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英雄は世界を救う。でも、世界を住みやすくするのは八百屋でした ~勇者も魔王も悪の組織も常連です~  作者: 伝説の男前
なんだ、ガンって

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第235話「運命の、正午」

夜が——明けた。



決戦の——朝。



空は——皮肉なほど——晴れ渡っていた。



太陽が——燦々と——照りつける。




星喰いにとっても——そして——繋がりの、陣にとっても。




最高の——"晴天"、だった。






誠は——前線の、中心に——立った。




その、周りを——皆瀬を、中心とした——スライムたちが——囲む。




そして——世界中へと——繋がりの、糸が——張り巡らされていた。





「みんな……。準備は……いい?」




誠は——繋がりを、通じて——世界中に——呼びかけた。





各地の、戦線から——応答が——返ってくる。




「東、配置、完了!」



「西、いつでも、いけます!」



「南、準備、万端!」



「北、問題、なし!」





三千門、以上の——レールガン。




そして——世界中の——数え切れない、仲間たち。




その、全てが——誠を、中心に——一つに——繋がっていた。





「桜庭さん。刻限まで……」




「あと……一時間」




桜庭は——空を——見上げた。




「星喰いの、光は……もう……"限界まで"、集まってる。あと、少しで……放たれる」






上空。




無数の、星喰いが——集めた——太陽の光。




それが——一点に——凝縮され——目も、眩む——巨大な、光の、塊と、なっていた。





その、光は——今——ゆっくりと——地上へと——"照準"、を——定めつつ、あった。





「あれが……放たれたら……この、星が……焼かれる……」




誠は——ごくり、と——唾を、飲んだ。





「でも……こっちも……準備は……できてる」





誠は——目を、閉じた。




繋がりを、通じて——世界中の、レールガンを——"感じ取る"。





皆瀬の——集合意識が——全ての、レールガンの、照準を——誠に——伝えてくる。




三千門の——砲。




その、一つ、一つの——向き。角度。狙い。





「すごい……。全部……感じる……」




誠は——目を、閉じたまま——呟いた。




「世界中の……レールガンが……僕の……"手足"、みたいに……感じられる……」





「桜庭さん。照準の、計算は?」




「できてる。星喰いの……"本体"、の、位置……。そこへ……全ての、光を……集中させる」




桜庭は——真剣な、顔で、続けた。




「タイミングは……星喰いが……"最後の、攻撃"、を、放つ……その、瞬間」





「その、瞬間?」




「そう。敵が……光を、放つ、瞬間は……敵の……"防御"、が……最も……手薄に、なる」




「その、一瞬を、狙って……繋がりの、陣を……撃つ……!」






「分かった」




誠は——頷いた。




「敵が……撃つ、瞬間……こっちも……全力で……撃ち返す……!」






刻一刻と——刻限が——迫る。




太陽が——天の——頂点へと——昇っていく。





「あと……三十分……」




「あと……十五分……」





一同に——極限の——緊張が——走った。






「みんな……!」




誠は——最後に——世界中の、仲間に——呼びかけた。




「これから……四百年前の……よそ者の……願いを……果たす」




「僕たちの……"繋がり"、で……この、世界を……守るんだ……!」





「一人じゃ、ない……! 皆で……一つだ……!」





その、言葉が——繋がりを、通じて——世界中に——響き渡った。





世界中の、仲間が——一斉に——応えた。





「「「おおおおおおお!」」」





その、雄叫びは——一つの——巨大な、"意志"、と、なって。




誠の、中に——流れ込んできた。






そして——太陽が——天の、頂点に——達した。





正午。





——ゴォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!





星喰いの——巨大な、光の、塊が。




ついに——この、星へと——放たれた。





その日、誠は——後に——祖父のノートに、こう書き加えることになる。


「決戦の、朝。皮肉なほど、晴れ渡ってた。世界中の、レールガン……三千門以上と、数え切れない、仲間が……僕を、中心に、一つに、繋がった。目を、閉じたら……世界中の、レールガンが、僕の、手足みたいに、感じられた。桜庭さんが、"敵が、光を、放つ、瞬間が、防御が、最も、手薄。その、一瞬を、狙う"、って。刻限が、迫る。太陽が、天の、頂点へ。あと、三十分……十五分……。最後に、皆に、呼びかけた。"四百年前の、よそ者の、願いを、果たす。僕たちの、繋がりで、この世界を、守る。一人じゃ、ない、皆で、一つだ"、って。世界中が、"おおおお!"、って。その、雄叫びが、一つの、巨大な、意志に、なって……僕の中に、流れ込んできた。そして……正午。星喰いの、光が……ついに、放たれた。じいちゃん……今……全てを、賭ける……!」



心の中に——二つの、月が——浮かんでいた。



まだこの時の誠は知らない。この、一瞬に——四百年の……いや……この、物語の、全てが……懸かっていることを。


そして——次の、瞬間……"繋がりの、陣"、が……ついに……火を、噴くことも。

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