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英雄は世界を救う。でも、世界を住みやすくするのは八百屋でした ~勇者も魔王も悪の組織も常連です~  作者: 伝説の男前
異世界との窓

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閑話その一「宇宙防衛隊、募集に応じる」

「——魔族が——四千では——足りませぬ——!」





魔術師の——嘆きが——地下に——響いた——ある日。






「——ならば——世界中に——触れを——出しやしょう」






駄々丸が——扇子を——広げた。






「——"魔力の——ある——者——求む"、とね」








——そして——三日、後。






——空が——裂けた。







——ドンッ! パァン! と。






理由の——ない——爆発と、共に。






——五人の——男女が——降り立った。







「——地球の——平和は——我らが——守る——!」






「——宇宙防衛隊・スターガーディアン——!」







——赤。青。黄。緑。桃。






五色の——衣装に——身を——包み。






——見事に——ポーズが——揃っていた。







「——おお——! 来て——くれたか——!」






光の勇者が——歓迎した。






「——して——貴殿らの——魔力は——いかほどだ——!」







「——魔力? そんなものは——ない——!」






赤が——胸を——張った。






「——だが——変身が——できる——!」






「——変身?」






「——見よ——! スター——チェンジ——!」








——五人が——一斉に——ポーズを——取った。






——背後で——爆発が——起きる。






——光が——渦を——巻く。






——衣装が——舞う。







「——おお——! 派手——だな——!」








——だが。






——変身は——終わらなかった。







——一分。





——二分。





——三分。







「……まだ——やって——おるのか」






「——長い——ですね」







「——おい——! 変身は——まだか——!」






「——待て——! 今——三人目だ——!」






「——一人ずつ——やって——おるのか——!?」








——五分、後。






——ようやく——変身が——終わった。







「——待たせたな——!」






「——五分も——待ちました——!」






誠が——ツッコんだ。






「——あの、変身の——間——敵は——待って——くれるんですか?」






「——待って——くれる——!」






「——いい——敵ですね——!」








「——へえ、旦那がた」






駄々丸が——のっそりと——進み出た。






「——一つ——伺いやすが」






「——なんだ——OLD——MAN——!」






「——変身、なさると——何が——できるように——なるんで?」







「——力が——三倍に——なる——!」






「——ほう。変身に——五分——かかって——三倍で——ござんすか」






駄々丸は——扇子を——ぱちり、と——閉じた。






「——うちの——鬼族は——変身——なしで——十倍——出やすが」







「…………」






「——おうよ——!」






グランデルが——のっそりと——岩を——持ち上げた。






「——ほれ。こんな——もんかァ」







「…………」






「——我らは——なんの——ために——変身を……」






青が——膝を——ついた。







「——まあまあ——! 皆さん——麦茶——どうぞ——!」






誠が——慌てて——取りなした。






「——変身は——かっこいいと——思いますよ——! 見てて——楽しいですし——!」






「——楽しい——だけか——!」








——ちなみに。






彼らは——結局。






——設営と——荷運びを——担当した。






——変身は——せずに。







「——変身すると——五分——止まるので——効率が——悪い、と——判明——しました——!」






魔法使いが——配信で——報告した。






「——コメント——"それはそう"、"知ってた"、って——!」



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