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英雄は世界を救う。でも、世界を住みやすくするのは八百屋でした ~勇者も魔王も悪の組織も常連です~  作者: 伝説の男前
なんだ、ガンって

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第231話「繋げれば、いい」

「世界中の……レールガンを……全部……繋いで……一つに、したら……?」



誠の——その、言葉に。



一同が——息を、呑んだ。



「桜庭さん! それって……可能なの?」




誠が、尋ねると——桜庭は——猛烈な、勢いで——考え始めた。





「待って……。計算、させて……」




桜庭は——地面に——数式を——書き殴った。




「一つの、レールガンが……集められる、太陽光の、量……。それを……世界中の、数……全部、合わせたら……」





やがて——桜庭は——顔を、上げた。




その、目は——驚きに——見開かれていた。





「田中くん……。すごい、わ。もし……世界中の、レールガンを……一点に、束ねられたら……」




「その、威力は……星喰いの、"本体"、を……貫くのに……充分よ……!」





「本当ですか!」




誠は——歓喜した。





「でも……問題が、ある」




桜庭は——真剣な、顔に、なった。




「世界中の、レールガンを……"一点"、に……束ねるには……全部の、砲を……完璧に……"連携"、させないと、いけない」




「一つでも……タイミングが、ズレたら……力は……バラバラに、なって……本体には……届かない」





「完璧な……連携……」




誠は——はっと、した。





「それが……"繋がり"、なんだ……!」




誠は——確信した。




「石碑が、言ってた……"数では、なく、繋がりが、必要だ"、って……! これ、なんだ……!」





「よそ者は……気づいてた……! レールガンを……いくら、たくさん、並べても……"数"、だけじゃ……ダメなんだ……!」




「全部を……完璧に……"繋いで"……一つの、意志で……撃つ……! それが……"本物の、ガン"……!」






アルフレートが——静かに、頷いた。




「そして……その、"連携"、を……"繋ぐ"、ことが、できるのは……」




「田中……お前、だけだ」





「僕……」




誠は——己の、手を——見つめた。





「お前は……すでに……世界中を……一つに、繋いでいる」




アルフレートは——静かに、続けた。




「その、繋がりを、通じて……世界中の、レールガンを……完璧に……連携させれば……」




「四百年前、よそ者が……完成、できなかった……"本物の、ガン"、が……ついに……完成する」





誠は——胸が——熱くなった。




「そうか……。よそ者は……一人だった。だから……"連携"、させる……"繋がり"、を……作れなかった……」




「でも……僕には……皆が、いる……! 世界中の……仲間が……!」





「だから……僕なら……"本物の、ガン"、を……完成させられる……!」






作戦の——全貌が——見えた。




一、世界中の——レールガンを——誠の、繋がりで——一つに、連携させる。




二、全ての——レールガンで——太陽の光を、集め——一点に——束ねる。




三、その——巨大な、一撃で——星喰いの、"本体"、を——貫く。





「これが……"繋がりの、陣"、だ」




誠は——静かに、呟いた。





「繋がりの……陣……」





「世界中の、皆が……一つに、繋がって……一つの、意志で……"ガン"、を、撃つ……!」




「これこそが……よそ者が……四百年前に……遺したかった……"最後の、術"、なんだ……!」






「ええやん、それ!」




藤原が——身を、乗り出した。




「うちら……ずっと……"繋がり"、で……戦ってきた。その……集大成、やな!」





「ワシらの……力の、見せどころや!」




グランデルも——拳を、握った。





一同に——希望の——光が——戻ってきた。





「みんな……!」




誠は——皆を、見渡した。




「刻限まで……あと、二日! その間に……"繋がりの、陣"、の……準備を……整えるんだ……!」




「必ず……この、世界を……守る……!」





「「「おおおおお!」」」




世界中の、仲間の——雄叫びが。




繋がりを、通じて——一つに——響き渡った。





その日、誠は、祖父のノートに、こう書き加えた。


「世界中の、レールガンを、繋いで、一つに、したら……桜庭さんが、計算して……"星喰いの、本体を、貫くのに、充分"、って! でも、問題が、ある。全部の砲を、完璧に、連携させないと、いけない。一つでも、タイミングが、ズレたら……力は、バラバラに。それが……"繋がり"、なんだ! 石碑の、"数では、なく、繋がり"、が、これだった! よそ者は、一人だったから、連携を、作れなかった。でも、僕には、皆が、いる。だから、僕なら、"本物の、ガン"、を、完成させられる。作戦は……世界中の、レールガンを、僕の、繋がりで、連携させて……太陽光を、一点に、束ねて……本体を、貫く。名付けて……"繋がりの、陣"。世界中の、皆が、一つに、繋がって、一つの、意志で、ガンを、撃つ。よそ者が、遺したかった、最後の、術。藤原さんが、"うちら、ずっと、繋がりで、戦ってきた。その、集大成やな!"、って。刻限まで、あと、二日。必ず……この世界を、守る! じいちゃん……ついに……ここまで、来たよ!」



心の中に——二つの、月が——浮かんでいた。



まだこの時の誠は知らない。この、"繋がりの、陣"、の、準備を、進める、まさに、その時——星喰いが……"最後の、攻撃"、を……予定より、早く……放とうと、していることを。


そして——刻限は……もう……"二日後"、では、ないことも——今はまだ、知る由もなかった。

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