第238話「貫く、光」
神様の——月の力が。
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繋がりの、陣の、光に——注ぎ込まれた。
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その、瞬間。
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——ヴォォォォォォォォォォォォン!!!!!
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繋がりの、陣の、光が——一段と——眩く——輝きを、増した。
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「押し返してる……!」
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桜庭が——絶叫した。
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「繋がりの、陣の、光が……! 星喰いの、光を……押し返してる……!」
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拮抗していた——均衡が。
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今度は——繋がりの、陣の、側へ——傾いていく。
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「よそ者の……ガン。皆の……繋がり。神様の……月の力……」
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誠は——渾身の、力で——繋がりを——束ね続けた。
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「全部……一つに……なった……! これが……本物の……"ガン"……!」
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繋がりの、陣の、光が——星喰いの、光を——押し返し。
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じりじりと——天へと——押し戻していく。
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「もっと……! みんな……! もっと……一つに……!」
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誠は——世界中に——呼びかけた。
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世界中の、仲間が——一斉に——応えた。
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「「「うおおおおおおおお!」」」
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その、雄叫びが——一つの、意志と、なって。
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繋がりの、陣の、光を——さらに——強く、した。
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——ゴォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!
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ついに——繋がりの、陣の、光が。
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星喰いの、光を——完全に——押し切った。
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そして——星喰いの、光を——突き破り。
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その、奥へと——一直線に——駆け上っていく。
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「本体へ……! 届け……!」
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誠は——叫んだ。
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繋がりの、陣の、光が。
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星喰いの、無数の、敵を——薙ぎ払い。
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その、最奥に、鎮座する——"本体"、へと——迫る。
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本体が——初めて——"動揺"、したように——見えた。
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その、周りの、敵を——慌てて——盾に、しようと、する。
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「逃がさない……!」
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誠は——繋がりを、通じて——照準を——寸分の、狂いも、なく——本体へと——定めた。
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「四百年前の……よそ者の、願い……! 今……果たす……!」
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そして——
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——ドオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!
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繋がりの、陣の、光が。
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星喰いの——"本体"、を。
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真っ向から——貫いた。
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一瞬——世界が——真っ白に——なった。
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そして——
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——ピシッ……ピシピシッ……
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貫かれた——本体に——亀裂が——走った。
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「やった……のか……?」
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誰かが——呟いた。
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——ピシャアアアアアアン!!!
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星喰いの——本体が。
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砕け——散った。
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そして——本体を、失った——無数の、星喰いたちが。
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一斉に——力を、失い。
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砂のように——崩れ——空へと——消えていった。
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しん——と。
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静寂が——訪れた。
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さっきまで——空を——埋め尽くしていた——無数の、星喰いが。
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一匹、残らず——消えていた。
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そして——裂けていた——空が。
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ゆっくりと——元の——青空へと——戻っていく。
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「……勝った?」
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誠は——呆然と——空を——見上げた。
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「勝った……! 勝ったんだ……!」
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桜庭が——叫んだ。
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「星喰いが……全部……消えた……! 私たち……勝ったのよ……!」
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その、瞬間。
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世界中から——歓喜の、声が——沸き上がった。
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繋がりを、通じて——世界中の、仲間の——歓喜が。
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誠の、中に——一斉に——流れ込んできた。
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「勝った……! 本当に……勝ったんだ……!」
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誠の、目から——涙が——溢れた。
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「よそ者……。神様……。皆……」
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「僕たち……やったよ……!」
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その日、誠は、後に、祖父のノートに、こう書き加えることになる。
「神様の、月の力が、加わって……繋がりの陣の、光が……星喰いの、光を、押し返した。よそ者の、ガン。皆の、繋がり。神様の、月の力。全部、一つに、なった……本物の、ガン。世界中の、皆の、雄叫びが……光を、さらに、強くして……ついに、星喰いの、光を、押し切った。繋がりの陣の、光が……無数の、敵を、薙ぎ払って……本体へ……。"四百年前の、よそ者の、願い、今、果たす!"、って。そして……本体を、真っ向から、貫いた。本体に、亀裂が、走って……砕け、散った。本体を、失った、星喰いたちが……砂のように、崩れて、消えていった。一匹、残らず。裂けてた、空が……元の、青空に、戻っていく。勝った……! 本当に……勝ったんだ! 世界中から、歓喜の声。よそ者……神様……皆……僕たち、やったよ! じいちゃん……守れたよ……この、世界を!」
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心の中に——二つの、月が——浮かんでいた。
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まだこの時の誠は知らない。星喰いを、倒した、この、勝利が——ただの、勝利では、なく……四百年前から、続いてきた……哀しい、物語に……ついに……"決着"、を、つけた、ことを。
そして——その、決着の、後に……もう一つ……果たされるべき……"約束"、が、残っていることも——今はまだ、静かに……訪れようと、していた。




