそうにないな。それとも、ちょこちょこと私に会いに来ていたのも品定めか何か·····?それにしては回数が頻繁過ぎるような·····


うーんと悩むこと数分、あの小娘の一言が真実かどうかも分からないという事にようやく気づいた私は、ぐるりとその場から方向転換して来た道を引き返すことにした。事情を誰よりもよく知っているであろうあの人に真実を聞くことが1番早いと感じたからだ。


急ぎ足で自分の職場に戻ってきた私は、以前陛下にもらった魔紙で出来た白いメモ用紙を1枚取り出した。このメモ用紙は折り紙で飛行機を折ってから、翼の部分に送り先を書き込み飛ばすと書かれた主の元へ飛んで行ってくれるというビックリ商品だ。


なんでも100年前に来た日本人の迷い人が子供達に折り紙を教えたのがきっかけで生まれたものだそうで、ここの国の人達は飛行機を見た事が無いから、商品名としてこの魔紙の事を『ヒコーキ』と呼んでいる。



お話したい事がございます。


カスミ・ノザキ



それだけを書いて飛行機を折っていく。ダンセンさんにこの魔紙の事を教えて貰っと時に、私が誰にも教わらずに飛行機を折れたものだから酷く感動していたのを思い出した。「お前もニホンジンなんだな」と。


飛行機の端に小さな字で陛下の名前を書き、部屋の中で軽く飛ばした。すると、飛行機は私の手を離れた瞬間にパッと消えてなくなる。これで陛下の元へ無事届くはずだ。


実は陛下に魔紙を飛ばすのはこれが初めてだった。私が陛下を呼び立てるなんて畏れ多いことできないし、それに頻繁に足を運んで下さることもあって聞きたい事はそこで聞いてきたため不要でもあった。陛下はいつでも飛ばしてくれていいからな!と言っていたしまあ怒られはしないだろう。


今回の件はちょっとトップに話を聞かなきゃ納得出来ない。




「本当だったらブチギレてもいいよね」




ぼそっと口からでた独り言で私も結構頭にきているのだなと冷静に思った。



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